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FRB実験ログ #49 — EVAグリップは本当に悪なのか? — 「振動量」と「手感度」のズレ

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Last updated at Posted at 2026-05-10

FRB実験ログ #49 — EVAグリップは本当に悪なのか? — 「振動量」と「手感度」のズレ

※本記事は実験・検証途中の記録である。
また、本検証は筆者所有個体・筆者構成・筆者室内条件での確認であり、メーカー公式性能評価を目的としたものではない。


■ はじまり

正直に言う。

私は長い間、

👉 「EVAグリップは振動を殺す」

と思っていた。

特に、

ステンレス擦り系の高域入力では、
ハイエンドロッドBのEVAグリップは、

👉 「しょぼい振動しか出ない」

という印象がかなり強かった。


しかし今回。

少し違う視点で比較してみた。


■ 今回の比較

ハイエンドロッドBにおいて、

  • グリップ手前のブランク部
  • EVAグリップ部

この2点で、

  • FFT
  • Flux
  • Melody
  • Piano Roll
  • 実際の手感度

を比較した。

■ 測定結果

測定方法:自動スイープ(20Hz-300Hz)スピーカーN4P2 トップガイド接触
計測位置:左側:ブランク計測(EVAグリップ手前)  右側:EVAグリップ計測

image.png


image.png


image.png


■ 最初に見えたこと

まず、ブランク側。

これは分かりやすかった。


ブランク側

  • 振動エネルギー大
  • Flux値が大きい
  • 主旋律が強い
  • 音として非常に分かりやすい

実際、
音として聞くと、

👉 ブランク側の方が主旋律を追いやすい。

これはかなり明確だった。


■ しかし、手感度は逆だった

ここが今回の核心である。


実際に「手で感じにいく」と、

👉 EVA側の方が、
微細情報を読みやすく感じた。


これはかなり不思議だった。


■ Fluxを見ていて気づいたこと

今回、特に気になったのは、

👉 「Fluxの大きさ」

ではなく、

👉 「Fluxの立ち方」

だった。


最初は、

Flux値が大きい
= 情報量が多い

と思っていた。


しかし実際に手で感じると、

Flux値が大きい

より、

小さいFluxが細かく連続している

方が、

👉 手には情報として伝わりやすい

ように感じた。


■ 「微細イベント」という視点

ここで見え始めたのは、

手は単純な振動量を感じているのではなく、

👉 微細変化の連続

を感じている可能性である。


つまり、

ドン・・・・・・ドン・・・・・・

より、

サラサラサラ
ジリジリジリ
コツコツコツ

の方が、

👉 「情報が存在している」

と感じやすい。


■ ここで思い出したこと

この感覚は、

以前の

👉 「割りばしカーボングリップ #60紙やすり加工

の感覚に少し似ていた。


あの時、

割りばしカーボングリップを
#60紙やすりで荒らしたことで、

👉 #1500紙やすり+レジ袋擦り

の振動が、

非常に鋭く、
細かい情報として感じられるようになった。


さらにその後、

👉 低周波振動まで感じやすくなった。


■ EVAと#60の共通点?

ここで一つの仮説が浮かんだ。


EVA表面は、

完全なツルツルではない。

どちらかと言えば、

👉 少しザラついた表面構造

を持っている。


つまり、

EVA
↓
単なる減衰材

ではなく、

EVA
↓
微細イベント生成・保持構造

として機能している可能性がある。


■ もちろん、これは断定ではない

重要なのはここである。

筆者は、

👉 EVAがそういう思想で設計されている

とは現時点では思っていない。


実際には、

  • 握りやすさ
  • 軽量性
  • 疲労低減
  • コスト
  • 滑りにくさ

などの理由で採用されている可能性の方が高いだろう。


しかし結果として、

  • 大きな振動を減衰しつつ
  • 微細接触感を保持し
  • 手で感じる情報構造を変換している

可能性はある。


■ FRBとして重要な立場

ここで重要なのは、

👉 「EVAが良い」
👉 「EVAが悪い」

を決めることではない。


FRBが見たいのは、

👉 「どういう振動構造になるのか」

である。


つまり、

ブランク直
= エネルギー多
= 主旋律強
= 音として分かりやすい

一方、

EVA
= エネルギー減衰
= 微細イベント保持
= 手で探索しやすい可能性

という、

👉 「振動構造の違い」

を見ている。


■ 「手とは何か」

今回の検証で、
最も大きかった気づきはここかもしれない。


FRBは最初、

👉 「ロッドの振動を見る」

研究だった。


しかし今は、

👉 「人間は何を情報として感じるのか」

へ近づき始めている。


■ 今後の方向性

今回の結果から、

今後はタイムログ上で、

👉 微細イベント系の指標

を追加していく必要性を感じている。


現状のFluxは、

👉 「変化量」

を見る指標である。

しかし手は、

  • 微細変化密度
  • 連続性
  • 粒感
  • ザラつき構造

のような、

👉 「時間方向の構造」

を感じている可能性がある。


そのため今後は、

例えば:

  • Flux Density(変化密度)
  • 微細イベント数
  • 持続性(Persistence)
  • テクスチャ構造
  • ピーク散らばり

など、

👉 「触覚構造」を見る方向へ進む可能性がある。


■ 今回の結論

今回の検証で見えてきたのは、

👉 「振動量」と「手感度」は一致しない

可能性である。


そして、

手は単純な大振動ではなく、

👉 微細変化の連続構造

を情報として感じている可能性がある。


EVAは、
単純に振動を殺す存在なのかもしれない。

しかし同時に、

👉 人間が感じる情報構造を変換している

可能性も見え始めている。


FRBは、

「どちらが優れているか」

を決めるためではなく、

👉 「何が起きているのか」

を観測するための試みである。


(続く)

追伸:
FFTモニターは違いを見るのに便利だなぁ~。


感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。

感度は分かち合って初めて本物になる

FRBは、ロッドの「優劣」を決めるためではなく、
ロッドごとの「違い」を比較し、選択するための共通言語を目指している。

ロッド感度ベンチマーク(Fishing Rod Benchmark[FRB]) Home

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