■本記事の目的
Snowflakeのトライアルおよびご契約後の初期設定を行うため
管理者ロールの段階を理解するため
■初回ログイン
今回は、新しいWebコンソールSnowsightで実際にやってみます。
アクティベーションを完了すると、初期ユーザーでログインされます。
最初は必ず「ACCOUNTADMIN」から開始されます。
※画像はトライアルです。
■システムロール体系の理解
■システムロールの切替について
▽先に注意点
ロールごとの役割に応じて、オブジェクトを作成することが必要になります。
ACCOUNTADMINで、すべて作成すると他のロールへの管理委譲を後で行う必要が出てきます。
ACCOUNTADMINでしか削除できなくなったりと非常に管理の手数が増えるので
アカウントレベル以外のことは、下位のロールで作業するようにします。
初期ユーザーでは、Webコンソールのホームで、以下のロールを選択できるようになっています。
※ACCOUNTADMINは、デフォルトで下位のシステムロールを継承しているため
他のロールでの作業は別の記事で紹介いたします。
■アカウントレベルの設定:セッション切れの時の自動停止
Webコンソールが切れた時に、ウェアハウスが上がりっぱなしになっていることを
防ぐための設定です。TRUEにするとセッションが突然切れた際に自動で停止されます。
use role ACCOUNTADMIN ;
alter account set abort_detached_query = TRUE ;
※筆者の経験ですが、別のクラウドツールからSnowflakeにSQLを実行すると、この設定によって
5分後に実行が終了され処理が中断されてしまう事例がありました。適宜ご対応ください。
■アカウントレベルの設定:タイムゾーン設定
初期状態だと「America/Los_Angeles」になっています。
現地の時間に合わせたい場合は、タイムゾーンを設定しましょう。
use role ACCOUNTADMIN ;
alter account set timezone = 'Asia/Tokyo' ;
値のタイムゾーンデータベースの参考は以下になります。
適宜、現地の値に変えてください。
https://data.iana.org/time-zones/tzdb-2021a/zone1970.tab
■アカウントレベルの設定:タイムスタンプ
初期状態だと、ミリ秒までがタイムスタンプ関数などで付与されます。
もし、ミリ秒以下が不要などの要件があれば、設定を変えましょう。
use role ACCOUNTADMIN ;
alter account set timestamp_output_format = 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS' ;
alter account set timestamp_ltz_output_format = 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS' ;
alter account set timestamp_ntz_output_format = 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS' ;
alter account set timestamp_tz_output_format = 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS' ;
■あとがき
アカウントレベルで作成できるオブジェクトは
他に「ストレージ統合」や「リソースモニター」がありますが、
今回はまだデータベースもユーザーも作成していないので、
本記事はここまでにします。