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rbenvとrbenv-binstubsのパスまわり(主にsystemd対策)

Last updated at Posted at 2018-03-03

rbenvを使うには~/.bash_profileなりなんなりで環境変数を適切に設定してやる必要がある。というわけで、systemdのように通常のシェルと環境変数を共有していない(~/.bash_profileを経由しない)環境でrbenvなRubyを使おうとするとうまくいかないケースがある。

rbenv: version `XXX' is not installed

  • 前提:
    • 環境変数RBENV_ROOTが設定されていない。
    • rbenvをシステムワイドインストールなどのために~/.rbenv以外のところに置いている(以下では/opt/rbenvにあるとして説明する)。
  • 問題:/opt/rbenv/shims/bundle exec ...では動くのに、/opt/rbenv/bin/rbenv exec bundle exec ...ではrbenv: version `XXX' is not installedとなって動かない。
  • 理由:rbenvはインストールされたバージョンを探すのに${RBENV_ROOT}/versions/XXXを見る。/opt/rbenv/shims/bundleは途中でRBENV_ROOT環境変数を正しくセットするけれど、/opt/rbenv/bin/rbenv execはそうしないので、あるべき場所を探せず、見つからない。
  • 解決策:/opt/rbenv/shims/bundle exec ...でかまわない。

-bash: ruby: command not found

引き続きrbenvは/opt/rbenvにあるとして説明する(が、こちらは~/.rbenvにあっても起きそう)。

  • 前提:
    • $PATH/opt/rbenv/shimsが入っていない。
    • rbenv-binstubsを使っている。
    • BUNDLE_BIN: ".bundle/bin"である(すなわちbundle install --binstubs=.bundle/binとした)として説明する。ちなみにパスを指定していなければbinになる(これはRails4以降と衝突することで有名)。
  • 問題:/opt/rbenv/shims/bundle exec ...すると-bash: ruby: command not foundとなって動かない。
  • 原因:
    • どこかで#!/usr/bin/env rubyしていて動いていない。本来はrbenvが$PATH/opt/rbenv/versions/XXX/binを加えていて、ここにruby実行ファイル(正確にはそのラッパー)があるので動く。
    • $PATHに加えられるべき/opt/rbenv/versions/XXX/binは、rbenv whichを内部的に呼んでその結果を使っている。
    • rbenv-binstubsは、rbenv whichに割り込んで、/opt/rbenv/versions/XXX/binより先にカレントディレクトリの下.bundle/binを探す。ここにbundleが入っているとこちらがrbenv whichの結果として返されて$PATHに追加されるが、ここにはrubyは(当然)いない。$PATH/opt/rbenv/shimsが入っていなければrubyが見つからないことになる。
    • ($PATH/opt/rbenv/shimsが入っていればこっちのrubyがあるのでちゃんと動く。)
  • 解決策:
    • とりあえず.bundle/bin/bundleを消せば動くようになる。
    • 抜本的には、bundle install --binstubs=.bundle/binとせず、必要なgemに限ってbundle binstubs <gemname> --path=.bundle/binとするのがよい。
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