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PICマイコンの書き込みツール一覧(PICkit , ICD , Snap , etc...)

Last updated at Posted at 2025-12-20

この記事は PICマイコン Advent Calendar 2025 5日目の記事です。

はじめに

最初にPICマイコンの書き込み機をどれにしようか悩んでる人向けに結論を書いておきます。
趣味用途で迷っているなら、PICkit Basicを買っておけばまず間違いありません。

この記事は簡単にいうと「他の選択肢も一通り知った上で、安心してPICkit Basicを選ぶ」ためのまとめ記事です。
この記事ではさまざまなPICライタを紹介しますが、趣味用途で使う分には(厳密な比較は行っていないものの)総合的に見て、これを選んでおけばまず困らない、という立ち位置です。

ICSPとは?

In-Circuit Serial Programming の略で、PICマイコンにプログラムを書き込むための仕組みです。

一般的に、以下の5本の信号線を使用します。

  • MCLR
  • VDD
  • VSS
  • PGC(プログラミングクロック)
  • PGD(プログラミングデータ)

秋月電子ではICSP用の変換アダプタキットも販売されています。

ICSPの詳細な仕様について知りたい方は次の資料を読むといいでしょう。

PICkit

PICkit 1

最初期のPICkitです。
この後のPICkitよりも大きいケースとかもない基板となっていて、キットとして販売されていたようです。

PICkit 2

PICkit 1よりも現在のPICkitっぽい外観となりました。
この頃はMPLAB IDEから直接書き込むのではなく、専用アプリケーションを使用していたようです。

PICkit 3

現在のPICkitの原型といえるモデルです。
この世代からMPLAB IDE上での書き込みが可能になっています。
また、ターゲットへの電源供給もこの頃から対応しています。

PTG(Programmer-to-Go)という機能を使うことで、あらかじめPICkitに読み込ませておいたプログラムを、PCを接続せずにPICへ書き込めます。

なお、PICkit 3はクローン(偽物)が多く流通しているため、購入時には注意が必要です。

PICkit 4

PTGの機能が強化され、SDカードに保存したプログラムを使用してPICへ書き込めるようになりました。
また、PICkit 3よりも対応電圧範囲が広がっています。

PICkit 5

投稿時点でも入手しやすいPICkitです。

PTGの機能がさらに進化し、SDカードに複数のプログラムを保存しておき、Bluetooth経由でモバイルアプリと連携することで、書き込むプログラムを選択できるようになっています。

PICkit Basic

投稿時点で最も安価かつ最新のPICkitです。

PICkit 4/5のようなSDカードやBluetooth関連の機能はありませんが、開発用途として必要な機能は一通り揃っています。価格・機能・入手性のバランスが非常によく、個人的には最もおすすめです。

MPLAB SNAP

Microchipが提供しているライタです。
PICkitとは立ち位置が少し異なりますが、用途次第では選択肢に入ります。

あくまで個人的な感覚ですが、ディスコンが近いように感じるのであまりお勧めはできません。

ICD

In Circuit Debuggerの頭文字が取られています。

PICkitより価格は高めですが、その分機能は豊富な印象があります。
また、ケーブルがピンソケットではなく専用コネクタになっており、どちらかというと趣味用途より商用・業務用途向けという印象です。

以下は各世代のリンクです。

ICD

ICD 2

ICD 3

ICD 4

ICD 5

PICerFT

「PICkitが高すぎる」という理由から、有志の方がFT232を使って低価格でPICマイコンを書き込めるように開発したライタです。

オープンソースではなく、フリーウェアという扱いになっています(投稿時点)。

PICに触れてみたいが、いきなりPICkitを購入するのはハードルが高いという方には良い選択肢になると思います。
詳細や利用条件については、必ず作者の方のサイトをよく読んでください。

AKI-PICプログラマー

秋月電子が販売しているPICライタです。

一部のPICマイコンにのみ対応しています。
対応範囲はPICerFTよりもかなり限定的ですが、用途が合えば十分実用的です。

PKOB4

PICkitを基板上にそのまま組み込んだものです。
Microchipが公式に販売している開発キットによく内蔵されています。

ブートローダー

MCCにはブートローダー用のライブラリが用意されており、最初に一度だけ書き込みツールでブートローダーを書き込み、その後はブートローダー経由で開発を進めるという方法もあります。

ただし、初心者にはややハードルが高い方法かと思われます。
MCC以外のブートローダーを使うことも可能ですが、仕組みを理解してから選ぶのが無難です。

その他

上記のもの以外にも MPLAB REAL ICE や、PICプログラマー A+ などさまざまなライタが存在するそうです。

終わりに

さまざまな選択肢はありますが、結局のところ、現在入手しやすく、価格と機能のバランスが取れているPICkit Basicを購入するのが最も無難だと思います。

どうしてもハードルが高い場合はPICerFTを使うのも一つの手ですし、対応マイコンが合うのであればAKI-PICプログラマーも十分選択肢になると思います。

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