はじめに
AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)を取得しました。
2年前にSAA(ソリューションアーキテクト - アソシエイト)を取得済みでしたが、基礎と侮るなかれ、CLF特有の「ビジネス・財務的な視点」や「最新のサービス分類」に苦戦した部分もありました。
これから受験される方に向けて、試験ガイドの要点と、間違いやすいポイントを整理して共有します。
試験ガイド:分野別重要ポイント
CLF-C02は4つの分野で構成されています。特に「なんとなく知っている」を「明確に説明できる」レベルにするのが合格への近道です。
第1分野:クラウドのコンセプト
ここでは「なぜAWSを使うのか?」というビジネス的メリットが問われます。
- 財務体質の変化: * CapEx(資本的支出)からOpEx(運用維持費)へ: 自前でサーバーを買わず(資産にしない)、使った分だけ払う形に変えることで、変化に強い経営を実現します。
- Well-Architected フレームワーク: * 現在は6本の柱です。それぞれの柱(運用、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス、コスト、サステナビリティ)が何を目的としているか一致させる必要があります。
第2分野:セキュリティとコンプライアンス
もっとも得点源にしやすく、かつ落とすと痛い分野です。
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責任共有モデルの理解: 「誰がどこまで守るか」はサービス形態によって異なります。
- IaaS (EC2など): OSの設定、パッチ当て、データ保護はユーザー責任。
- PaaS (RDSなど): OSやプラットフォームの管理はAWS責任。データとアプリがユーザー責任。
- SaaS/Serverless (Lambda/S3など): 基礎インフラ、OS、実行環境はすべてAWS責任。
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ルートユーザーの制限: 「ルートユーザーでしかできないこと(解約、支払方法変更、サポートプラン変更など)」は、試験で非常によく問われます。
第3分野:テクノロジー
グローバルインフラストラクチャの構造を正しく把握しましょう。
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リージョン vs AZ:
- リージョン: 地理的なエリア(東京、バージニアなど)。
- AZ (アベイラビリティゾーン): 1つ以上のデータセンター群。リージョン内に複数存在する。
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「S?S」サービスの比較:
似ている名前のサービスは表で覚えるのが効率的です。
| サービス | 通信モデル | 主な特徴 |
|---|---|---|
| SQS | プル型 | キューイング。コンポーネントの 結合を解除(疎結合) するために使用。 |
| SNS | プッシュ型 | 通知。一度に複数のサブスクライバーへ配信(Pub/Sub)。 |
| SES | 双方向 | マーケティングメールやバルクメール送信に特化。 |
第4分野:請求と料金設定
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AWS Organizations:
- 一括請求 (Consolidated Billing): 複数アカウントの請求をまとめて、ボリュームディスカウントを適用。
- RI/SPの共有: 一括請求のメリットとして、リザーブドインスタンスやSavings Plansの割引枠を組織内で共有可能です。
- サポートプラン: Basic / Developer / Business / Enterprise の違い(応答時間やテクニカルアカウントマネージャーの有無)を整理しておきましょう。
模擬問題で躓いた要注意ポイント
1. 「ログインセキュリティレイヤー」という表現
問題: システム管理者がユーザーの AWS Management Console にログインセキュリティレイヤーを追加するには?
正解: MFA(多要素認証)の有効化
「レイヤー(層)」という言葉に戸惑いますが、パスワードという1層目に加え、認証デバイスという2層目を追加するという意味です。
2. AWS Acceptable Use Policy (AUP)
問題: AWS インフラ上で禁止されているアクション(スパム送信やハッキング行為など)の規定はどこにあるか?
正解: AWS Acceptable Use Policy
「何ができるか」ではなく**「何をやってはいけないか」**のルールブックです。コンプライアンス系の問題で稀に登場します。
おわりに:SAA保持者でも油断禁物
SAAを持っていれば技術的な内容は理解できているはずですが、CLFは「サポートプランの名称」や「クラウド導入フレームワーク(CAF)」といった、より概念的・組織的な問題が出題されます。
公式の無料練習問題(AWS Skill Builder)を一度解いて、独特の言い回しに慣れておくことを強くおすすめします!