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朝日新聞社Advent Calendar 2022

Day 19

爆速 Zsh フレームワーク Zim のインストールとチートシート

Last updated at Posted at 2022-12-18

zim-demonstration.gif
この記事は朝日新聞社 Advent Calendar 2022 の19日目の記事です。
本日は、朝デジ事業センターの土田が、爆速に起動する Zsh フレームワークである Zim を macOS にインストールする方法とそのチートシートについてまとめました。

本稿ではさくっとインストールして、チートシートを見ながらさくっと使い始めることをゴールにしています。設定の詳細については、Zim フレームワークで Zsh 環境を構築するを参考にしていただけたらと思います。

Zim とは?

Zim はモジュール方式・カスタマイズ可能・爆速な Zsh フレームワークです。頻繁に立ち上げるターミナルのことを考えると、ほかの Zsh フレームワークと比較して遜色ない機能を備えながらも、シェルの起動が「爆速」であることが重要になってきます。zimfw/zimfw に掲載されている下記のベンチマーク結果によると、Zim は主流の Oh My ZshPrezto と比較しても高速なようです。
zsh-framework-benchmark.png
また、主要な Zsh プラグインが Zim モジュールとして提供されており、インストール直後からイケてるデフォルト設定になっています。なので、まずはインストールしてみて、そのまま使ってみて、ちょっとチートシートを眺めてみて、不満があるところを Zim のドキュメントZsh の拙著ブログ記事Zsh の書籍などを読みながらカスタマイズしていくという形でステップアップしやすいのも Zim のよいところです。

Zim をインストールする

まず、Zim をインストールする前に下記コマンドで既存の .zshrc ファイルを .zshrc.old ファイルとしてバックアップしておきましょう。

% cp ~/.zshrc ~/.zshrc.old

その上で、Zim を下記コマンドでインストールします。

% curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/zimfw/install/master/install.zsh | zsh

これでターミナルを再起動すれば、それなりにイケてる Zsh 環境ができあがります。本稿冒頭の GIF アニメーションのような見た目を期待する場合は、下記の追加インストールと設定をします。設定の詳細は Zim フレームワークで Zsh 環境を構築するで解説しています。(なお、カラーも合わせたい場合は、Iceberg for macOS をターミナルのデフォルトプロファイルにしてください。)

いくつかのコマンドとフォントを Homebrew でインストールします。

% brew install bat exa fd fzf safe-rm
% $(brew --prefix)/opt/fzf/install --key-bindings --completion --update-rc --no-bash --no-fish
% brew tap homebrew/cask-fonts
% brew install font-sf-mono-for-powerline

インストールするコマンドをすこし説明しておきます。exa コマンドは ls コマンドを下記のようなイケてるコマンドにしてくれます。
zim-exa-module.png
bat コマンド、fd コマンド、fzf コマンドは、下記 GIF アニメーションのような機能を実現するためにインストールしています。
fzf-demonstration.gif
これは、コマンドの途中で ** と入力した上で Tab キーを押下したり、Control + T キーを押下したりするとインクリメンタル検索が起動するという例です。また、インクリメンタル検索を起動するショートカットキーの一覧は下記のとおりです。

キー 検索対象
Control + T ファイル(プレビュー付き)
Control + R ヒストリ
Esc + C ディレクトリ

safe-rm コマンドは、rm をすこし安全にしたコマンドです。font-sf-mono-for-powerline はイケてる eriner テーマを利用する上で必要になるフォントです。

このフォントを利用するためには、ターミナルのプロファイルから SF Mono Powerline フォントを設定します。なお、私はデフォルトプロファイルとして Iceberg を利用していますが、ご利用のデフォルトプロファイル(Basic や Pro など)でフォントを設定するようにしてください。
terminal-profiles.png
あとは、.zshrc ファイルと .zimrc ファイルを下記のように修正します。必要に応じて、既存の .zshrc ファイルをバックアップした .zshrc.old ファイルにある設定も追加してください。

.zshrc
fpath+=$(brew --prefix)/share/zsh/site-functions
WORDCHARS=${WORDCHARS//[\/]}

zstyle ':zim:input' double-dot-expand yes

[[ ~/.zimrc -nt ~/.zim/init.zsh ]] && source ~/.zim/zimfw.zsh init -q
source ~/.fzf.zsh
source ~/.zim/init.zsh

bindkey $terminfo[kcuu1] history-substring-search-up
bindkey $terminfo[kcud1] history-substring-search-down
bindkey -M emacs '^P' history-substring-search-up
bindkey -M emacs '^N' history-substring-search-down
.zimrc
zmodule archive
zmodule environment
zmodule eriner
zmodule fzf
zmodule git
zmodule git-info
zmodule homebrew
zmodule input
zmodule utility
zmodule exa # sourced after utility
zmodule zsh-users/zsh-completions --fpath src
zmodule completion # sourced after all modules that add completion definitions
zmodule zsh-users/zsh-syntax-highlighting # sourced after completion
zmodule zsh-users/zsh-history-substring-search # sourced after zsh-syntax-highlighting
zmodule zsh-users/zsh-autosuggestions # sourced last

これでターミナルを再起動すれば、かなりイケてる Zsh 環境のできあがりです。便利な使い方を知りたいよという方は、次節に掲載しているチートシートを眺めながら様々な操作を試してみてください。

Zim チートシート

Zim Docs にある Cheatsheet の一部を翻訳しています。ライセンスは「Website by Michael Thomas. This website's content is licensed CC BY NC SA 4.0.」とページ末尾にある記載に準拠します。

ヒストリ展開

説明
!! sudo !! 最後のコマンドライン
!* vim !* 最後のコマンドの引数
!^ vim !^ 最後のコマンドの最初の引数
!$ vim !$ 最後のコマンドの最後の引数
!ls sudo !ls ls で始まる最後のコマンドライン
!ls:* rm !ls:* ls で始まる最後のコマンドの引数

Glob 修飾子

説明
*(.) ls *(.) 通常ファイル
*(/) ls *(/) ディレクトリ
*(m0) ls *(m0) 本日最終更新
*(m-4) ls *(m-4) 4日以内最終更新

プロセス置換

説明
<(COMMAND) tar xzf <(curl https://start.spring.io/starter.tgz) コマンド出力を読取専用の名前付きパイプ (FIFO) にして引数を置換する
=(COMMAND) unzip =(curl https://start.spring.io/starter.zip) コマンド出力を書込可能なファイルにして引数を置換する

※ 上記のコマンド例を実行する場合は、新規作成したディレクトリ内で実行すると後片付けが楽です。

タブ補完

下記のようなコマンドで、オプションの説明も充実したタブ補完ができます。

  • ls -(tab)
  • cap (tab)
  • rake (tab)
  • ssh (tab)
  • sudo umount (tab)
  • kill (tab)
  • unrar (tab)

ls

  • ls ディレクトリが最初になるように(GNU のみ)色付きで一覧表示する(以下のすべてのエイリアスに適用される)
  • ll 詳細形式かつ人間が読みやすいサイズ表記で一覧表示する(以下のすべてのエイリアスに適用される)
  • l すべてのファイルを一覧表示する
  • lm ページャーを使用してすべてのファイルを一覧表示する
  • lr 再帰的に一覧表示する
  • lx 拡張子でソートして一覧表示する(GNU のみ)
  • lk ファイルサイズでソートして一覧表示する
  • lt 更新日時でソートして一覧表示する
  • lc 作成日時でソートして一覧表示する

ユーティリティ

  • get 指定された URL を aria2c、axel、wget または curl を使用してダウンロードする
  • mkcd 指定されたディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動する
  • mkpw 指定された文字列長と文字集合からランダムなパスワードを生成する

アーカイブ

  • archive ファイルの拡張子に基づいてアーカイブを生成する
  • unarchive ファイルの拡張子に基づいてアーカイブを展開する
  • lsarchive ファイルの拡張子に基づいてアーカイブの内容を一覧表示する

Git

  • G git の短縮コマンド

ブランチ

  • Gb ブランチの一覧表示、作成、名前変更、削除を実行する
  • Gbc 新しいブランチを作成する
  • Gbd 現行もしくは指定されたブランチの先頭で HEAD をデタッチする
  • Gbl ブランチとそれらのコミットを一覧表示する
  • GbL ローカルブランチとリモートブランチ、そしてそれらのコミットを一覧表示する
  • Gbm ブランチ名を変更する
  • GbM 新しいブランチ名がすでに存在する場合でも、ブランチの名前を変更する
  • GbR ブランチ名がすでに存在する場合でも、ブランチをリセットする
  • Gbs ブランチとそれらのコミットを先祖グラフで表示する
  • GbS ローカルブランチとリモートブランチ、そしてそれらのコミットを祖先グラフで表示する
  • Gbu 現行もしくは指定されたブランチのリモート追跡情報を解除する
  • GbG なくなったリモートブランチを追跡しているすべてのローカルブランチを削除する
  • Gbx ブランチを削除する
  • GbX マージ状態に関わらずブランチを削除する

コミット

  • Gc リポジトリへの変更を記録する
  • Gca 修正および削除されたすべてのファイルをコミットする
  • GcA 修正および削除されたすべてのファイルを対話的にコミットする
  • Gcm 指定されたメッセージでコミットする
  • Gco ブランチやパスをワーキングツリーへチェックアウトする
  • GcO インデックスやツリーから塊を対話的にチェックアウトする
  • Gcf HEAD と同じログメッセージを再利用して現行ブランチの先頭を修正する
  • GcF 現行ブランチの先頭を修正する
  • Gcp 既存のコミットによってもたらされた変更を適用する
  • GcP 既存のコミットによってもたらされた変更をコミットなしで適用する
  • Gcr 元に戻すパッチと新しいコミットの記録によって既存のコミットをリバートする
  • GcR HEAD コミットを除去する
  • Gcs ブロブやツリー、タグ、コミットなど、ひとつまたは複数のオブジェクトを表示する
  • GcS GPG 署名付きでコミットする
  • Gcu 指定されたコミットを使用し fixup メッセージ付きでコミットする
  • GcU 指定されたコミットを使用し squash メッセージ付きでコミットする
  • Gcv コミットの GPG 署名を検証する

コンフリクト

  • GCl マージされていないファイルを一覧表示する
  • GCa マージされていないファイルをインデックスに追加する
  • GCe マージされていないすべてのファイルに対してマージツールを実行する
  • GCo マージされていないパスについて自分側の変更をチェックアウトする
  • GCO マージされていないすべてのパスについて自分側の変更をチェックアウトする
  • GCt マージされていないパスについて相手側の変更をチェックアウトする
  • GCT マージされていないすべてのパスについて相手側の変更をチェックアウトする

データ

  • Gd インデックスとワーキングツリーにあるファイルに関する情報を表示する
  • Gdc キャッシュされた (cached) ファイルを一覧表示する
  • Gdx 削除された (deleted) ファイルを一覧表示する
  • Gdm 修正された (modified) ファイルを一覧表示する
  • Gdu 追跡されていない (untracked) ファイルを一覧表示する
  • Gdk 抹消された (killed) ファイルを一覧表示する
  • Gdi 無視された (ignored) ファイルを一覧表示する

フェッチ

  • Gf ほかのリポジトリからオブジェクトや参照をダウンロードする
  • Gfc リポジトリを新しいディレクトリにクローンする
  • Gfm ほかのリポジトリやローカルブランチからフェッチしてマージする
  • Gfr ほかのリポジトリやローカルブランチからフェッチして先頭にリベースする
  • Gfu 古くなったリモート追跡ブランチを削除し、すべてのリモートをフェッチしてマージする

Grep

  • Gg パターンに一致する行を表示する
  • Ggi 大文字小文字を無視したパターンに一致する行を表示する
  • Ggl パターンに一致するファイルを一覧表示する
  • GgL パターンに一致しないファイルを一覧表示する
  • Ggv パターンに一致しない行を表示する
  • Ggw 単語境界でパターンに一致する行を表示する

インデックス

  • Gia ファイルの内容をインデックスに追加する
  • GiA ファイルの内容をインデックスに対話的に追加する
  • Giu 既知の更新されたファイルの内容をインデックスに追加する
  • Gid インデックスと名前付きコミットの間の行単位の変更差分を表示する
  • GiD インデックスと名前付きコミットの間の単語単位の変更差分を表示する
  • Gir 現在の HEAD を指定された状態にリセットする
  • GiR 現在のインデックスを対話的にリセットする
  • Gix インデックスからファイルを再帰的に削除する
  • GiX インデックスからファイルを再帰的かつ強制的に削除する

ログ

  • Gl ログを表示する
  • Gls 統計ログを表示する
  • Gld 差分ログを表示する
  • Glf 指定されたファイルの名前変更以前にも継続した差分ログを表示する
  • Glo 一行ログを表示する
  • GlO 著者と日付を含む一行ログを表示する
  • Glg グラフログを表示する
  • GlG 著者と日付を含むグラフログを表示する
  • Glv コミットのGPG署名を検証してログを表示する
  • Glc 各コントリビューターのコミットカウントを降順で表示する
  • Glr リフログ情報を管理する

マージ

  • Gm 2つ以上の開発履歴をマージする
  • Gma コンフリクトの解消を中止し、マージ前の状態を再構築する
  • Gmc コンフリクトが解消された後、マージを継続する
  • GmC コミットせずにマージを実行する
  • GmF マージをファストフォワードとして解決できる場合でもマージコミットを作成する
  • GmS マージを実行し、その結果のコミットに GPG 署名する
  • Gmv マージされる側のブランチの先頭コミットの GPG 署名を検証する
  • Gmt コンフリクトを解決するためにマージコンフリクト解決ツールを実行する

プッシュ

  • Gp 関連するオブジェクトと一緒にリモート参照を更新する
  • Gpf 安全にプッシュを強制する
  • GpF プッシュを強制する
  • Gpa すべてのブランチをプッシュする
  • GpA すべてのブランチとタグをプッシュする
  • Gpt すべてのタグをプッシュする
  • Gpc 現行ブランチをプッシュし、それに対応する上流の参照として origin を追加する
  • Gpp 現行ブランチを origin から origin へプル&プッシュする

リベース

  • Gr ローカルコミットを更新された上流の先頭へ前方移植する
  • Gra リベースを中止し、元のブランチをチェックアウトする
  • Grc コンフリクトが解消された後、リベースを継続する
  • Gri リベースするコミットの一覧を作成し、エディターを起動する
  • Grs 現在のパッチをスキップする
  • GrS リベースし、コミットに GPG 署名する

リモート

  • GR 追跡されたリポジトリを管理する
  • GRl リモート名とその URL を一覧表示する
  • GRa 新しいリモートを追加する
  • GRx リモートを削除する
  • GRm リモートを名前変更する
  • GRu リモートの更新をフェッチする
  • GRp 古くなったリモート追跡用ブランチをすべて削除する
  • GRs 指定されたリモートについての情報を表示する
  • GRS リモートの URL を変更する

スタッシュ

  • Gs ダーティなワーキングディレクトリの変更を保存する
  • Gsa スタッシュに記録された変更をワーキングディレクトリに適用する
  • Gsx スタッシュされた状態を削除する
  • GsX スタッシュされたすべての状態を削除する
  • Gsl スタッシュされた状態を一覧表示する
  • Gsd スタッシュとその元の親との間の変更を表示する
  • Gsp スタッシュ一覧からひとつのスタッシュされた状態を適用してから削除する
  • Gsr スタッシュされた状態を回復する
  • Gss 追跡されていないファイルを含むワーキングディレクトリの変更を保存する
  • GsS ワーキングディレクトリの変更を対話的に保存する
  • Gsw インデックスを保持したままワーキングディレクトリの変更を保存する
  • Gsu 適用された変更を元に戻す

サブモジュール

  • GS サブモジュールの初期化、更新、検査を実行する
  • GSa 指定されたリポジトリをサブモジュールとして追加する
  • GSf チェックアウトされた各サブモジュールでシェルコマンドを評価する
  • GSi サブモジュールを初期化する
  • GSI サブモジュールを再帰的に初期化し、クローンする
  • GSl すべてのサブモジュールのコミットを一覧表示する
  • GSm サブモジュールを移動する
  • GSs サブモジュールのリモート URL を .gitmodules で指定された値に同期する
  • GSu すべてのサブモジュールについて、最新のリモート変更をフェッチし、マージする
  • GSx サブモジュールを削除する

タグ

  • Gt GPG 署名されたタグオブジェクトを作成、一覧表示、削除、検証する
  • Gts GPG 署名されたタグを作成する
  • Gtv タグの GPG 署名を検証する
  • Gtx 指定された名前のタグを削除する

メインワーキングツリー

  • Gws ワーキングツリーの状態を簡潔な形式で表示する
  • GwS ワーキングツリーの状態を表示する
  • Gwd ワーキングツリーとインデックスの間の行単位の変更差分を表示する
  • GwD ワーキングツリーとインデックスの間の単語単位の変更差分を表示する
  • Gwr インデックスや作業ツリーに影響を与えずに、現在の HEAD を指定された状態にリセットする
  • GwR 現在の HEAD、インデックス、ワーキングツリーを指定された状態にリセットする
  • Gwc ワーキングツリーから追跡されていないファイルを消去する(ドライラン)
  • GwC ワーキングツリーから追跡されていないファイルを消去する
  • Gwm ファイルを移動ないしは名前変更する
  • GwM ファイルを強制的に移動ないしは名前変更する
  • Gwx ワーキングツリーとインデックスからファイルを再帰的に削除する
  • GwX ワーキングツリーとインデックスからファイルを再帰的かつ強制的に削除する

その他

  • G.. 現在のディレクトリをワーキングツリーの最上位に変更する
  • G? 上記で定義されたエイリアスを指定の正規表現で検索する

※ Git エイリアス定義の詳細は zimfw/git の init.zsh を参照してください。

Homebrew

  • brewc キャッシュを消去する
  • brewC 最新バージョンのダウンロードを含めキャッシュを消去する
  • brewd システムに潜在的な問題がないかを点検する
  • brewe 指定されたフォーミュラを編集する
  • brewi 指定されたフォーミュラについての情報を表示する
  • brewI 指定されたフォーミュラをインストールする
  • brewl インストール済みフォーミュラを一覧表示する
  • brewL ほかのインストール済みフォーミュラに依存していないインストール済みフォーミュラを一覧表示する
  • brewo 古くなったインストール済みフォーミュラを一覧表示する
  • brewr 指定されたフォーミュラを再インストールする
  • brews フォーミュラ名の検索を実行する
  • brewS macOS の launchctl デーモンマネージャーでバックグラウンドサービスを管理する
  • brewu Homebrew とすべてのフォーミュラを更新する
  • brewU 古くなったフォーミュラや固定されていないフォーミュラをアップグレードする
  • brewx 指定されたフォーミュラをアンインストールする
  • brewX 指定されたフォーミュラのすべてのインストール済みバージョンを削除する

Homebrew Cask

  • caske 指定されたカスクを編集する
  • caski 指定されたカスクについての情報を表示する
  • caskI 指定されたカスクをインストールする
  • caskl インストール済みカスクを一覧表示する
  • casko 古くなったインストール済みカスクを一覧表示する
  • caskr 指定されたカスクを再インストールする
  • casks カスク名の検索を実行する
  • caskU 指定されたカスク、指定がない場合はすべてのカスクをアップグレードする
  • caskx 指定されたカスクをアンインストールする
  • caskX 指定されたカスクが存在しないように見えてもアンインストールする
  • caskz 指定されたカスクに関連するすべてのファイルを消去する

※ Homebrew エイリアス定義の詳細は zimfw/homebrew の init.zsh を参照してください。

おまけ:Anaconda 環境を表示する

Eriner テーマには Python 仮想環境を表示する機能があります。しかし、Anaconda 環境を表示する機能はありません。Python 仮想環境と同様に Anaconda 環境を表示するように Eriner テーマを改造してみましょう。

下記のコマンドで Eriner テーマの zsh-theme ファイルを修正します。

% sed -i '' -e '/VIRTUAL_ENV:t}"$/a\'$'\n  if [[ -n ${CONDA_DEFAULT_ENV} ]] segment+=" %F{cyan}${CONDA_DEFAULT_ENV}"\n' ~/.zim/modules/eriner/eriner.zsh-theme

ターミナルを再起動すると Eriner 風に Anaconda 環境が表示されるようになっているはずです。しかし、Anaconda が追加する環境表示と重複して表示されてしまっています。Anaconda が環境表示を追加しないように下記のコマンドで Anaconda を設定しましょう。

% conda config --set changeps1 False

そうすると下記のようにイケてる感じで Anaconda 環境を表示できます。
eriner-theme-with-conda-environment.png


本稿では、爆速 Zsh フレームワークである Zim のインストール方法とそのチートシートについてまとめました。Zim は日本語の情報が少ない Zsh フレームワークですが、ぜひご自身の環境で試してみてもらえたらと思います。

なお、朝日新聞社では、技術職の中途採用を強化しています。
ご興味のある方は下記リンクから希望職種の募集ページに進んでください。
皆様からのご応募、お待ちしております!

参考文献

Zim: Modular, customizable, and blazing fast Zsh framework
Zim フレームワークで Zsh 環境を構築する
zsh の本

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