AtCoder Conference 2025 に行った話
※本記事は UECMMA Advent Calendar 2025 の 12/18 記事です
はじめに
こんにちは。
MMAアドベントカレンダー 12月18日担当、MMA所属の take37 です。
普段は AtCoder をしたり、組み合わせゲーム理論に取り組んだりしています。
本日のアドベントカレンダーでは、12月13日(土) に開催された
**AtCoder Conference 2025**に行ってきたので、その感想を書いていきます。
どうやらこのイベント、応募者全員当選という定員割れが発生していたそうです(悲しい)。
この記事を読んで「来年は絶対に行くぞ!」と思ってもらえたら嬉しいです。
それではいきましょう〜!
目次
AtCoder Conference とは
AtCoder のお祭り的なイベントで、企業の方や AtCoder に関わる有名人が集まり、
トークセッションやスポンサーブースを通じて交流するイベントです。
2025年(つまり今年)から始まったイベントで、第1回は 渋谷ソラスタ4階 にて開催されました。
めぐったブースとトークセッション
会場は以下の3エリアで構成されていました。
- スポンサーブース
- トークセッション会場(2部屋)
この後は、私が実際に回ったところについて感想を書いていきます。
企業ブース
全部で 11個の企業ブース があり、それぞれで カレーの具材シール がもらえます(?)。
11個すべて集めると 直大カレー がもらえる仕組みでした。
どの企業の話を聞いても共通して感じたのは、
生成AIがどれだけ発達しても、アルゴリズムやヒューリスティックは重要
という点です。
AtCoder だけでなく、日々の講義もちゃんと聞かないといけないな……
という気持ちになりました。
特に印象に残ったのは 株式会社エリジオン です。
計算幾何学が社会に応用されている話は聞いたことがありましたが、
数億個規模の点群データとしてプラントを扱う実用的なソリューションを
実際に提供しているという話はとても刺激的でした。
また、
- 最適化問題を
- どこまでコードで実装するか
- どこから社内ドキュメントに落とすか
といった、実務ならではの話も聞くことができました。
AtCoder ユーザーならではの、かなり濃い内容だったと思います。
秋葉 拓哉さんのトークセッション
日本の競技プログラミングの歴史と、最近の LLMについての講演でした。
特に印象的だったのは、
LLM の学習に数学や競技プログラミングが使われている
という点です。
改めて考えるととても面白く、
「人間も数学と競技プログラミングで賢くなれたらいいな〜」
という気分になりました。
岩井星人さんのトークセッション
一番楽しかったセッションです。
内容は競技プログラミングに関する フリップ芸ネタ。
おそらく一番人気で、半分以上が立ち見でした。
特に面白かったのは以下の2つです。
- Trie人
- セグメント釣り
Trie人とは
探索が高速な Trie(文字列を木構造で管理するデータ構造) と、
日本史で習う 渡来人 を掛け合わせたネタです。
Trie は、文字列検索や辞書構造の実装などでよく使われ、
探索が高速に行える という特徴があります。
ちょうど最近授業で Trie を習ったところだったので、
後からじわじわ面白さが効いてきました。
セグメント釣りとは
セグメント木(区間に対するクエリを高速に処理するデータ構造) と
釣りを掛け合わせたネタです。
セグメント木を使うと、区間の最大値・和・最小値などを
対数時間で処理することができます。
漁獲量が $\log N$ 倍 になる幻の漁法らしいです。
AtCoder社のセッション
(※内容については話せません)
ただし、非常に興味深い話を聞くことができました。
このセッションを聞いて、
AtCoder 関係者の皆さんに感謝を伝えたい
という気持ちになりました。
いつも楽しいコンテンツをありがとうございます。
同時に、身近なコミュニティで競技プログラミングを盛り上げることの重要性も
改めて感じました。
MMA は競技プログラミング人口が多いので、
今後さらに盛り上げていきたいです。
株式会社THIRDのセッション
この会社は本当にすごかったです。
株式会社THIRDは、建物の自動運転(Building Autonomy) を目指しており、
ビルに搭載された各種設備・センサー・機器からデータを取得し、
それらを統合して 「建物の意思決定を行うAI」 を作成しているそうです。
実際の現場では、
- 設備点検
- 修繕計画の最適化
- 異常検知・予兆保全
といったタスクを、アルゴリズム・最適化・AI を組み合わせて解決しており、
そのソリューションが すでに多くのビルに実際に導入されているとのことでした。
また、競技プログラミングの
レッドコーダーを集めた専門チームが社内に存在し、
実務の中で最適化や高速アルゴリズムが本気で使われている点が非常に印象的でした。
代表とエンジニアのやり取りからは、
技術に対する深い理解と、互いへの強いリスペクトが感じられ、
とても素晴らしい雰囲気の会社だと感じました。
全体的な感想
企業ブースもトークセッションも、
現地に行かないと聞けない話ばかりでした。
私のような 低レートの人でも十分楽しめるイベントでしたし、
今後もこうしたイベントには積極的に参加したいと思います。
めちゃくちゃ楽しかった!!
今年行かなかった人は、
2026年の AtCoder Conference には絶対に行きましょう!!

