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Xcode 7 でビルドしたアプリを iOS 7 シミュレータで動かす

Last updated at Posted at 2015-11-03

Xcode 7 の iOS シミュレータでは iOS7 以前の iOS を動作させることができません (iOS 8.1 以降のみ)。

実機で動かすのがもちろん確実ですが、その分端末を用意する必要があります。とりあえず、ざっくり iOS7 で動作確認したいというときにはシミュレータで確認できると楽です。

Xcode は異なるバージョンを共存させることができるので、iOS7 での動作確認するときには Xcode 6 でビルドする方法もあります。しかしこの方法だと Xcode 6 では iOS9 に対応できず、iOS9 SDK 向けのコードでビルドに失敗したりします。

ということで、Xcode 7 でビルドしたアプリを iOS7 上のシミュレータにインストールできればいいわけです。

用意するもの

  • Xcode 6
  • Xcode 7
  • ターミナルアプリ

手順

  1. Xcode 7 でアプリをビルドする。Xcode 7 を使うのはここだけ

  2. Xcode 6 を立ち上げて、シミュレータを起動する

  3. シミュレータで利用したいデバイスに切り替える (例えば、iOS 7.1 iPhone 5s)。
    この手順は飛ばしてもいいんですが、#5 でアプリをシミュレータにインストールが楽になります。

  4. xcode-selectコマンドで Xcode 6 に切り替える

    $ sudo xcode-select -s /Applications/Xcode6.app/
    

    ここでは /Applications/Xcode6.app/ としていますが、Xcode 6 のパスを指定します。
    xcode-select コマンドは通常 sudo で実行する必要があると思います。El Capitan では未確認。

  5. simctl コマンドを使って #1 でビルドしたアプリをインストーリします。

    $ xcrun simctl install booted ${APP_PATH}
    

    ここで ${APP_PATH} は #1 でビルドしたアプリのパスです。この探し方については後述。
    booted は現在起動中のシミュレータを指定するオプションです。booted の代わりにシミュレータにインストール済みのデバイスを UUID で指定することもできます。

  6. インストールしたアプリをシミュレータ上で起動します。

シミュレータで動作確認した後は xcode-select コマンドを再度実行して Xcode 7 に戻しておくことを忘れずに……。

$ sudo xcode-select -s /Applications/Xcode.app/

ビルドしたアプリがどこにあるのかを調べる方法

特にビルド場所について設定していなければ、Window メニューから Projects ウィンドウから確認できます。

  1. Xcode (Xcode 6 でも Xcode 7 でもどちらでも大丈夫) の Window メニューから Projects ウィンドウを開きます。
    Screen_Shot_2015-11-03_at_21_15_57.png

  2. プロジェクトリストからターゲットのプロジェクトを選択します。
    Screen_Shot_2015-11-03_at_21_16_07.png

    Derived Data の矢印をクリックすると、該当箇所を Finder で開くことができます。

  3. Build → Products → ターゲット (例えば、Debug-iphonesimulator) とたどります。
    Screen Shot 2015-11-03 at 21.18.51.png

 

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