はじめに
Xの記事やnoteに書くような内容をQiitaに投稿しています、おのたくです。
今回は同僚と思考の深さとは?について話した内容を記事にします。
「あの人は思考が深いよね」「もう少し深く考えてほしい」という言葉、職場でよく耳にします。
でも、思考の浅さ・深さって具体的に何が違うのかを説明できる人は意外と少ないです。
同僚との話の中で出てきたのが、「課題を解決するためのhow(手段)を一つ思いついたとき、すぐ実行してしまうのが思考の浅さの典型じゃないか」という話でした。
この記事では、その気づきをもとに思考の浅さ・深さの正体を言語化してみます。
思考の浅さ・深さの正体
結論から言うと、こう定義できると思っています。
思考の浅さとは、最初に思いついた「how(手段)」をそのまま実行すること
思考の深さとは、最初のhowを「仮説の一つ」として保留し、他のhowと比較してから実行すること
表にするとこうなります。
| ステップ | |
|---|---|
| 浅い思考 | 課題 → how₁ → 即実行 |
| 深い思考 | 課題 → how₁, how₂, how₃ を検討 → 比較・選択 → 実行 |
たった一手間の違いに見えますが、アウトプットの質は大きく変わります。
whyに遡れているか
思考の浅さにはもう一つの側面があります。
こんな場面をよく目にすることはありませんか?
- 上司「この資料を作っておいて」
- 部下「わかりました」→ 即作成
このとき、部下が受け取っているのは上司が考えた「how」です。しかし上司が本来解こうとしている「課題(why)」は渡されていません。
本来あるべき思考はこうです。
上司から渡されるもの:「○○をやって」(how)
↓
遡るべき問い:「なぜこれが必要なのか?」(why)
↓
本質的な課題を把握した上で、最善のhowを自分で選ぶ
「上司の指示を愚直にこなす」は一見美徳に見えます。
しかし課題の本質に遡らなければ、より良い解決策を提案できるチャンスを失っています。
つまり、思考の浅さには2層あります。
| 層 | 問題 |
|---|---|
| how層 | 最初のhowを疑わず、他の選択肢を探さない |
| why層 | 渡されたhowをそのまま受け取り、課題の本質に遡らない |
どちらも根っこは同じです。「最初に与えられた情報を疑わない」。
なぜ人は浅くなるのか
構造的に浅くなりやすい理由があります。
① 最初のhowが正解に見える
思いついた瞬間、それが最善策に感じます。
人間の脳は「思いついたもの=正しいもの」と錯覚しやすいです。
② 考え続けることにはコストがかかる
一つ答えが出た後にさらに考え続けるのは、意外とエネルギーが要ります。
思考を止める方が楽です、脳死です。
③ 早く動くことへのプレッシャー
「とにかく動け」「スピードが大事」という環境では、立ち止まって考えることが「遅い」と見られます。
これはあなたが怠慢なのではなく、構造的にそうなりやすいというだけの話です。
深く考えるための具体的な問い
再現性のある「型」として、こういう問いを持っておくといいです。
how層を深めるための問い
| 問い | 効果 |
|---|---|
| 他にどんな方法がある? | 選択肢を強制的に増やす |
| このhowのデメリットは何か? | 最初のhowを客観視する |
| 制約がなかったらどうするか? | 発想の枠を外す |
| 最もシンプルな方法は何か? | 複雑さに隠れた本質を探す |
why層を深めるための問い
| 問い | 効果 |
|---|---|
| なぜこれをやる必要があるのか? | 課題の本質に遡る |
| これをやらなかったら何が困るのか? | 目的を明確にする |
| 本当に解くべき課題はこれか? | 課題定義を疑う |
どれか一つでも習慣にできると、思考の質は変わります。
まとめ
「思考が深い人」は、特別な才能があるわけではないと思っています。
ただ一つ違うのは、最初のhowが浮かんだときに、一度立ち止まれるかどうかです。
- 他にもっといい方法はないか
- そもそもこの課題の本質は何か
この問いを習慣にするだけで、アウトプットの質は確実に変わります。
また今のご時世AIという24時間365日壁打ちできる心強い助っ人がいます。こんな便利なツールを思考の深さトレーニングで使わないわけにはいかないですよね。
「他にいい方法はある?」「この課題の本質はなんだろう?」をAIに投げかけながら思考を広げる習慣をつけることで、一人で考えるよりはるかに深い思考ができるようになります。
思考の深さは才能ではなく、習慣です。
AIをうまく使いながら、その習慣を育てていきましょう。