背景
最近、OSI参照モデルの L1〜L3 を集中して学ぶ中で、ネットワーク用語の基礎を一つずつ整理していました。
その過程で「ウェルノウンポート」という言葉が気になり、仕様としてどう定義され、どのように使われているのかを体系的にまとめる必要性を感じました。
ウェルノウンポートは何?
代表的なポート番号一覧 を実務目線で整理しながら、自分のインフラ学習メモにしていきます。
ウェルノウンポートとは?
ウェルノウンポート(Well-Known Ports)は IANA が定義する予約済みポート番号です。
0〜1023 の中で、規格が決まっている。
特徴は以下の通りです:
- 主要プロトコル/サービスが標準的に利用するポート番号
- OS やネットワーク機器が予約している(アプリが任意に使うべき領域ではない)
- クライアント・サーバ間で共通番号を利用することで、接続仕様を統一
標準化されているため、
- 「80 といえば HTTP」
- 「443 といえば HTTPS」
という世界共通の理解が成立しています。
ソケットとポートの関係(実務に役立つ簡潔な整理)
ネットワーク入門で混乱しやすい「ソケット」「ポート」をここで整理します。
● ポート番号
アプリケーションが利用する サービス識別の“扉番号”
- HTTP は 80
- SSH は 22
- DNS は 53
● ソケット
IP アドレス + ポート番号の組み合わせ
通信が流れ込む “入口点” を表す。
まずはシンプルに考えてソケットが入口で、そこに規格化されたポートが通る
🗂️ ウェルノウンポートの代表例一覧
| ポート番号 | プロトコル | 用途/サービス概要 |
|---|---|---|
| 20 / 21 | TCP | FTP:データ転送(20)、コントロール(21) |
| 22 | TCP | SSH:暗号化されたリモートログイン |
| 23 | TCP | Telnet:平文リモートログイン(現在は非推奨) |
| 25 | TCP | SMTP:メール送信 |
| 53 | TCP / UDP | DNS:名前解決 |
| 67 / 68 | UDP | DHCP:IPアドレス自動割り当て(67:サーバ、68:クライアント) |
| 69 | UDP | TFTP:軽量ファイル転送 |
| 80 | TCP | HTTP:Web通信 |
| 110 | TCP | POP3:メール受信(旧方式) |
| 143 | TCP | IMAP:メール受信/メールボックス管理 |
| 161 | UDP | SNMP:ネットワーク機器監視 |
| 443 | TCP | HTTPS:暗号化 Web 通信 |
📌 補足:よく使うが Well-Known ではない代表ポート(参考)
| ポート番号 | 用途 |
|---|---|
| 3306 | MySQL |
| 5432 | PostgreSQL |
| 3389 | RDP(Windows リモートデスクトップ) |
| 8080 | HTTP の代替ポート/アプリケーションサーバ |
| 3000 / 3001 | Webアプリ開発でのローカル環境 |
■ まとめ(シンプルに)
- ソケット=IP+ポートのセット
- サービスは特定のポートで待ち受ける(入口を作る)
- ウェルノウンポートは“入口番号”を国際的に統一した規格
理論だけでは掴めない部分を、手触りで補完していく
ネットワークやインフラは概念が多く、階層構造やプロトコルの挙動を理解しただけでは
どこか“手の届かない知識”として浮いたままになりがちになりそうな予感。。。
実際、ここまで学んできたソケット、ポート番号、L1〜L3 の役割も、
理論としては理解できても、仕事の中で直感的に「これだ!!」と気が付く場面はどこだろう。。。
実際の業務環境(RDP・SSH・アプリケーション基盤)での操作を理論と往復させることが必要だと強く感じています。
- コマンドを打ち、状態変化を確認する
- ログを読み、どのレイヤの動きが現れているか観察する
- 接続が成立する“裏側”を意識しながら操作する
- この記事に立ち返る
こうした“手触りのある学習”を重ねること、理論と操作の往復運動をしていきます。