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オープンソースPDKで遊ぼう【第1回】

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Last updated at Posted at 2026-01-28

ミニPC+ミニSSDで作る、IC設計用Linux環境

オープンソースPDKで IC 設計を始めるにあたって、
最初にやるべきことは環境づくりです。

第1回となる今回は、

  • ミニPCに Linux Mint をインストールする
  • さらに ミニSSD(USB SSD)で環境を分離する

ところまでを解説します。

👉 まだ PDK や EDA ツールは出てきませんが、
この一歩が 後のすべての作業を楽にしてくれます。


なぜ最初に「ミニPC × Linux」なのか?

理由はとてもシンプルです。

  • 普段使いのPCを汚さずに済む
  • IC設計専用マシンが持てる
  • とにかく安い(2万円程度、失敗しても精神的ダメージが少ない)

オープンソースPDKで遊ぼうとすると、

  • 複数の PDK を扱うことがある
  • Linux 上で動作するソフトウエアが多い
  • いろいろなツールを試したくなる
  • 試しているうちに環境がおかしくなることもある

👉 専用マシン化が正解でした。

👉 実際に使っているミニPC(CHUWI LarkBox X)

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今回のゴール

この回で完成する状態は以下です。

  • ミニPCに刺した ミニSSD(USB SSD) から Linux Mint が起動する
  • IC設計用の「安全な遊び場」ができる

PDK や設計ツールは次回以降です。


使用する OS:Linux Mint

なぜ Linux Mint?

  • Windows から移行しやすい UI
  • Ubuntu ベースで情報が多い
  • ミニPCでも軽快
  • 実は当時 Ubuntu がうまくインストールできなかった(ハードとの相性??)

それで特におすすめなのが:

Linux Mint Cinnamon(Edge ISO)

  • 購入したミニPC CHUWI LarkBox X と相性が良かった

1. Linux Mint の ISO をダウンロード

Linux Mint の公式ダウンロードページから ISO を入手します。

👉 Linux Mint Cinnamon Edge ISO(公式)
https://linuxmint.com/edition.php?id=314

  • エディション:Cinnamon
  • 種類:Edge ISO

最新では無いですが、いろいろなエディションを試した結果、Cinnamon Edge ISO は、トラブルが少なめです。


2. ブータブル USB を作成

ダウンロードした ISO を USB メモリに書き込みます。

  • Windows:Rufus

ファイルシステムは FAT32 で問題ありません。


3. BIOS 設定(重要)

BIOS に入り、以下を設定します。

  • Secure Boot:無効
  • Fast Boot:無効

BIOS の入り方(例)

  • Windows から再起動 → UEFI 設定
  • これができると以降は起動時に F2 キー

※ この機種の場合、ブートメニューは F7 キー


4. 最初から「外付けSSD」に Linux Mint を入れる

今回やりたかった構成は最初から決まっていました。

  • 内蔵 SSD(Windows)は残す
  • Linux Mint は 外付け USB SSD にインストール
  • USB SSD を挿せば Linux
  • 挿さなければ Windows

つまり、

外付けSSDだけで完結する Linux 環境

を作るのが目的です。
👉 外付けSSDにLinuxを入れて、刺す・抜くでOSを切り替える構成
IMG_8666.jpg


5. まずは普通に試してみた(うまくいかなかった)

最初は次のようにインストールしました。

  1. 内蔵 SSD(Windows)は接続したまま
  2. 外付け USB SSD を接続
  3. Linux Mint の ISO が入った USB メモリから起動
  4. インストール先に 外付け SSD を指定

インストール自体は正常に完了します。

しかし再起動してみると、

  • いったん内蔵 SSD 側が優先され
  • そのまま Windows が起動してしまう

という状態になりました。


補足:なぜこうなったのか(GRUB の話)

詳しい内部実装まで把握しているわけではありませんが、
Linux をインストールすると
GRUB(グラブ) というブートローダーが一緒にインストールされます。

GRUB は、

  • 電源投入時に最初に動く
  • どの OS を起動するかを制御する

という役割を持っています。

本来は、

  • Linux 本体:外付け SSD
  • GRUB:外付け SSD

という構成にしたかったのですが、
インストール時に内蔵 SSD が見えていると、
GRUB が内蔵 SSD 側に入ってしまう

ケースがあるようでした。


6. 試行錯誤の末にたどり着いた結論

いろいろ試した結果、分かったことはこれです。

確実に外付けSSDに GRUB を入れたいなら、
インストール時に内蔵SSDを見せてはいけない


7. 最終的に採用した方法(確実に動いた)

そこで最終的に取った方法がこちらです。

👉 内蔵 SSD(Windows)を物理的に外してインストールする

手順は以下の通りです。

  1. 内蔵 SSD を取り外す
  2. 外付け USB SSD を接続
  3. Linux Mint の ISO が入った USB メモリから起動
  4. インストール先に外付け SSD を指定
  5. Linux Mint をインストール

この状態では、

  • インストール先のディスクは外付け SSD しか存在しない
  • GRUB も必ず外付け SSD にインストールされる

という、狙い通りの構成になります。

今回は「確実に動く方法」を優先しました。
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8. インストール後の挙動(完成形)

インストール完了後、内蔵 SSD を元に戻しました。

結果として挙動は次の通りです。

  • USB SSD を挿していない場合
    → 内蔵 SSD の Windows が起動

  • USB SSD を挿している場合
    → 外付け SSD の Linux Mint が起動

最初に想定していた、

「SSDを挿すかどうかで OS が切り替わる」

という構成が完成しました。
👉 外付けSSDにLinuxとPDKを入れて、それぞれの環境で楽しむ
IMG_5666.jpg


この時点で完成しているもの

  • USB SSD から Linux Mint が起動する
  • IC設計用の「安全な遊び場」が完成

まだ IC 設計はしていませんが、

「いつでも遊べる状態」

にはなっています。


次回予告

次回はいよいよ中身です。

  • PDK とツールの一括セットアップ

まとめ

  • お手軽に始める環境づくり
  • ミニPC+Linux Mint は最高の入口
  • ミニSSD運用で失敗を恐れず遊べる

壊してもいい環境を作るのが、上達への近道

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