仕事でMySQLやPostgreSQLを使う機会が多いのですが、両DBMSに使えるクライアントツールはないかと探していたところdatazenitというものを見つけました。
同ブログを見ると、つい最近(2016/3/1)バージョン1.0がリリースされたとのこと。
ちょっと触ってみたところなかなかいい感じですが、日本語の記事がまだまだない状況なので、期待も込めつつ紹介記事を書いてみようと思います。
今はまだお試し中(後述)であり、使い込んではいないので、その辺は差し引いて読んでください。
ちなみに同様のアプリケーションではNavicat Essentialsが有名だと思いますが、こちらは使ったことがないので機能比較はしていません。
※スクショは全て公式ページより。最新版だと若干UIが変わっている部分があります。
ライセンス
- 個人ライセンスと商用ライセンスの2形態があります。個人ライセンスは1人でしか使えませんが、仕事に使っていいみたいです。
- 個人ライセンスは通常
$129のところ、今(2016/03/10現在)なら $79 だそうです。まぁきっとそういう作戦なので焦ることはないと思いますが。価格だけみればNavicat Essentialsより安いですね。 - 2週間の無料お試し期間があります。この間、機能制限はなく全機能が使用可能です。
機能
- 現在、MySQLとPostgreSQLに対応していて、DBを一元管理できます。またWindows, Mac, Linuxのマルチプラットフォームです。
- UIはブラウザベースです。というかブラウザです。つまりちょっとしたカスタマイズとかはChrome extensionとかユーザースタイルシートでできるということです。
- スキーマ情報の参照&変更ができます。
- もちろん一般的なフィルター&ソート機能は一通り揃っていると思います。両条件は動的に複数追加できます。
- データの追加・更新・削除ができます。
- クエリを書いて実行することもできますし、クエリはお気に入りに登録もできますし、履歴から実行することもできます。
- データをCSVファイルとしてExportすることもできます。
- テーブルやデータベースを横断的にインクリメンタルサーチできます。(Macの場合だと
Cmd + Shift + k
) - SELECT結果をそのままグラフ表示することができます。(!!!)
インストール方法など
※ Java6以上が必要です。
- 公式ページより自分のプラットフォームにあったアプリケーションをダウンロード
- ダウンロードしたZipファイルを解凍し、中にある
bin/datazenit
を実行。詳しくはこちら - ブラウザで http://localhost:9000/ を開く
- 最初にAdminユーザを登録しないといけないので適当に登録。まずはお試しで使いたいので、ライセンスキーはブランクのまま登録。
- ちなみに現状はパスワードリセット等の機能がなさそうなので、Adminのパスワードを忘れると詰みそう。
- 任意のDBの接続情報を入力。
おまけ
自分はMacを使っているのですが、毎回ターミナルから起動するのが面倒だったので、以下のようなシェルをAutomatorに登録してアプリケーションとして保存しました。Spotlightあるいはダブルクリックで起動できるようになります。
ご覧のとおり突っ込みどころは多いと思いますが、とりあえずはそんな感じで^^;
count=`ps -ef | grep [d]atazenit | grep -v grep | wc -l`
# appで実行する場合は1, Automatorで実行する場合は0
if [ $count = 1 ]; then
# ダウンロード&解凍したディレクトリのpath
cd /path/to/your/datazenit-1.0.0/
rm -f ./RUNNING_PID
./bin/datazenit >/dev/null 2>&1 &
# 起動が完了するまで雑に待機。実行環境によるので適当に調節。
sleep 3s
fi
open http://localhost:9000
datazenitは一度起動したら放置です。終了させるにはターミナルからkillコマンドなどで終了させなければいけません。