結論:対象は、会議後に「誰が何をするか」を整理し直している会社員です
議事録をCodexに渡すと、決定事項、未決事項、タスクを表へ整理できます。ただし、担当者や期限が書かれていないときは、空欄を推測で埋めさせないことが重要です。
この記事では、エンジニアに限らず、一般の会社員、事務職、営業職でも試せる短い例を使います。
- 議事録はあるが、会議後のタスク整理に時間がかかる
- 決定事項と「検討中の案」が混ざりやすい
- 担当者や期限の抜けを見えるようにしたい
- AIの出力をそのまま信用するのは不安
実在企業の資料やユーザーの実体験は使いません。自作した架空の議事録で、抽出結果を元の記述と照合します。時間短縮や実務での精度は未確認です。
今回使う架空の議事録
顧客向けオンライン説明会の準備会議を想定します。全文の一部は次のとおりです。
## 決まったこと
- 説明会は2026-10-27 14:00〜15:00にオンラインで開催する。
- 参加申込フォームが完成した後に、案内を配信する。
## 準備作業
- 営業担当Aが案内文の初稿を2026-10-09までに作る。優先度は高。
- 企画担当Cが質問候補をFAQへまとめる。期限はまだ決めていない。優先度は中。
- 当日の司会台本を2026-10-20までに作る。担当者はまだ決めていない。優先度は中。
## 未決事項
- 目標参加人数を30名にする案が出たが、決定していない。
このサンプルには、期限がないタスクと担当者がいないタスクを意図的に入れています。「30名」は数字が書かれていますが、決定事項ではありません。
先に完成条件を決める
「議事録を整理して」だけでは、要約とタスク抽出の境界が曖昧です。先に次の条件を指定します。
- 決定事項、未決事項、タスク、確認事項を分ける
- タスク表は「タスク、担当者、期限、優先度、状態、根拠」の列にする
- 議事録にない内容は追加しない
- 未記載の担当者、期限、優先度、状態は「未確認」とする
- 「案」「候補」「確認後に決める」は決定事項にしない
Codexへの依頼文
議事録を読み、会議後に使えるタスクリストを作成してください。
次の順番で出力してください。
1. 決定事項
2. 未決事項
3. タスク一覧
4. 確認が必要な事項
タスク一覧はMarkdown表にし、列は次の順番にしてください。
No. / タスク / 担当者 / 期限 / 優先度 / 状態 / 根拠
条件:
- 議事録に明記された内容だけを使う
- 担当者、期限、優先度、状態が書かれていない場合は「未確認」と書く
- 文脈から担当者や期限を推測しない
- 「案」「候補」「確認後に決める」は決定事項へ入れない
- 各項目に元議事録の見出しまたは短い根拠を付ける
- 日付はYYYY-MM-DD形式にそろえる
- 元ファイルは変更しない
ローカルプロジェクトでファイルを扱える範囲は、プロジェクト設定や実行環境によって異なります。依頼前に、対象の議事録だけがアクセス可能な範囲にあるか確認してください。
抽出されたタスク一覧
架空サンプルから、次の5件を抽出しました。
| No. | タスク | 担当者 | 期限 | 優先度 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 案内文の初稿を作る | 営業担当A | 2026-10-09 | 高 | 未確認 |
| 2 | 参加申込フォームを作る | 事務担当B | 2026-10-10 | 高 | 未確認 |
| 3 | 説明資料の初稿を作る | 企画担当C | 2026-10-16 | 高 | 未確認 |
| 4 | 質問候補をFAQへまとめる | 企画担当C | 未確認 | 中 | 未確認 |
| 5 | 当日の司会台本を作る | 未確認 | 2026-10-20 | 中 | 未確認 |
FAQの期限と司会台本の担当者は、議事録にありません。ここをそれらしい日付や人物で埋めず、「未確認」と残します。また、作業の進捗状態も書かれていないため、5件とも未確認です。
参加定員と録画配信は、実行する作業がまだ確定していません。通常タスクへ混ぜず、「確認が必要な事項」として分けます。
元議事録と照合する
| 確認項目 | 元議事録 | 抽出結果 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 決定事項 | 3件 | 3件 | 一致 |
| 明示されたタスク | 5件 | 5件 | 一致 |
| 未決事項 | 3件 | 3件 | 一致 |
| 確認が必要な事項 | 2件 | 2件 | 一致 |
| 議事録にない担当者・期限 | なし | 追加なし | 一致 |
この一致は、一つの自作サンプルに対する結果です。別の議事録でも同じ精度になることを示すものではありません。
実務で試す前の注意
- 個人情報、顧客情報、認証情報、社外秘を無条件で入力しない
- 自社のAI利用規程と、利用中の環境でアクセスできる範囲を確認する
- 決定、提案、保留を人が元議事録と照合する
- 日付、担当者、固有名詞、数値を確認する
- AI出力をそのまま提出したり、タスク管理表へ自動登録したりしない
まとめ
議事録を実行可能なタスク表へ変えるときは、要約のうまさより「未記載を未確認として残すこと」が重要です。
- 抽出する項目を先に決める
- 決定事項と未決事項を分ける
- 担当者・期限・優先度・状態を推測させない
- 根拠を付ける
- 元議事録と人が照合する
依頼前に決めたい7つのルールを、非技術職向けにまとめた無料記事はこちらです。
note無料記事:議事録をCodexへ渡す前に決めたい7つのルール
完全版プロンプト、架空議事録、抽出結果、照合表、確認チェックシートをまとめた有料記事はこちらです。
note有料記事:Codexで議事録を「実行できるタスクリスト」に変える完全手順
出典
- OpenAI公式:Projects and chats(確認日:2026-10-06)
制作上の開示
この記事、架空サンプル、図解の制作にはCodexを使用しています。実在企業の資料、ユーザーの実体験、売上、読者の声、効果測定値は使用していません。

