##ビジネス用語に記載すべき情報
データカタログを使う(ビジネス用語 基本編)では、IBM Cloud Pak for Data(CP4D)のWatson Knowledge Catalog(WKC)を使った時のビジネス用語の作成方法をご紹介しました。
ビジネス用語には、説明の他に、関連用語や関連成果物を設定することができます。
ここでは、関連用語と関連成果物についてご説明します。
##関連用語とは
関連用語とは、ビジネス用語の同義語やその他のビジネス用語の関係を表すものです。関係には、タイプと要素があります。
###タイプの種類
タイプ | 説明 | 例 |
---|---|---|
下位タイプ |
Is a type ofの関係です。 一般的に範囲が広い別の用語の概念的なインスタンスを指定します。オブジェクト指向言語をご存知の方であれば、継承したクラスの親と表すと分かりやすいかもしれません。 |
表示されているビジネス用語が住宅ローンの場合、より広い用語はローンです。 つまり、住宅ローン is a type of ローンになります。 |
上位タイプ |
Has a type ofの関係です。 より狭い用語やサブタイプを持つことができる概念的なインスタンスを指定します。オブジェクト指向言語をご存知の方であれば、継承したクラスの子と表すと分かりやすいかもしれません。 |
表示されているビジネス用語がローンの場合、対応する狭義のサブタイプは住宅ローンです。つまり、 ローン has a type of 住宅ローンになります。 |
これを図示すると以下になります。
####下位タイプ(Is a type of)の例
CP4Dで下位タイプを設定した場合の例です。
####上位タイプ(Has a type of)の例
CP4Dで上位タイプを設定した場合の例です。
###要素の種類
要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
下位要素 |
Is a part ofの関係です。 表示されているビジネス用語が、他のビジネス用語の構成要素、一部、属性である関係です。 |
現在のビジネス用語が住宅ローンの場合、ハイブリッドレート、手数料、代行手数料という用語が、住宅ローンの属性になります。つまり、手数料 is a part of 住宅ローンになります。 |
上位要素 |
Has a part ofの関係です。 表示されているビジネス用語の構成要素、一部、属性である用語を指定します。 |
ハイブリッドレート、手数料、代行手数料という用語は、現在表示されているビジネス用語である住宅ローンの属性になります。つまり、住宅ローン has a part of 手数料になります。 |
####下位要素(Is a part of)の例
CP4Dで下位要素を設定した場合の例です。
####上位要素(Has a part of)の例
CP4Dで上位要素を設定した場合の例です。
###関連用語をダイアグラムで確認してみる
関連用語としてタイプと要素があることをご紹介しましたが、CP4Dではこれらの関係をダイアグラムで確認することができます。参考までに、そちらもご紹介します。
##関連成果物とは
ビジネス用語を割り当てられる関連成果物には、分類とデータクラスがあります。分類とデータクラスについては別の記事でご紹介する予定ですが、ここでは、ビジネス用語を割り当てられる数についてご紹介しておきます。
- **分類:**1つのビジネス用語に、複数の分類を関連付けることができます。
- **データクラス:**1つのビジネス用語に、複数のデータクラスを関連付けることができます。