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OKEでKnative Servingを動かしてみよう

Last updated at Posted at 2022-12-20

はじめに

この記事は、Oracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2022 その1 Day 21の記事として書かれています。

みなさんはKnativeをご存知でしょうか?

KnativeはKubernetes上でサーバレス & イベントドリブンワークロードを動作させるためのプラットフォームです。

今回はKnativeをOKEで動作させるチュートリアル的な内容を簡単にご紹介します。

Knativeとは

まず、Knativeについて簡単にご紹介します。

Knativeは、大きく以下の2つのコンポーネントに分かれています。

今回はKnative Servingの方を取り上げます。

Knative Servingについて

Knative Servingは以下のようなコンポーネントをもちます。

スクリーンショット 2022-12-20 13.24.13.png
こちらはドキュメントに記載されている図になります。

最上位に位置するServiceはKubernetesの標準リソースであるServiceとはまた別のリソースになっており、基本的にはこのServiceを作成することにより、いかに紐づくリソースが自動的に作成されるようになっています。
また、Knativeのコンポーネントだけではなく、Kubernetesの標準リソースであるPod,Deployment,Ingressなども一緒に作成してくれます。
Kubernetesの基本的なリソース部分の面倒を見てくれるという意味では、まさにサーバレスです!!

文字だけだと分かりづらいので、早速実際に動かしてみましょう。

OKEでKnative Servingを動かしてみよう

OKEクラスタの構築については、こちらを参考に行ってください。

ここからはKnativeのドキュメントをベースに進めていきます。
今回は、v1.8.3を利用します。

まずは、Knativeのカスタムリソースとコアコンポーネントをインストールします。

kubectl apply -f https://github.com/knative/serving/releases/download/knative-v1.8.3/serving-crds.yaml
kubectl apply -f https://github.com/knative/serving/releases/download/knative-v1.8.3/serving-core.yaml

次にKnativeのnetworking layerとしてKourierをインストールします。
Knativeは他にもIstio、Contourなどのサービスをサポートしています。

kubectl apply -f https://github.com/knative/net-kourier/releases/download/knative-v1.8.1/kourier.yaml

デフォルトでは、networking layerの設定がIstioになっているので、変更します。

kubectl patch configmap/config-network \
  --namespace knative-serving \
  --type merge \
  --patch '{"data":{"ingress-class":"kourier.ingress.networking.knative.dev"}}'

最後にサーバレスワークロードにアクセスするためのDNS設定を行っていきます。
今回はsslip.ioというDNSを利用します。

kubectl apply -f https://github.com/knative/serving/releases/download/knative-v1.8.3/serving-default-domain.yaml

これでKnativeのインストールは完了です!簡単ですね!!

では、実際にサーバレスワークロードを動かしてみましょう。

まず、以下のようなManifestを作成し、applyします。

knative.yaml
apiVersion: serving.knative.dev/v1
kind: Service
metadata:
  name: hello
spec:
  template:
    spec:
      containers:
        - image: gcr.io/knative-samples/helloworld-go
          ports:
            - containerPort: 8080
          env:
            - name: TARGET
              value: "World"

ここでのServiceは、上記で説明したKnativeのコンポーネントです。(標準リソースのServiceはありません)
apiVersionを見ると、serving.knative.dev/v1となっており、Knativeのカスタムリソースであることがわかります。

applyします。

kubectl apply -f knative.yaml

applyできたら、以下のコマンドでKnative Serviceについて確認します。

kubectl get ksvc

以下のように出力されます。

NAME            URL                                                   LATESTCREATED         LATESTREADY           READY   REASON
helloworld-go   http://helloworld-go.default.xxx.xxx.xxx.xxx.sslip.io   helloworld-go-00001   helloworld-go-00001   True    

URL列に記載されている値でブラウザやcurlからアクセスできますが、その前に確認しておくことがあります。

今回実行しているのはサーバレスワークロードなので、トラフィックやリクエストが発生していない今はアプリケーションが停止されています。

試しにPodを確認してみると・・・

kubectl get pods

何も出力されないはずです。
※もし、出力されている場合はしばらく待機するとPodが消えると思います。

No resources found in default namespace.

では、curlでアクセスしてみます。

curl http://helloworld-go.default.xxx.xxx.xxx.xxx.sslip.io  

以下のように出力されます。

Hello World!

そしてPodを確認すると・・・

$ kubectl get pods
NAME                                              READY   STATUS    RESTARTS   AGE
helloworld-go-00001-deployment-6986cb9fbf-6zxhw   2/2     Running   0          42s

先ほどまではなかったPodが生成されています!これがKnativeの特徴です。

このように、Knativeを利用すると簡単にワークロードのゼロスケールやオートスケールを行うことができます。

まとめ

KnativeはKubernetes上でのワークロード実行時に非常に強力な武器を提供してくれます。

みなさんもぜひ使ってみてください!!

参考資料

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