FRB実験ログ #22
固定すると差が消えた日 — 残響と和音構造の仮説
今日はかなり難産だった。
最初は、ボールペン系バネによる「ぷるぷる入力」を使って、
ロッドを固定した状態でも、手持ち時と同じ差が出るかを確認していた。
しかし結果は、
- ロッドを固定すると、体感差がかなり小さくなる
- 固定点を変えても、大きな差は出ない
- 指だけで接触しても、差は感じにくい
というものだった。
最初は「先入観だったのか?」とも思った。
しかし、右手でロッドを持ち、左手でバネを弾くと、やはり明確な違いがあった。
ルアーニスト改は、最初の入力のあとに「第2波」が来る。
さらに、そのあとにも小さな残響が残る。
一方でハイエンドBは、最初の入力はあるものの、
その後の第2波や残響がかなり薄い。
つまり、差の本体は初撃ではなく、
- どれだけ残るか
- どれだけ細かい振動が続くか
- どれだけ第2波が来るか
にあるのではないかという仮説にたどり着いた。
Experience Wave の固定スケール化
Experience Wave は、表示範囲内の最大値で正規化していたため、
左端の大きな山が消えると、右側の小さな山が急に大きく見える問題があった。
そのため、固定スケール化を実施した。
これにより、ロッド間比較がかなりしやすくなった。
結果として、
- ルアーニスト改は、小波が多く、残響が長い
- ハイエンドBは、全体的に静かで、収束が早い
という傾向が見えやすくなった。
Experience Wave は、
体感上の「うねり」と「細かさ」を一枚で見るための仮想波形
として、かなり意味のある表示になってきた。
低域が和音構造の土台なのでは?
今回、Peak Timeline を見ていて、一つの仮説にたどり着いた。
ルアーニスト改は、50Hz前後の低域ピークが継続しやすい。
一方、ハイエンドBは、20Hz前後まで落ちることが多い。
ここで思った。
ルアーニスト改は、
50Hz前後の帯域が土台として残ることで、
その上に100Hz、150Hz、200Hzといった帯域が重なり、
結果として「和音構造」が成立しているのではないか。
逆に、ハイエンドBの20Hz前後では低すぎて、
触覚や骨伝導として感じる帯域に繋がりにくく、
結果として「静か」「残らない」になっている可能性がある。
つまり、
- 低域・中域 = 和音構造の土台
- 高域 = 味付け
という考え方である。
スマホ和音シミュレーターでの仮説検証
試しにスマホのトーンジェネレーターで、
低域・中域・高域のバランスを変えてみた。
高域だけ強くすると、耳にはクリアだが、
手に残る感じや和音感は弱い。
逆に、
- 低域 8
- 中域 8
- 高域 3
くらいにすると、
低中域が土台になり、その上に高域が少し乗る形になる。
すると、かなり「手に残る」「和音っぽい」「残響っぽい」感じが出た。
つまり、今回の仮説は、
振動は単一ピークではなく、和音構造として感じている
という過去の考え方を、
その和音構造の土台は低域・中域である
という形で、さらに一歩進めた話とも言える。
今日のまとめ
- 固定すると差はかなり小さくなる
- しかし、手で持つと第2波・残響の差は明確にある
- 差の本体は初撃ではなく、残り方にある
- Experience Wave は、その差をある程度拾えている
- 50Hz前後の低域が、和音構造の土台になっている可能性がある
- 高域は主役ではなく、味付けかもしれない
今日は難産だった。
でも最後に、
振動は和音構造として感じている
という話を、かなり面白い形で掘り下げることができた一日だった。
追伸:
単純に振動量が大きい和音より、
倍音関係がある
周波数同士が綺麗に重なる
共鳴しやすい
そんな「倍音構造になっている和音」の方が、手にまとまりとして響いてくる可能性がある。
という予感。
文化。
共通言語。
選択のための指標。
感度とは、人間が認識可能な構造として現れる振動の和音構造である。
感度とは、単純な振動の強さではない。
感度は分かち合って初めて本物になる
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