コア Cloud Services - Azure アーキテクチャとサービスの保証
出展:https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/modules/explore-azure-infrastructure/index
Azureのデータセンターとリージョンについて
リージョンとは
・少なくとも1つのデータセンターを含む、または待ち時間の短いネットワークでネットワーク構成された近隣の複数のデータセンターを含む地球上の地理的領域
Azureの地域
Azureの地域とは
・データ所在地とコンプライアンスの境界を保持する 2 つ以上のリージョンを含む独立したマーケット
・各リージョンは1つの地域に属し、特定のサービスの可用性、コンプライアンス、データの保存場所/主権の規則が適用される
地域に分割するメリット
・データ所在地とコンプライアンスに関して特定の要件を持つ利用者が、データとアプリケーションを近くの場所に維持できる
・データ所在地、主権、コンプライアンス、回復性に関する要件が地域の境界内で確実に遵守される
・大容量の専用ネットワークインフラストラクチャへの接続を通じて、リージョン全体の障害に耐えることができるフォールトトレランス性を備えている
Azureの可用性ゾーン
可用性ゾーンとは
・Azureリージョン内の物理的に分離されたデータ センター
・それぞれの可用性ゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた1つまたは複数のデータセンターで構成される(分離境界)
・1つのゾーンがダウンした場合、他のゾーンが動作を継続する
・可用性ゾーンは、高速なプライベート光ファイバーネットワークを介して接続される
Azureのリージョンペア
リージョンペアとは
・各Azureリージョンは、同じ地域内 (米国、ヨーロッパ、アジアなど) の少なくとも300マイル離れている別のリージョンと組み合わされている
・地域を超えて(仮想マシンのストレージなど)リソースをレプリケートして、自然災害、暴動、停電、または両方のリージョンに同時に影響を与える物理的なネットワーク障害などに起因する障害が発生する可能性を低減できる
・リージョンのペアは直接接続されており、地域の災害の影響は受けないよう十分に離れているため、これを使用すれば信頼できるサービスとデータの冗長性を提供することができる
・計画的なAzureの更新をペアになっているリージョンの1つずつにロールアウトすることで、ダウンタイムとアプリケーション停止のリスクを最小限に抑えることができる
Azure 製品およびサービスのSLA
パフォーマンスの目標
・SLAで定義されるパフォーマンスの目標は、各Azure製品およびサービスに固有
アップタイムと接続性の保証
・一般的なSLAでは、対応するAzureの製品またはサービスごとに、99.9% (「スリーナイン」) から 99.999% (「ファイブナイン」) の範囲のパフォーマンスの目標のコミットメントを指定する
サービスクレジット
・パフォーマンスの低いAzureの製品またはサービスに対する補償として、利用者へのAzureの請求に割引が適用される場合がある
Azureのアプリの信頼性を向上させる
アプリの要件を理解する
・効率的で信頼性の高いAzureソリューションを構築するには、ワークロード要件を知る必要がある
・ソリューション内のAzure製品およびサービスのパフォーマンスの目標を定義するAzure SLAを理解しておくことが重要
・各Azure製品、サービスで障害が起きることを計画しておく必要がある
回復性
・障害から回復して動作を続行するシステムの能力
・ダウンタイムまたはデータの損失を回避するように障害に対応すること
・回復性の目的は障害後にアプリケーションを完全に機能している状態に戻すこと
コストおよび複雑さと高可用性
・可用性を高めると、ソリューションの複雑さとコストも増加する
・高可用性が要件に対してどの程度クリティカルであるかによって、アプリケーションのSLAに追加される複雑さとコストを処理する方法が決まる