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FRB実験ログ #37 — 振動量が多い=感度が高い、ではない!?-スパチュラリングV1.1へ

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Last updated at Posted at 2026-05-02

FRB実験ログ #37 — 振動量が多い=感度が高い、ではない!?スパチュラリングがV1.1へ

今回のスタートは、シンプルな比較から。


■ 基準評価とエフェクター比較

まず、

👉 スピーカーN4P2直触り(左手3本指)を基準評価

とし、

👉 スピーカーN4P2上のスパチュラリング接触

との比較を行った。

※ スピーカーN4P2システムとは、ナイロン袋4枚(N4)+紙袋2枚(P2)をスピーカーに被せた状態で使用する計測構成。

image.png

※ スピーカーN4P2 の上に スパチュラリング

image.png


この比較により、

  • 基準状態での人間の感度
  • スパチュラリングによる変化

を同一条件で整理した。


■ 見えてきた構造

image.png

比較の結果、

スパチュラリングは

  • 中域の感度を大きく引き上げる
  • 振動を滑らかに整える
     ⇒同一周波数内の相対比較でスパチュラリングが圧勝

という特徴を持つことが改めて確認された。


■ 重要補足:低域エネルギーと体感の逆転現象

image.png

ここで一つ、重要な現象が確認されている。

👉 スピーカーN4P2直計測と比較すると、
👉 スパチュラリングでは低周波エネルギーは低下している


しかし、

👉 手で感じる振動は、むしろ強く、かつ綺麗に感じられる


ここで重要なのは、

👉 「振動量が多い方が、より強く感じるとは限らない」


この一見矛盾する現象は、以下の構造で説明できる。


■ 接触構造による変換

スパチュラリングは、

  • 点接触
  • 剛性の高い伝達経路
  • 振動の整形(ピークの丸め)

により、

👉 振動エネルギーを減衰させながらも、
👉 人間が認識しやすい構造へと再構成している


■ 人間側の知覚特性

人間の触覚は、

  • 振動の“量”ではなく
    👉 変化の明瞭さ・連続性

に強く反応する。


そのため、

  • エネルギーが大きいがバラついた振動よりも
  • エネルギーが小さくても整った振動の方が

👉 強く感じられる


■ まとめ

👉 振動エネルギーの大きさと体感の強さは一致しない

👉 振動量が多い=感度が高い、ではない

👉 スパチュラリングは
👉 振動を減らすのではなく、“感じやすく変換している”


この結果は、

👉 「振動の量」ではなく
👉 「振動の構造」が感度を決める

という、FRBの根本仮説を強く支持するものである。


■ 違和感の発見

しかし、その中で一つ明確な違和感があった。


👉 250–260Hz帯域のみ、評価が大きく落ちる


これは、

  • 全体的な減衰ではなく
  • 特定帯域のみの抜け(ノッチ)

として現れていた。


👉 基準評価との比較でも、この差は明確であり、

👉 「構造的な問題ではないか?」

という仮説に至った。


■ 対策:スパチュラリング V1.1

そこで、

シリコンチューブ+ミニリング2個追加。

👉 スパチュラリングの接触構造を調整

し、


■ スパチュラリング V1.1

として改良を実施した。

image.png


狙いはシンプルで、

👉 250–260Hz帯域の伝達改善

である。


■ 現時点

image.png

  • 250–260Hz帯域の伝達改善済み。
  • 体感としての改善の手応えあり

ただし、

👉 全帯域での最終確認は未実施


■ 次のステップ

今後は、

👉 20Hz〜300Hzの全帯域再評価

を行い、

  • 基準評価との差
  • 体感との一致
  • 帯域構造

を確認した上で、


👉 スパチュラリング V2 へ展開していく


■ まとめ

今回のポイントは、

👉 振動量が多い=感度が高い、ではない!?
👉 基準評価(直触り)とエフェクターの比較から
  特定帯域の違和感を発見し
  それを構造的に改善できたこと。
👉 感じる能力を標準化できる可能性

である。


👉 比較 → 違和感 → 改良


この流れこそが、

👉 FRBにおける設計プロセスである。


感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。

感度は分かち合って初めて本物になる

ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home


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