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Time Trackingツール(Toggl, RescueTime, ActivityWatch)で生産性を可視化する

Last updated at Posted at 2020-12-21

この記事は「Time Trackingツール/サービス」などと呼ばれる稼働時間を記録するツール/サービスについて、無料で利用できる代表的なものをいくつか紹介し、「生産性を可視化する」という観点で使用経験に独断と偏見を交えて言及するものです。
※私自身はActivityWatchを約半年、Togglを約1年、RescueTimeを約3年使用しました。偏りがあります。。。
活動の種類やあなたの仕事のスタイル、可視化したい(把握したい)方向性により用いるツールや運用方法は変わるはずですのでご参考までに。
また、他のお勧めツールや運用があれば是非教えて下さい。

忙しい方向け、逆引きツール紹介

可視化したい方向性、またはこういう人が向いている人、という観点でお勧めツールを紹介します。

プロジェクト or タスク毎のコストを把握したい

  • 複数のプロジェクト or 複数のタスク毎に作業時間を把握したい人
  • または、報告義務がある方

に向いているのは 「Toggl Track」

活動を生産性の質で把握したい

  • 調べのものの時間がついつい長くなりがちな人
  • SNSが気になって仕方がない人

に向いているのは 「RescueTime」

なるべく細かくトラッキングしたい、自分で分析したい

  • 行動分析、データサイエンス、ライフログなどが好きな人
  • カスタマイズが好きな人

に向いているのは 「ActivityWatch」

Toggl Track (無料プラン)

https://www.toggl.com/track/
スクリーンショット_2020_12_21_7_44.jpg

「タイムトラッキングサービス」というジャンルの先駆け的なTogglの代表サービス。
昔は赤いアイコンがトレードマークでしたが、最近変わってピンク(紫?)のカラーにリニューアルしました。

サービス、ツール形態

特徴

  • 予めプロジェクト(例: 「案件A」「案件B」「英語の勉強」など)を複数作成しておき、作業の開始と終了時にボタンを押して時間を計測する
    • 基本的に手動で切り替え操作する必要がある
    • 開始ボタンを押す、終了ボタンを押すのを忘れがち
    • サービスを素のまま使うおうとすると、とても面倒くさい
  • 基本的に、他のサービス/ツールと連携させて、運用にうまく組み込んでやるのが良い
    • 例: Asanaと連携し、タスクをさばくときにボタンを押す
  • または、toggl desktopのポモドーロ機能を使って30分毎のコマを意識してボタンを押すのを習慣化できると良いかも

可視化、把握できること

  • プロジェクト毎に色分けして表示できる
    • 「何をやったか」の振り返りにとても適している

↓週間カレンダー表示例
週間カレンダー表示例

↓ デスクトップアプリ toggl desktop の表示例
デスクトップアプリ toggl desktop の表示例

↓また、record activityを有効にしていると、開いているアプリ、及びウィンドウのタイトルを取得してACTIVITY列に表示してくれます。とても有用なのですが、1週間程度しか保持されないようで、古いものは消えてしまいます。(もしかしたら有料版は制限が無い or 緩和されているのかもしれませんが、未確認)
ACTIVITY表示例

向いた人、向いた使い方

  • 複数案件をやっている人
  • 複数の活動のテーマ、狙いを区別したい人
    • 例: インプットの時間とアウトプットの時間を明確に分ける

注意

  • 手動でタスクを開始する、終了するという操作が必要です
    • それはとても面倒です。連携機能をうまく使おう
  • Mac版アプリのtoggl desktopはアプリの操作性が最悪です。特に、Timelineビューは酷く、まともに操作できません。ストレスに負けない心が必要です。
    • ※Windows版の操作性は未検証のため不明です。

RescueTime (無料プラン)

スクリーンショット_2020_12_21_7_34.jpg

特徴

  • 全自動
    • OS、及びブラウザにアプリ/プラグインをインストールして利用する
    • そうすると、自動で利用ツールや閲覧Webサイトの情報を収集・分析してくれる
    • つまり「ボタンを押し忘れない」ということ
  • SmartPhoneアプリ版もある
  • 自分の仕事のスタイルにカスタマイズ
    • RescueTimeが分類した 12カテゴリ+60以上のサブカテゴリ毎に、自分の仕事にとって Productive(生産的)か、Distracting(非生産的,気を散らす)かを5段階で設定します
    • 例えば、私はソフトウェアエンジニアなので、「Software Development」カテゴリはvery productiveに設定しました。
  • 時間を 生産的に過ごしたか? / 非生産的に過ごしたか を評価してくれます

↓カテゴリ設定例(生産的/非生産的を設定)
スクリーンショット_2020_12_21_9_27.jpg

可視化、把握できること

  • 生産性の度合いで色分けして表示できる
    • 「良い時間を過ごしたか」の振り返りに適している
    • サボっていると真っ赤(distracting)になるのでひと目で分かる

スクリーンショット_2020_12_21_9_34.jpg

↓ツール・Webサイトで使った時間のランキング
スクリーンショット_2020_12_21_9_38.jpg

向いた人、向いた使い方

  • コードを書かなければならないのに
    • ついテックブログやQiitaを読み耽る癖のある人
    • SNSが気になって仕方がない人
  • ボタンを押し忘れる人

注意

  • Webサービスのページはとても重いです
    • 何を操作してもモッサリしています。ストレスに負けない心が必要です。

ActivityWatch (オープンソース)

@terufumi1122 さんの以下の記事に詳しいです。
【効率改善】togglですらしんどくなってきたのでActivityWatchに乗り換えてみた - Qiita

スクリーンショット_2020_12_21_7_36.jpg

特徴

  • 自分のマシンのOSにインストールして利用します
  • データも自マシン内にある
    • プライバシーが気になる人には良いかも
    • 生データを Import / Export できる
  • オープンソース
    • 頑張れば自分でカスタムできる
    • パッチを書いてオープンソースに貢献できる

可視化、把握できること

  • 基本的に、RescueTimeと同様に使用ツール、閲覧Webサイトなどのアクティビティを自動収集します
    • RescueTimeがカテゴライズして、分析・サマリーした結果を主体に見せるのに対し、
    • ActivityWatchはかなり細かい粒度のデータをグイグイ見せてきます。(Windowビュー, Timelineビューなど)
      • ですが、細かいデータをそのまま見ても活用はしにくいので、操作性の悪さが目立つだけなのが残念
  • (ちょっとめずらしい)Editor連携ができる
    • IntelliJ IDEAなどのPluginで、操作したファイルの情報を収集できる
    • ファイル名、言語、プロジェクトで集計できる

↓独特な操作感のWindowビュー
スクリーンショット_2020_12_21_9_50.jpg

↓独特な操作感のタイムラインビュー
スクリーンショット_2020_12_21_9_45.jpg

↓Editorビュー
スクリーンショット_2020_12_21_10_56.jpg

向いた人、向いた使い方

  • 集計機能やUIには目を瞑り、データを収集するオープンソースと割り切れる人
    • 自力でデータを加工できる人
  • または、自分でUIを改造できる人
  • または、独特なUIに慣れてしまった人

注意

  • 情報を細かく記録していますが、操作性が独特で、情報を細かく見ることが難しいです
    • 特にMacのトラックパッドのスワイプ動作との相性が悪いため、ストレスに負けない心が必要です。
    • Row DataのExport/Importで頑張れ!

最後に

3サービス・ツールを紹介しましたが、
各製品ともコンセプトが大きく異なりますので、使い分けができると良いですね。
また、Toggl, RescueTimeは有料版もあるので試した方は情報共有いただけると嬉しいです。

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