18
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

生産性向上のための環境整備2020 【PR】 Lenovo Advent Calendar 2020

Day 20

Time Trackingツール(Toggl, RescueTime, ActivityWatch)で生産性を可視化する

Last updated at Posted at 2020-12-21

この記事は「Time Trackingツール/サービス」などと呼ばれる稼働時間を記録するツール/サービスについて、無料で利用できる代表的なものをいくつか紹介し、「生産性を可視化する」という観点で使用経験に独断と偏見を交えて言及するものです。
※私自身はActivityWatchを約半年、Togglを約1年、RescueTimeを約3年使用しました。偏りがあります。。。
活動の種類やあなたの仕事のスタイル、可視化したい(把握したい)方向性により用いるツールや運用方法は変わるはずですのでご参考までに。
また、他のお勧めツールや運用があれば是非教えて下さい。

忙しい方向け、逆引きツール紹介

可視化したい方向性、またはこういう人が向いている人、という観点でお勧めツールを紹介します。

プロジェクト or タスク毎のコストを把握したい

  • 複数のプロジェクト or 複数のタスク毎に作業時間を把握したい人
  • または、報告義務がある方

に向いているのは 「Toggl Track」

活動を生産性の質で把握したい

  • 調べのものの時間がついつい長くなりがちな人
  • SNSが気になって仕方がない人

に向いているのは 「RescueTime」

なるべく細かくトラッキングしたい、自分で分析したい

  • 行動分析、データサイエンス、ライフログなどが好きな人
  • カスタマイズが好きな人

に向いているのは 「ActivityWatch」

Toggl Track (無料プラン)

https://www.toggl.com/track/
スクリーンショット_2020_12_21_7_44.jpg

「タイムトラッキングサービス」というジャンルの先駆け的なTogglの代表サービス。
昔は赤いアイコンがトレードマークでしたが、最近変わってピンク(紫?)のカラーにリニューアルしました。

サービス、ツール形態

特徴

  • 予めプロジェクト(例: 「案件A」「案件B」「英語の勉強」など)を複数作成しておき、作業の開始と終了時にボタンを押して時間を計測する
    • 基本的に手動で切り替え操作する必要がある
    • 開始ボタンを押す、終了ボタンを押すのを忘れがち
    • サービスを素のまま使うおうとすると、とても面倒くさい
  • 基本的に、他のサービス/ツールと連携させて、運用にうまく組み込んでやるのが良い
    • 例: Asanaと連携し、タスクをさばくときにボタンを押す
  • または、toggl desktopのポモドーロ機能を使って30分毎のコマを意識してボタンを押すのを習慣化できると良いかも

可視化、把握できること

  • プロジェクト毎に色分けして表示できる
    • 「何をやったか」の振り返りにとても適している

↓週間カレンダー表示例
週間カレンダー表示例

↓ デスクトップアプリ toggl desktop の表示例
デスクトップアプリ toggl desktop の表示例

↓また、record activityを有効にしていると、開いているアプリ、及びウィンドウのタイトルを取得してACTIVITY列に表示してくれます。とても有用なのですが、1週間程度しか保持されないようで、古いものは消えてしまいます。(もしかしたら有料版は制限が無い or 緩和されているのかもしれませんが、未確認)
ACTIVITY表示例

向いた人、向いた使い方

  • 複数案件をやっている人
  • 複数の活動のテーマ、狙いを区別したい人
    • 例: インプットの時間とアウトプットの時間を明確に分ける

注意

  • 手動でタスクを開始する、終了するという操作が必要です
    • それはとても面倒です。連携機能をうまく使おう
  • Mac版アプリのtoggl desktopはアプリの操作性が最悪です。特に、Timelineビューは酷く、まともに操作できません。ストレスに負けない心が必要です。
    • ※Windows版の操作性は未検証のため不明です。

RescueTime (無料プラン)

スクリーンショット_2020_12_21_7_34.jpg

特徴

  • 全自動
    • OS、及びブラウザにアプリ/プラグインをインストールして利用する
    • そうすると、自動で利用ツールや閲覧Webサイトの情報を収集・分析してくれる
    • つまり「ボタンを押し忘れない」ということ
  • SmartPhoneアプリ版もある
  • 自分の仕事のスタイルにカスタマイズ
    • RescueTimeが分類した 12カテゴリ+60以上のサブカテゴリ毎に、自分の仕事にとって Productive(生産的)か、Distracting(非生産的,気を散らす)かを5段階で設定します
    • 例えば、私はソフトウェアエンジニアなので、「Software Development」カテゴリはvery productiveに設定しました。
  • 時間を 生産的に過ごしたか? / 非生産的に過ごしたか を評価してくれます

↓カテゴリ設定例(生産的/非生産的を設定)
スクリーンショット_2020_12_21_9_27.jpg

可視化、把握できること

  • 生産性の度合いで色分けして表示できる
    • 「良い時間を過ごしたか」の振り返りに適している
    • サボっていると真っ赤(distracting)になるのでひと目で分かる

スクリーンショット_2020_12_21_9_34.jpg

↓ツール・Webサイトで使った時間のランキング
スクリーンショット_2020_12_21_9_38.jpg

向いた人、向いた使い方

  • コードを書かなければならないのに
    • ついテックブログやQiitaを読み耽る癖のある人
    • SNSが気になって仕方がない人
  • ボタンを押し忘れる人

注意

  • Webサービスのページはとても重いです
    • 何を操作してもモッサリしています。ストレスに負けない心が必要です。

ActivityWatch (オープンソース)

@terufumi1122 さんの以下の記事に詳しいです。
【効率改善】togglですらしんどくなってきたのでActivityWatchに乗り換えてみた - Qiita

スクリーンショット_2020_12_21_7_36.jpg

特徴

  • 自分のマシンのOSにインストールして利用します
  • データも自マシン内にある
    • プライバシーが気になる人には良いかも
    • 生データを Import / Export できる
  • オープンソース
    • 頑張れば自分でカスタムできる
    • パッチを書いてオープンソースに貢献できる

可視化、把握できること

  • 基本的に、RescueTimeと同様に使用ツール、閲覧Webサイトなどのアクティビティを自動収集します
    • RescueTimeがカテゴライズして、分析・サマリーした結果を主体に見せるのに対し、
    • ActivityWatchはかなり細かい粒度のデータをグイグイ見せてきます。(Windowビュー, Timelineビューなど)
      • ですが、細かいデータをそのまま見ても活用はしにくいので、操作性の悪さが目立つだけなのが残念
  • (ちょっとめずらしい)Editor連携ができる
    • IntelliJ IDEAなどのPluginで、操作したファイルの情報を収集できる
    • ファイル名、言語、プロジェクトで集計できる

↓独特な操作感のWindowビュー
スクリーンショット_2020_12_21_9_50.jpg

↓独特な操作感のタイムラインビュー
スクリーンショット_2020_12_21_9_45.jpg

↓Editorビュー
スクリーンショット_2020_12_21_10_56.jpg

向いた人、向いた使い方

  • 集計機能やUIには目を瞑り、データを収集するオープンソースと割り切れる人
    • 自力でデータを加工できる人
  • または、自分でUIを改造できる人
  • または、独特なUIに慣れてしまった人

注意

  • 情報を細かく記録していますが、操作性が独特で、情報を細かく見ることが難しいです
    • 特にMacのトラックパッドのスワイプ動作との相性が悪いため、ストレスに負けない心が必要です。
    • Row DataのExport/Importで頑張れ!

最後に

3サービス・ツールを紹介しましたが、
各製品ともコンセプトが大きく異なりますので、使い分けができると良いですね。
また、Toggl, RescueTimeは有料版もあるので試した方は情報共有いただけると嬉しいです。

18
12
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
18
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?