はじめに
Wake-on-LAN (WOL) は、ネットワークを通じてリモートコンピュータを起動できる便利な技術です。このガイドでは、WOLを使用してマシンを起動する方法を説明します。
必要なもの
- Wake-on-LANをサポートするデバイス(PCやサーバー)
- Wake-on-LANを送信するためのクライアント(別のPCやスマートフォン)
- 同じローカルネットワーク内にいる、またはリモートアクセスの設定があること
1. Wake-on-LANを有効にする
Wake-on-LANはBIOSまたはUEFIで有効にする必要があります。
BIOS/UEFIでの設定例
- PCを再起動し、BIOS/UEFIにアクセスする。
- 「Power Management」または「Advanced」セクションを探す。
- 「Wake-on-LAN」または「Power On by PCI-E」を有効にする。
- 設定を保存して再起動する。
OS設定(例: Windowsの場合)
- デバイスマネージャーを開く。
- ネットワークアダプターを右クリックして「プロパティ」を選択。
- 「電源管理」タブで「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」をチェック。
- 「詳細設定」タブで「Wake on Magic Packet」を有効にする。
2. クライアントツールの準備
WOLを送信するためのツールをインストールします。
Linuxの場合
sudo apt update
sudo apt install wakeonlan
Windowsの場合
WOLツールをダウンロードしてインストールします。例: Depicus WOL
スマートフォンの場合
Google PlayやApp Storeで「Wake on LAN」アプリを検索してインストールします。
3. WOLを使用してPCを起動する
必要な情報
- ターゲットPCのMACアドレス
- ブロードキャストアドレス(例: 192.168.1.255)
Linuxでの使用例
wakeonlan 00:11:22:33:44:55
Windowsでの使用例
Depicus WOL GUIツールを使い、MACアドレスとブロードキャストアドレスを入力して「Send」をクリック。
スマートフォンでの使用例
アプリにターゲットPCの情報を登録し、「Wake」ボタンを押します。
注意点
- WOLはスタンバイモードまたはシャットダウン後でも電源供給が必要です。
- ネットワーク設定によってはルーターやスイッチで追加設定が必要になる場合があります。
以上で、Wake-on-LANの基本的な使い方は完了です。これでリモートからPCを起動できるようになります!