初めに
2024最新のAPIテストツールのおすすめでは、機能、負荷、セキュリティの面で非常に重要なAPIテストについて紹介します。専用のAPIテストツールを使用することで、テスト効率の向上、開発速度の加速、品質の向上、CI/CDとの連携のしやすさといったメリットが得られます。記事では、代表的なAPIテストツールとして、機能面に優れたApidog、負荷試験に適したJMeter、ノーコードテストが可能なTestfullyなど10個のツールを紹介しています。Apidogは、API設計、デバッグ、モック、テストを一体化した包括的なプラットフォームであり、APIテスト、ドキュメンテーション、設計に優れているため、どのAPIテストツールを選ぶか迷っている方は、ぜひApidogを検討してみてください。
APIテストがなぜか必要?
APIはアプリケーションの橋渡しを行う基盤的な存在です。公開されたAPIに問題があると、多くのサービスやアプリケーションに影響が及びます。そこで、APIの動作の正確さを保証することは、アプリケーションが正確に動作することを確保できる大前提になります。
それでは、APIのテストは、果たして何をテストしていますか?次は、それについて皆さんに紹介します。
- APIを公開する前に、意図した動作をしているか確認する必要がある
- リグレッションテスト(回帰テスト)として、API変更後の動作を確認する
- 負荷試験やストレステストでAPIが正しく動作するかチェックする
- セキュリティ面のチェック(脆弱性テスト等)を行う
- クライアントアプリとの互換性を確認する
そのため、APIの設計段階や実装段階で十分なテストを行い、意図した仕様通りの品質が担保されていることを確認する必要があるのです。機能面、負荷面、セキュリティ面からAPIテストを行うことが大切だと言えます。
APIテストのためにテストツールの導入について
APIのエンドポイントにリクエストを送信して、APIの疎通管理を行うことが簡単に実現されますが、より高度なテスト自動化やパフォーマンステストプロセスが必要となる場合は、やはりAPIのテストツールを使った方が便利です。それに加えて、APIテストツールが重要視されるほかの理由もいくつかあるのでしょう。
- APIのテストプロセスを効率化し、開発スピードの向上が図れる
- 手作業に比べて網羅的なテストが可能になり、品質向上につながる
- 自動テストや性能テストといった高度なテストが実現できる
- テストシナリオの再利用性が高まり、変更に対応しやすくなる
- レポーティング機能でテスト履歴を蓄積・確認できデバッグもしやすい
- コラボレーションしやすく、CI/CDパイプラインとの連携もしやすい
このように、APIテストを効果的かつ効率的に進めるには専用ツールが欠かせません。手作業のテストや一般的な自動テストツールでは、APIテストにおける複雑なニーズを満たしきれない場合が多いでしょう。APIテストツールは、開発スピードと品質の両立を図る上で、機能面と使いやすさを兼ね備えたAPIテストツールを活用する意義は大きいでしょう。
最強10選:APIテストツールのおすすめ
この部分では、APIテストツールの最強10選を皆さんに紹介しようと思います。自分のニーズに従って、下記で紹介するテストツールから自分に最も適切なツールを選択してみましょう。
Top 1. Apidog
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Windows、macOS、
Linux、Web
ApidogはAPI設計、APIデバッグ、APIモック、API自動化テストを一体化にした包括なAPI総合プラットフォームです。ApidogをTop 1にする理由といえば、やはりその機能が豊富さです。Apidogを利用してAPIをテストしてみたい場合、APIの単体テスト、シナリオテスト、パフォーマンステストなどのオプションも提供してくれます。また、CI/CDにも対応可能です。
主な特徴:
- Swagger、OpenAPI、RAML、ApiBlueprintなど、様々なAPI仕様書のフォーマットをサポート
- ドキュメンテーションの生成と共有、カスタムドメインでAPIドキュメントをホスト
- HTTPリクエストの作成から送信、レスポンス確認までを一貫して行える
- リクエストの保存、変数やテストスクリプトの設定などができる
- 豊富なテストとデバッグツールを提供し、パフォーマンステスト、シナリオテストにも対応!APIの問題を迅速に発見し、解決可能
- REST、GraphQL、SOAP、WebSocket、gRPC、Socketなど、主流のAPIにも全対応
- Apidog CLIを提供することで、CI/CDにシームレスに統合可能
- 様々なインテグレーション方式をサポート可能
- 豊富なモニタリングと分析ツールを提供し、APIの性能と使用状況をよりよく理解して最適化可能
- Mock Server機能を提供し、開発とテスト段階で使用できるように、仮想APIサーバーを迅速に構築可能になり、Mock ServerはOpenAPI仕様に基づいてAPIを自動的に生成し、各種HTTPステータスコードとレスポンスをモックし、APIをより効率的にテストしてデバッグすること可能になります。
Top 2. Jmeter
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Windows、macOS、Linux、Unix
JMeterはオープンソースの負荷テストツールとしてWeb系のサービス全般に対して負荷試験シナリオを構築し実行することがJMeterの主要な使い道です。テスト資産の再利用性にも優れているため、継続的な負荷試験に向いています。JMeterは、名高い負荷テストとして捉えて、負荷テストやパフォーマンステストに長けていますが、APIやリクエストの管理機能などが欠けています。
主な特徴:
- WebアプリケーションやWebサービスに対する負荷テストが得意
- HTTP、HTTPS、SOAP、REST APIといったプロトコルに対応
- 多様なテスト要素(サンプラー、リスナー、アサーション等)が用意されている
- テストの実行プロセスを視覚的に記述できるテスト計画(Test Plan)機能
- 豊富なグラフやレポートによるテスト結果の見える化
- 分散テスト実行で大規模な負荷テストが可能
- Javaで記述されており、Java経由で機能拡張がしやすい
Top 3. Postman
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Windows、macOS、Linux、Web
Postmanは、API(Application Programming Interface)開発とテストのための人気のあるツールです。Postmanを使用すると、開発者はHTTPリクエストを作成し、APIエンドポイントに送信することができるので、APIの動作をテストしたり、リクエストとレスポンスのデータを確認したりできます。また、Postmanは、機能豊富なインターフェースを提供し、リクエストの作成や編集、ヘッダーの管理、パラメータの設定、レスポンスの確認などを行うことができます。
Postmanを使って、APIドキュメンテーションを作成したり、シナリオテストを行なったりするのが不便ですが、JMeterやApidogで実行できるパフォーマンステストもしばらくサポートされていません。
主な特徴:
- APIの手動テストがしやすいインターフェイス
- HTTPリクエストの作成から送信、レスポンス確認までを一貫して行える
- リクエストの保存、変数やテストスクリプトの設定などができる
- コレクションやモックサーバーによるテストの自動化が実現できる
- ドキュメントのオート生成、モニタリングやテストレポート機能を備える
- チーム内や外部開発者とのテストコラボレーションに強い
Top 4. Paw(RapidAPI)
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Windows、macOS、Linux、Web
Paw は、API開発やテストを支援するためのマック用の高機能なRESTクライアントです。Pawは、開発者がAPIを設計、テスト、デバッグする際に必要なツールと機能を提供します。Pawは、世界で最も有名なAPI HubであるRapidAPIに買収されてしまいましたが、今は無料でサービスを提供しています。
Paw(RapidAPI)は、非常に優れているAPIデバッグ機能を提供していますが、APIドキュメンテーションなどの機能があまり直感的ではありません。また、RapidAPIに買収されたのみ、RapidAPIによって提供したサードパーティAPIに全然連携がないのがちょっと惜しいのですね。
主な特徴:
- ユーザーフレンドリーで使いやすい: Pawは、直感的なインターフェースを持ち、ユーザーが簡単にAPIのリクエストを作成、編集、送信できるように設計されています。
- 豊富な機能: Pawには、リクエストやレスポンスのヘッダー、ボディ、クエリパラメーターを編集するための多くの機能があります。また、Pawはスクリプトやテストの作成にも使用できます。
- 自動化: Pawは自動化されたテストやスクリプトを作成することができ、API開発の時間と手間を節約することができます。
- インテグレーション: Pawは、多くのAPI設計ツールやAPI管理ツールと統合されています。たとえば、Swagger、Postman、Git、Slack、Jira、などがあります。
Top 5. Apigee
最新の確認日:2024年10月25日|動作環境:Google Cloudサービスベース
Apigeeは、完全なAPIソリューションを提供できるプラットフォームで、API設計、開発、テスト、デプロイなども実現できます。Apigeeを通じて、開発者がAPI効果的に構築して管理できます。例えば、API設計、テスト、モニタリング、分析に関する作業も実現されます。ただし、ApigeeはAPIライフサイクル管理ツールとして、APIのサーバーサイドに重点を置いていて、APIテスト機能はApidog、PostmanなどのAPIクライアントツールにやや弱くなっています。
現時点では、ApigeeはGoogleに買収され、Googleクラウドの一部となり、Google Cloudサービスに依存しているサービスになります。
主な特徴:
- パワフルな機能セット: Apigeeは、API管理やAPIゲートウェイ機能など、包括的な機能セットを提供します。これにより、APIのセキュリティ、監視、トラフィック制御など、さまざまな側面を効果的に管理できます。
- スケーラビリティ: Apigeeは、高トラフィックのAPIに対してもスケーラブルなソリューションを提供します。クラウドベースのインフラストラクチャを使用しており、需要の変動に応じて柔軟にスケールアップやスケールダウンが可能です。
- セキュリティ: Apigeeは、APIのセキュリティを確保するための多層のセキュリティ機能を提供します。APIキーの管理、OAuth認証、アクセス制御など、セキュリティのための包括的な機能が備わっています。
- データ分析: Apigeeは、APIのトラフィックや使用状況に関する詳細なデータを収集し、分析する機能を提供します。これにより、APIのパフォーマンスや利用動向を把握し、戦略的な意思決定に活用することができます。
Top 6. Insomnia
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Windows、macOS、Linux
InsomniaはRESTクライアントで、APIの迅速なテストとデバッグできます。直感的で使いやすいUIを提供し、様々なHTTPリクエスト方法、パラメータタイプ、データフォーマットをサポートし、アサーション、コレクションテスト、環境変数などの豊富なテストとデバッグ機能を提供しています。
Postmanのクラウド化が進んでいて、InsomniaはPostmanの代替品として利用されていることが多くなりした。しかし、現在Insomniaのバージョン8.0により、Insomniaもクラウド化にされてしまいました。
主な特徴:
- ユーザーフレンドリーのUI:Insomniaは非常にユーザーフレンドリーのUIを提供
- 環境変数へのサポート:Insomniaは環境変数をサポートしているので、テストシナリオの管理が楽に
- CI/CDへの統合:InsomniaはCI/CDインテグレーションに対応
Top 7. Thunder Client(VSCode拡張)
最新の確認日:2024年10月25日|動作環境:VS Codeの拡張
Thunder Clientは、Visual Studio Codeの拡張機能で、APIクライアントとしての機能を提供するツールです。主な機能として、APIテストの他、コレクション、テストスクリプト、CI/CDインテグレーション、Git連携、ローカルストレージなどが言及されています。VS Codeで大人気なGUIのAPIテストツールとして、多くのユーザーは、Thunder ClientをPostmanの代替品として使用しています。
主な機能:
- GUIベースで、APIのパラメータやヘッダー、ボディなどを設定し、リクエストを送信できる
- レスポンス結果の確認もGUI上で行える
- スクリプト不要でテスト機能があり、レスポンス結果を条件でチェックできる
- リクエストをコレクションとしてまとめられ、一括実行も可能
- 環境変数の機能があり、テスト用と本番用など複数パターンの変数セットを用意できる
- Postmanのコレクションファイルをインポートして利用することもできる
Top 8. Talend API Tester(Chrome拡張)
最新の確認日:2024年10月25日|動作環境:Chromeの拡張
Talend API TesterはAPIテスト用のChrome拡張で、ブラウザから簡単にAPIをテストしたりすることができるクライアントツールです。Talend API Testerは、REST、SOAP、HTTP APIにも対応でき、POST、GET、PUT、DELETEなどのメソッドでリクエストを送信することをサポートしています。
主な特徴:
- ビジュアルで使いやすいUIでRESTや単純なHTTP APIと連携。
- 呼び出し履歴の表示と検索。履歴内のリクエストの編集と再送信。
- リクエストをプロジェクトとサービスに保存して整理。
- カスタム変数、セキュリティ、認証を使用してダイナミックリクエストをビルド。
- さまざまなビュー(ロウ、整形、プレビュー)を使ってさまざまなフォーマット(JSON、XML、HTML、画像など)のレスポンスを表示し、検査。
- アサーションによるレスポンスの検証(ステータス、ヘッダー、XML、JSONボディ、応答時間など)。
- Postmanコレクション、Swagger、OAS、OpenAPI、HAR (HTTPアーカイブ)を簡単にインポート。
Top 9. Testfully
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Windows、macOS、Linux、Web
Testfullyは、APIクライアントツールとして、APIのテスト機能を提供しています。Testfullyを使うことで、ノーコードでAPIをテストすることができるのが特徴です。REST APIの他に、GraphQLにも対応できます。
主な特徴:
- リクエストをフォルダー化にして一括に実行可能
- コード無しでAPIのテストを行うことが可能
- テストをカスタマイズするために、カスタムのテストスクリプトを利用可能
- Oauth 2.0、Bearer Tokenなどの数多くのAuthオプションが利用可能
- チーム権限管理でチームメンバーとの共同作業が簡単
Top 10. Stoplight
最新の確認日:2024年10月25日|対応OS:Webのみ
Stoplightは包括的なAPI開発プラットフォームで、APIデザイン、文書化、テスト、公開などの機能が含まれます。OpenAPI、Swagger、RAMLなど、様々なAPIの仕様をサポートできます。
ただし、Stoplightは、優れているAPIドキュメンテーションツールとして、非常に基本的なAPIテスト機能のみを提供しています。APIエンドポイントの疎通確認などは行えますが、このレベル以上のテスト作業が必要となる場合は、Stoplightはそれをサポートしがたくなります。
主な特徴:
- 統合開発環境: APIの設計、テスト、ドキュメント化、監視など、APIのライフサイクル全体をカバーする統合開発環境を提供
- 直感的なインターフェース: シンプルで使いやすいインターフェースを提供し、APIの設計やドキュメント作成を直感的に行える
- オープンAPI規格への準拠: オープンAPI(旧Swagger)の規格に準拠し、既存のSwaggerまたはOpenAPI仕様をインポートして作業を開始可能
- モックサーバーの生成: APIの設計段階でモックサーバーを生成し、バックエンドの実装前にAPIの振る舞いをテストできる
ヒント:APIテストツールをどう選ぶ?
それでは、APIテストツールを選ぶ際、どうやって選択すれば良いのでしょうか?上記の内容で紹介されているように、APIテストツールにはさまざまなものがあり、自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
APIの種類と目的を明確
選び方のポイントとしては、まずテストしたいAPIの種類と目的を明確にします。新規に設計するAPIなのか、既存のAPIの再テストなのか、機能面の検証が目的なのか、パフォーマンスが目的なのか、といった点を考えましょう。
APIテストの利用シーンを考える
次に、利用シーンを考えます。手動テストがメインなのか、自動テスト構築が必要なのか、継続的テストを行うのか、チームでのテスト作業が必要なのか、といった点もテストツールの選択に影響します。
予算を考える
加えて、予算の制約、利用可能なOS、既存インフラとの連携必要性といった点も選択基準になります。
この記事で紹介されている10のツールは、それぞれ特徴が異なるので、こうした選択ポイントを基に自分の要件に最も合致するものを選ぶことをオススメします。
終わりに
APIテストは、機能面、負荷面、セキュリティ面から言っても非常に重要です。専用のAPIテストツールを使うと、テストの効率化、開発スピードの向上、品質向上、CI/CDとの連携しやすさなどのメリットが得られるのでしょう。
また、代表的なAPIテストツールのトップ10として、機能面で優れたApidog、負荷試験に向いたJMeter、ノーコードテスト可能なTestfullyなどのAPIテストツールを10個紹介しました。
ApidogはAPI設計、APIデバッグ、APIモック、API自動化テストを一体化にした包括なAPI総合プラットフォームとして、APIテスト、APIドキュメンテーションやAPI設計などの方面から言っても非常に優れているので、APIテストツールのどちらかに迷っている場合は、ぜひApidogをご検討ください。
今回は以上になります!
最後まで見ていただきありがとうございました!
では、また次の記事で~!