パブリテック事業部プロダクトチームの所属のたけだです!
この記事はトラストバンクAdvent Calendar 2025の記事です。
1年早いですね...去年のアドベントカレンダー記事書いたのがついこの間のよう...
1年振り返りにしようと思ったが...まだ振り返られる状況ではないので...最近便利だなと思ったCloudflare Email Routingについて書こうと思います。
はじめに:きっかけはGoogle社からのアナウンス
10月頃にGoogleヘルプセンターに掲載された、Gmail の Gmailify と POP の今後の変更についてというアナウンスを受け、影響調査をした所該当がいくつかあり、対処が必要になりました。
GmailのPOP受信を何に使っていたか?
うちの事業部では複数のSaaS開発をしていて開発時のテスト用アカウント発行や通知メール確認のために以下の要件のためにGmailのPOP受信設定して使っていました。
- ムームードメインで手配したドメインを利用する(例:example.com)
- ムームーメールでメールアドレスを1つ発行して利用(例:
user@example.com) - Gmailでメールを見たい
- Gmailエイリアス(+付きメールアドレス)を利用したい(例:
user+xxxxx@example.com)
開発テストでは複数のメールアドレスが一度にすぐ必要になるので+付きのGmailエイリアス機能、地味に便利なんですよね。
+付きメールアドレス(Gmailエイリアス)とは?
メール自動振り分けなどを想定した機能です。
Gmailエイリアスを使用する

検討した選択肢と、選択できなかった理由
ムームードメインのヘルプページも読み、いくつか選択肢がありました。
| ムームーメールで見る | 転送設定 | Google Workspaces利用する | ムームーメールをIMAP接続してGmailで利用する | |
|---|---|---|---|---|
| +付メールアドレス使える | ✗ | ✗ | ◯ | ◯ |
| Gmailでメール見れるか? | ✗ | ◯ | ◯ | △ |
| コスト | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
| 不採用理由 | 過去使ってきたエイリアスメールアドレスの受信ができなくなるので採用できない | ムームーメールにはエイリアス機能がなく過去使ってきたエイリアスメールアドレスの受信ができなくなるので採用できない | 実現可能だが、有料になるし運用管理コストかけたくない | スマホアプリならIMAP取り込みがありそうだがWebUIでは公式な標準機能にはなさそう? |
どれも採用できず一瞬どうしようと悩んだ所...
解決策:Cloudflare Email Routing
これで全部解決しました。
Cloudflare Email Routing の何が良かったかというと:
- 無料(Freeプラン)でも利用可能で追加費用が発生しない
- +付きメールアドレス(Subaddressing)対応
- Catch-allを無効化できる
- DNS設定だけで完結できて影響が少なく簡単
- Gmailへ転送できる
- Cloudflareはすでに利用していたので社内の利用許可など手続き不要で利用できる
- メールのデータはCloudflare上では保存せずロギング・振り分け・転送のみ
Email RoutingはCloudflareコンソールから見ていてどんな風に使う機能なんだろうと思ってましたが、地味に便利。
全体構成
設定の流れ
ムームーメールを削除
これはムームーメール使ってる人だけだと思いますが、ムームーメールが存在しているとDNS管理の移譲ができなかったので、ムームーメールを削除します。

警告
過去に受信したメールはすべてPOP受信していたGmailメールアドレスの受信ボックスに存在していたことや、メールが届くことだけが重要で、メール内には機密情報も個人情報も含まない開発テストやデモ用の通知メールばかりなのでバックアップ不要と判断しましたが、状況によってはバックアップなど行った上で削除が必要だと思います。
Cloudflareのネームサーバをムームードメインに設定しDNS管理をCloudflareに移す
Cloudflareでドメインのオンボード
Cloudflareから発行されたネームサーバーをムームードメインのネームサーバに設定変更します。

反映まで10分くらいかかりました。
Cloudflare Email Routingを有効化
使うメールアドレス(エイリアス+なしのアドレス)と、閲覧するメールのGmailアドレスを転送先として指定

DNS設定追加が必要となるレコード確認し、レコード追加。(自動で追加してくれるの便利)

Catch-all を無効化
デフォルトは無効になっていますが無効化されていることを確認。

補足
Catch-all(キャッチオール) とは、
そのドメイン宛に届いた「存在しないメールアドレス」へのメールも、まとめて受信する仕組みです。例えば、info@example.com をEmail Routingで設定した場合にCatch-allを有効化すると以下のような挙動となります。
info@example.com → 受信
info+001@example.com → 受信
aaa@example.com → 受信
random@example.com → 受信
つまり「そのドメイン宛なら、ローカルパートが何であっても全部受け取る」という設定ですね。
Subaddressing(+)を有効化
設定タブのサブアドレス指定のチェックボックスにチェックを入れます。

動作確認
意図した動きになるかを実際にメール送ってみてテストします。
info@example.com → 受信
info+001@example.com → 受信
aaa@example.com → 受信せずエラーを返す
random@sub.example.com → 受信せずエラーを返す
エラーはこんなメール。そんなメールアドレスないぜっていうエラーですね。

簡単な集計ならCloudflare画面から利用状況見れるのも便利。

Email Workersも便利そう
メールの要件に合わせてメールの処理を変えられる機能も色々使えそうなので研究してみたいと思いました。

まとめ
30分程度ですぐに設定・対応できました。
まだまだCloudflare使いきれてないし触れば触るだけ活用の可能性を感じる存在だなと実感したので年末など触ってみたいと思います。
メリークリスマス!






