#Radicaleとは何か?
それは、A Free and Open-Source CalDAV and CardDAV Server
です。
https://radicale.org
つまり、スマホやタブレットに登録しているカレンダーやリマインダー、そして連絡先などの情報を自分のサーバーに保管して管理できるということです。
自宅でDockerを実運用し始めている人にとっては、個人情報のセルフ管理は必ず検討する事のひとつでしょう。
その一例をRadicaleで示したいと思います。
#以下、簡単なイメージの説明です。
docker pull takeyamajp/radicale
This container is really easy to use and works out-of-the-box.
docker run -d -e SSL=false -p 5232:80 -v ~/.var/lib/radicale/collections:/radicale takeyamajp/radicale
When your server is launched, you can check that everything's OK by going to http://localhost:5232/ with your browser!
If you want to use this container with the SSL connection, you have to run it behind a reverse proxy server including a valid SSL certificate.
FROM centos:centos7
...
ENV TIMEZONE Asia/Tokyo
ENV SSL true
ENV LOG true
ENV LOG_LEVEL INFO
ENV USER user
ENV PASSWORD password
VOLUME /radicale
EXPOSE 80
EXPOSE 443
##このイメージについて
CentOS 7 の公式イメージをベースに作成しています。
https://hub.docker.com/_/centos
変数の値はコンテナを再作成しなくても変更できます。
例えば、コンテナをstopしてログ出力レベルやパスワードを変更してから再startする事で新しい値が反映されます。
##アクセスログ
アクセスログはDocker logsに出力されます。
アクセスログの出力レベルを変更したい場合はLOG_LEVEL
の値を変更してください。
DEBUG
が最も細かく沢山の情報が出力されます。
それに対してCRITICAL
は最も緊急性が高い少量の情報だけが出力されます。
- CRITICAL
- ERROR
- WARNING
- INFO
- DEBUG
あと、あまりお勧めしませんが、LOG
の値をfalse
(true
以外の値)に変更すると、ログ出力をストップする事ができます。
##タイムゾーン
日本で使用する場合は気にしなくて大丈夫です。
もし、海外で使用する場合はTIMEZONE
の値を変更してください。
CentOSで使用可能な値をそのまま設定できます。
wikipedia : List of tz database time zones
https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_tz_database_time_zones
##SSL通信
動作確認など、このコンテナを単体で使用する場合は、SSL通信は利用出来ないためSSL
の値をfalse
(true
以外の値)に変更してhttpでアクセスしてください。
Dockerを実運用しようとしている人なら、必ず独自ドメインを保有して、SSL証明書を設定したリバースプロキシをフロントエンドに設置している事でしょう。
このコンテナは、そのリバースプロキシのバックエンドとして動作する事を想定しています。
##アカウント
アカウント情報をUSER
とPASSWORD
に設定してください。
管理画面にログインするときに、このアカウント情報が必要になります。
スマホやタブレットに登録するときにも、このアカウント情報が必要になります。
##データの永続化
全てのデーターはボリューム/radicale
に保存されます。
必ず永続化してDockerホスト側に保存してください。
データーは別の環境に移動させてもユーザー名を一致させれば読み込む事ができます。
#以下、簡単な使い方です。
コンテナを起動したら、まず管理画面からカレンダーやリマインダー、そして連絡先などを作成します。
SSL
をtrue
で起動した場合は、ブラウザーからhttps://コンテナにアクセス可能なホスト名
にアクセスしてください。
SSL
をfalse
で起動した場合は、ブラウザーからhttp://コンテナにアクセス可能なホスト名
にアクセスしてください。
ログインに使用するアカウントはUSER
とPASSWORD
の値になります。
これでスマホやタブレットに登録する準備ができました。
端末にCalDavやCardDavを登録する方法は、個別に調べてください。
登録に使用するURLは、上記の管理画面のURLと同じになります。
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以上です。
それでは良いRadicaleライフを。