FRB実験ログ #39 — 人間知覚帯域マップ拡張とWCG V2(暫定)完成
■ はじめに
前回の FRB実験ログ #37 では、
スピーカーN4P2自動スイープを用いた手感覚確認として、
- [A] 基準(直触)
- [B] スパチュラリング
の2列のみで評価を行った。
しかしこの時点では、
👉 「構造によって何が変わるのか」
を十分に比較できているとは言えなかった。
■ 今回の拡張
今回の実験では、以下の構成を追加した。
- [C] ルアーニスト改 + スパチュラリングV1.1(グリップ平部)
- [D] ルアーニスト改 + 共振棒ミニリング
- [E] ルアーニスト改 + ブランク直(グリップ直前)・・・ [比較基準] となる
- [F] ルアーニスト改 + WCG平部(割りばしカーボングリップ平部)
これにより、
👉 入力 → ロッド → グリップ → 手
までの各段階における“知覚の変化”を
横並びで比較できる状態となった。
■ FRB 人間知覚帯域マップ
今回の最大の成果は、
👉 FRB 人間知覚帯域マップの完成
このマップは、
周波数帯ごとに「人間が実際に感じた振動」を記録し、
構造ごとの知覚特性を可視化するものである。
■ 見えてきたこと
今回の比較により、以下の構造差が明確になった。
■ スパチュラリング(B / C)
- 単体では強い
- しかしロッド経由で構造が崩れる
👉 変換型だが媒体依存が強い
■ 共振棒ミニリング(D)
- ロッド経由でも帯域構造が維持される
- 中域〜高域の“芯”が残る
👉 構造保持型(高忠実伝達)
■ ブランク直(F)・・・ [比較基準]
- 最も加工されていない状態
- 振動は弱いが、構造としては最も純粋
👉 ベースライン(ロッド本来の出力)
■ WCG平部(E) ・・・割りばしカーボングリップ 平部
🔥 ブランク直(F)[比較基準] に対して、ほぼ全体を増幅できている!!
- 全体として滑らか
- 高域の“角”が丸まる
- しかし一部帯域は安定して残る
👉 整形型(ローパス的統合)
■ 重要な気づき
今回の結果から、
👉 ロッド性能と体験性能は別物である
という点が明確になった。
- ブランク直(E)= ロッドの“素”
- ミニリング(D)= 構造保持
- WCG(F)= 知覚しやすい形へ整形
- スパチュラ(B/C)= 条件付き変換
👉
感じているものは、ロッド単体ではなく
“構造を通した結果”である
■ WCG V2(暫定)完成
割りばしカーボングリップについては、一部課題があった。
課題:
- 紙やすり#1500番擦り試験において、エッジがあまりきいてない。立体感があまりない。
今回対策として、割りばしカーボングリップ平部に対して
👉 #60番手の紙やすり加工
を実施した。
■ 変更前
- 振動が滑らかすぎる
- 情報の“角”が消える
- 中域は読みやすいが平面的
■ 変更後(V2)
- ピリピリがくるザラつきが追加
- 高域の輪郭が復活
- 中域の読みやすさは維持
👉
「なめらか+輪郭」
というバランスに到達した
■ 結論
WCGは、すでに完成に近い構造だった。
不足していたのは、
👉 性能ではなく“わずかなエッジ”
である。
■ FRB的まとめ
今回の実験により、
👉 振動は強さではなく構造である
という前提がさらに強化された。
👉
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
■ おわりに
今回の最大の成果は、
個々の構造の優劣ではない。
👉
「人間が何を感じているか」を
帯域ごとに並べて比較できるようになったこと
これにより、
FRBは
👉 測定から設計へ
一歩進んだと感じている。
(続く)
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造であり、
その成立は伝達条件と選択構造の最適化によって決まる。
感度は分かち合って初めて本物になる
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