0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Kiro-CLIを使ってEC2とセキュリティグループ一覧を簡単に一覧化してみた

0
Last updated at Posted at 2026-06-16

どうも、普段はAWSパートナー企業でパブリッククラウドの営業支援をしているタケイです。

今回は 「Kiro-CLIを使って、EC2インスタンスとセキュリティグループの一覧をサクッと取得してみた」 というお話です。

AWSの運用をしていると「今、どのEC2が動いてるんだっけ?」「セキュリティグループの設定ってどうなってたっけ?」って確認したくなる場面、よくありますよね。

マネジメントコンソールをポチポチ開くのも面倒だし、AWS CLIのコマンドを毎回ググるのも大変です。そんなときに Kiro-CLI を使うと、自然言語で「EC2の一覧を見せて」と打つだけで、きれいに整形された結果が返してくれます。

これがめちゃくちゃ便利だったので、やり方を共有します。

Kiro-CLIとは

2026-03-27_10h30_46.png

Kiro-CLIは、AWSが提供するAIエージェント搭載のコマンドラインツールです。

もともと「Amazon Q Developer CLI」という名前でしたが、2025年にKiroブランドに統合されてリニューアルしました。

ざっくり言うと、こんなツールです。

  • ターミナル上でAIエージェントとチャットしながら開発・運用ができる
  • 自然言語でAWSリソースの操作や確認ができる
  • AWS CLIのコマンドを自動生成して実行してくれる
  • MCP(Model Context Protocol)でツール連携もできる
  • Claude(Anthropic)モデルがバックエンドで動いている

料金プランは以下のとおり。

プラン 月額 クレジット
Free 無料 50クレジット
Pro $20/月 1,000クレジット
Pro+ $40/月 2,000クレジット
Power $200/月 10,000クレジット

無料枠が50クレジットあるので、まずは試してみるのがおすすめです。新規ユーザーには30日間500クレジットのトライアルもあります。

Kiro-CLIでAWS環境を操作するイメージ図

Kiro-CLIがAWS環境をどう操作するか、全体の流れを図にしてみました。

ポイントは 「人間がやること=自然言語で指示するだけ」 ということ。

AWS CLIのコマンド構文を覚えていなくても、Kiro-CLIが適切なコマンドを自動生成→実行→結果を整形して返してくれます。

Kiro-CLIを使ってEC2とセキュリティグループ一覧を簡単に一覧化する方法

全体の手順は以下の3ステップです。

  1. WindowsパソコンでKiro-CLIを有効化する(WSL2経由)
  2. Kiro-CLIでAWS Configureする
  3. 自然言語でEC2とセキュリティグループの一覧を取得する

順番に解説していきます。

WindowsパソコンでKiro-CLIを有効化する

現時点(2026年3月)では、Kiro-CLIにネイティブのWindows版はありません。

WindowsでKiro-CLIを使うには、WSL2(Windows Subsystem for Linux) を経由する必要があります。

ステップ1:WSL2のインストール

PowerShellを管理者権限で開いて、以下を実行します。

wsl --install Ubuntu-24.04

すでにWSL2が入っている人はスキップしてOKです。

ステップ2:Kiro-CLIのインストール

WSLのUbuntuターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。

# 必要なパッケージをインストール
sudo apt -y install zip

# Kiro-CLIをダウンロード&インストール
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf 'https://cli.kiro.dev/install' | bash

シェル設定の変更を聞かれたら「Yes」を選択してください。

インストールが完了したら、PATHに Kiro-CLI の実行ファイルが含まれるようにしておきます。

echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

source ~/.bashrc でシェルを再読み込みすれば、kiro-cli コマンドが使えるようになります。

ステップ3:ログイン

以下のコマンドでログインします。

kiro-cli login

ログイン方法は以下から選べます。

  • Builder ID(無料で作れます)
  • GitHub
  • Google
  • AWS IAM Identity Center(企業利用向け)

ブラウザでURLが開くので、認証を完了させればOKです。

ステップ4:動作確認

ログインできたら、以下のコマンドでチャットを起動してみましょう。

kiro-cli 

プロンプトが表示されたら、準備完了です。

💡ポイント:WSLだとWindowsも操作できる

Kiro-CLIはWSL上で動作しますが、powershell.exe コマンドを使えばWindows側のコマンドも実行できます。「WSLで動いてるけど、Windowsコマンドも使えるよ」と伝えると、Kiro-CLIが両方の環境を使い分けてくれます。

Kiro-CLIでAWS Configureする

Kiro-CLIでAWSリソースを操作するには、事前に AWS CLIの認証設定 が必要です。

AWS CLIのインストール(まだの場合)

curl "https://awscli.amazonaws.com/awscli-exe-linux-x86_64.zip" -o "awscliv2.zip"
unzip awscliv2.zip
sudo ./aws/install

aws configureの実行

aws configure

以下を入力します。

AWS Access Key ID [None]: あなたのアクセスキーID
AWS Secret Access Key [None]: あなたのシークレットキー
Default region name [None]: ap-northeast-1
Default output format [None]: json

設定の確認

正しく設定できたか、以下のコマンドで確認します。

aws sts get-caller-identity

アカウントIDやARNが返ってくればOKです。

⚠️ 注意

IAMユーザーには、最低限 ec2:DescribeInstancesec2:DescribeSecurityGroups の権限が必要です。ReadOnlyAccessポリシーをアタッチしておくのがお手軽です。

Kiro-CLIでEC2とセキュリティグループ一覧を一覧化

いよいよ本題です。Kiro-CLIを起動して、自然言語で指示してみましょう。

EC2インスタンスの一覧を取得

kiro-cli 

チャットが起動したら、こう入力するだけ。

EC2インスタンスの一覧を表形式で見せてください。インスタンスID、名前、タイプ、状態、プライベートIPを含めてください。

すると、Kiro-CLIが以下のような流れで処理してくれます。

  1. aws ec2 describe-instances コマンドを自動生成
  2. コマンドの実行許可を求めてくる(y で承認)
  3. 結果を表形式に整形して表示

出力イメージはこんな感じです。

| Instance ID       | Name           | Type        | State   | Private IP    |
|-------------------|----------------|-------------|---------|---------------|
| i-0abc123def456   | web-server-01  | t3.medium   | running | 10.0.1.100    |
| i-0def789ghi012   | api-server-01  | t3.large    | running | 10.0.2.50     |
| i-0jkl345mno678   | batch-worker   | c5.xlarge   | stopped | 10.0.3.200    |

AWS CLIのオプションを覚えてなくても、欲しい情報を日本語で伝えるだけ。 これだけで見やすい表が返ってきます。

セキュリティグループの一覧を取得

続けて、こう入力します。

セキュリティグループの一覧を見せてください。グループID、名前、VPC ID、インバウンドルールのポートと送信元を含めてください。

出力イメージ:

| Group ID      | Name         | VPC ID          | Inbound Port | Source       |
|---------------|--------------|-----------------|--------------|--------------|
| sg-0abc123    | web-sg       | vpc-0def456     | 443          | 0.0.0.0/0   |
| sg-0abc123    | web-sg       | vpc-0def456     | 80           | 0.0.0.0/0   |
| sg-0ghi789    | api-sg       | vpc-0def456     | 8080         | sg-0abc123   |
| sg-0jkl012    | db-sg        | vpc-0def456     | 3306         | sg-0ghi789   |

「セキュリティグループのインバウンドルールで、0.0.0.0/0が設定されているものだけ抽出して」みたいなフィルタリングも自然言語でいけます。

さらに深掘りするプロンプト例

Kiro-CLIの真骨頂は、会話の流れで深掘りできることです。

# 特定のインスタンスに紐づくSGを確認
web-server-01にアタッチされているセキュリティグループの詳細を見せて

# セキュリティ上のリスクがないか分析
全ポート開放(0.0.0.0/0)のインバウンドルールがあるセキュリティグループを洗い出して

# コスト観点でチェック
停止中のEC2インスタンスに紐づくEBSボリュームの一覧を出して

チャットの文脈を保持してくれるので、前の質問の結果をもとに次の質問を投げられるのが便利です。

まとめ

Kiro-CLIを使って、EC2インスタンスとセキュリティグループの一覧をサクッと取得する方法を紹介しました。

手順をおさらいするとこんな感じです。

ステップ やること
1 WSL2にUbuntuをインストール
2 Kiro-CLIをインストール&ログイン
3 AWS CLIでaws configureを実行
4 kiro-cli chat で自然言語で指示するだけ

マネジメントコンソールをポチポチ開いたり、AWS CLIのオプションをググったりする時間が減るだけでも、地味に生産性が上がります。

無料枠が50クレジット/月あるので、まずは試してみるのがおすすめです。

Kiro-CLIの便利ポイントや、Claude Code・Gemini CLIとの比較については別記事で紹介しているので、そちらもあわせてどうぞ。

👉 関連記事:Kiro-CLIの便利なところは?Kiro IDEじゃだめなの?Claude Code・Gemini CLIとも比較してみた


参考リンク

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?