LoginSignup
20
19

More than 5 years have passed since last update.

Raspberry Pi でビール造り(その1:Raspberry Pi のセットアップ)

Last updated at Posted at 2015-06-28

ビールを造ろう!

なんでビール?

会社のハッカソンで、自分のチームは何故かビールを造ることになった。
面白そうだし、いいんじゃね?という軽いノリで。
東急ハンズとかに売っているビールキットを使えば家でも簡単にビールが作れるらしいし1

ハッカソンっぽくビールを作る

とは言え、ハッカソンなので何かしらシステムを構築するなり、コードを書くなりしないとね。
ビール造りでコーディングが絡みそうなネタは無いかなーと軽く調べてみると、
海外ではRaspberry Piに温度センサーとかつなげて、ビールの発酵温度の管理をする人が結構いるみたい。
冷蔵庫を改造している猛者もいる
ビールキットのページを見ても、やはりビール造りの重要なポイントは温度管理らしい!
ということで、自分のチームでもRaspberry Piを使ってビール発酵の温度管理する仕組みを構築することにした。

Raspberry Pi のセットアップ

最初に購入したもの

合計¥6,236なり。
SDカードの容量は4GBだと不足(OSだけで3GB以上使うので)、8GBくらいあれば十分らしいけど、念のため16GBを購入。
無線LANアダプタはBUFFALOのWLI-UC-GNMの方が安いんだけど、消費電力と発熱量が高いらしく、Raspberry Piにはおすすめできないらしい
その他、ディスプレイ接続用のHDMIケーブル、USBキーボード、電源ケーブル用のmicro USBケーブルが必要なのだけど、お家にあるものを流用。
どうせ、初期セットアップが完了したら無線LAN経由でsshで操作するのだし。

Raspbianのセットアップ

やり方は公式ページに書いてあるとおり
1. OSイメージをダウンロード
2. SDカードへOSイメージを書き込み
自分はMacで作業したので、Mac用の手順を参考にした。

OSイメージをダウンロード

Raspbianの最新版をダウンロードする。

ターミナル
$ curl -L -o raspbian.img.zip http://downloads.raspberrypi.org/raspbian_latest
$ unzip raspbian.img.zip 
Archive:  raspbian.img.zip
  inflating: 2015-05-05-raspbian-wheezy.img 

SDカードへOSイメージを書き込み

MacにSDカードを差し、ターミナルでdiskutil listを実行してSDカードの場所を調べる。
下記例の場合は/dev/disk2

ターミナル
$ diskutil list
/dev/disk0
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                        *251.0 GB   disk0
   1:                        EFI EFI                     209.7 MB   disk0s1
   2:          Apple_CoreStorage                         250.1 GB   disk0s2
   3:                 Apple_Boot Recovery HD             650.0 MB   disk0s3
/dev/disk1
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:                  Apple_HFS Macintosh HD           *249.8 GB   disk1
                                 Logical Volume on disk0s2
                                 AE3EE162-DA56-4BF1-8BAE-2FBE4B591776
                                 Unlocked Encrypted

/dev/disk2
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:     FDisk_partition_scheme                        *15.5 GB    disk2
   1:                 DOS_FAT_32                         15.5 GB    disk2s1

SDカードをunmountしてから、ddでOSイメージを書き込む。

ターミナル
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
$ sudo dd bs=1m if=2015-05-05-raspbian-wheezy.img of=/dev/disk2

書き込み終わるまで30〜40分くらいかかった。
どれくらい書き込んだのか途中経過を見たい場合は、Ctrl+tを打つと途中経過が見られる。

ターミナル
3125+0 records in
3125+0 records out
3276800000 bytes transferred in 2784.822319 secs (1176664 bytes/sec)

Raspberry Piの起動・初期設定

Raspberry PiにSDカード、ディスプレイ、USBキーボード、無線LANアダプタを繋げたら、
電源のmicro USBケーブルを繋げてスイッチオン。
Raspberry Piには電源スイッチなるものがなく、電源ケーブルの抜き差しで電源ON/OFF。
電源が入ると、初期設定画面になる。
初期設定の内容は、ほぼ以下のページを参考にした。

Raspberry Pi 2 Model B をインストールしてSSH接続できるようにしてみる

実施したのは下記設定。

1.Expand Filesystem
2.Change User Password
4.Internationalisation Options
8.Advanced Options(SSHサーバー有効化)

無線LANの設定

起動後は早々に無線LANの設定。
やり方は下記ページを参考にした。

Raspberry Piに無線LANのUSBアダプタをつける

PLANEX 無線LAN子機 (USBアダプター型) 11n/g/b 150Mbpsであれば、Raspberry Piに挿しただけで認識されるので、
あとはネットワークの設定をするだけ。

我が家の無線LANはWPA2-PSK(AES)なので、wpa_supplicantで設定をする。
wpa_passphraseでパスフレーズキーを生成し、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confに追記する。

ターミナル
$ sudo su
$ wpa_passphrase <MySSID> <MyPassphrase> >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
$ vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを編集し、WPA2-PSK(AES)の設定を追加する。

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
    ssid="MySSID"
    #psk="MyPassphrase"
    psk=hogehogehogehogehogehogehogehogehoge
        key_mgmt=WPA-PSK #←追加
        proto=WPA2       #←追加
        pairwise=CCMP    #←追加
        group=CCMP       #←追加
        priority=2       #←追加
}

/etc/network/interfacesも編集し、無線LANのIPアドレスやDNSサーバーを設定しておく。

/etc/network/interfaces
auto lo
iface lo inet loopback

auto eth0
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet manual

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
address 192.168.0.100
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1
dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp

Raspberry Pi で無線LANを使っていると、たまに反応が悪くなる。
どうやらUSB無線LANアダプタのパワーマネジメント機能のせいらしい。

Raspberry Piで無線LANの反応が悪い時の対処法

パワーマネジメント機能をOFFにするには、/etc/modprobe.d/8192cu.confに下記設定をすれば良いらしい。

/etc/modprobe.d/8192cu.conf
# Disable power saving
options 8192cu rtw_power_mgnt=0 rtw_enusbss=1 rtw_ips_mode=1

無線LANの設定が終わったら、rebootして他のマシンからsshでログインできることを確認する。

今回はここまで。


  1. 日本では酒税法により自家醸造は違法だそうな。正確には酒類製造免許無しにアルコール度数1%以上のお酒を作ってはダメらしい。なので、市販のビールキットはアルコール度数1%未満になるようなレシピが付いている事で、お咎め無しになっている模様。国税庁-お酒についてのQ&A【自家醸造】 

20
19
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
20
19