今回のアップデートは、UnrealDev ツールチェーン(UNX, UNL, UEP, UBT,
ULG)の大規模アップデートを実施しました。今回のテーマは「安定性・速度・メモリ効率の追求」と「IDEに頼らない快適なコーディング環境のさらなる飛躍」です。
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UNX: お気に入り機能の進化(フォルダ対応・入れ子)
プロジェクトビューの「Favorites(お気に入り)」が大幅に強化されました。

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Symbols View & UNL Scanner: アクセス修飾子表示と実装ジャンプの精度向上
シンボル解析エンジン(UNL Scanner)の強化により、エディタ上の情報密度が向上しました。- アクセス修飾子の可視化: Symbols View において、public, protected, privateの区分けが表示されるようになりました。クラス構造の把握がより容易になります
- .cpp スキャンの完全対応: ヘッダーだけでなく .cppファイルもスキャン対象に加わりました。これにより、関数の「宣言」だけでなく「実装(Implementation)」へも正確にジャンプできるようになっています
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UBT: ビルド制御の柔軟性向上
- cancel_build の実装: Neovim 上から実行中の UBT
ビルドを途中でキャンセルできるようになりました。間違えて開始したビルドや、修正漏れに気づいた際に即停止できます
- cancel_build の実装: Neovim 上から実行中の UBT
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ULG: ビルドログの永続化と追従
- ログの永続化: ビルド出力がファイルとして管理されるようになりました
- 途中からの閲覧に対応:
ビルドの開始直後でなくても、途中からログウィンドウを開けば「最初からのすべてのログ」を確認できます。ビルドの進行状況を後から追いかける際に非常に強力です
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UEP: 新機能 depend_files の追加
- 依存関係ベースのファイル選択: 編集中のファイルと依存関係(include 等)があるファイルだけを抽出して Pickerで選択できる新コマンドを追加しました
- 高度なフィルタリング: UEP files と同様に scope(Gameのみ/Full)やrecursive(再帰的探索)に対応。関係のあるヘッダーを素早く開きたいときに最適です
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UNL: メンバ補完のさらなる強化
- Include-Aware 補完: 現在のファイルから include階層を辿って、実際にアクセス可能なシンボルを優先的に提案するロジックを実装しました
- compile_commands.json からの脱却: 重厚な compile_commands.json を使用せず、UNLが独自に構築するインデックスのみで、複雑な Unreal C++ の型推論や補完が非常に快適に動作するようになっています
今回のアップデートにより、Neovim が Unreal Engine
開発において単なる「テキストエディタ」を超え、完全に自律した「IDE」としての実用性を手に入れました。ぜひ新しい開発体験
を体感してください。
