データの可視化シリーズ 第8弾 - 表計算の「差の割合」を使って時系列のトレンドを可視化する
こんにちは
Exploratoryの白戸です。
前回は、ラインチャートと表計算の割合を使用した時系列のトレンドを見ていきました。
今回は、GoogleやApple、Facebookといったテック企業の株価のデータのトレンドを、ただ単純に時系列に沿って可視化するだけでなく、データの期間の最初の日から比べてどれだけ株価が上がっているのか、または下がっているのかのトレンドを可視化してみたいと思います。
使用データ
今回は、GoogleやApple、Facebookなどのテック企業の株価のデータを使用します。
こちらに、サンプルデータとして上げているので、ダウンロードして、インポートしてみてください。
データのインポート方法がわからない場合は、下記の過去の記事を参照してください。
また、エクステンションデータのHistorical Stock Pricesを使用すれば、自分の興味のある企業の最新の株価データを取得することができます。
英語の記事ですが、取得方法は下記に記載しています。
データの可視化の目的
目的
それぞれの企業の株価の成長率のトレンドを可視化し、どの企業の株価がより成長しているのか理解したい
使用機能
- ラインチャート
- 色(グループ化)
- 表計算の差の割合
可視化
ラインチャートを選択します。
X軸はdateで集計関数は**「月に切り捨て」**を選択します。
Y軸はadjustedで集計関数は**「合計(SUM)」**を選びましょう。
全ての企業の株価の合計値が表示されました。
次に、企業ごとに見ていきたいために、色(グループ化)を使用します。
色(グループ化)には、「symbol」を選びましょう。
企業別の株価を可視化できました。
このチャートからは、AmazonとGoogleの株価が上昇しているように見えます。そして、AmazonとGoogleの値に引っ張られて、他の企業の株価はあまり変化がないように見えています。
範囲を選択してズームしてみると、やはり上昇しているのに適切に表示されていないようです。
表計算:差の割合を使う
そこで、「表計算」の「差の割合」というメソッドを使用することで、このデータの期間の最初の日からの成長率を計算し、それを可視化して比べてみましょう。
Y軸のメニューから表計算を選択します。
計算のタイプは、差の割合を選んでください。
差の割合の計算方法は成長率を見ていきたいので、**「最初の値」**にします。
最初の値からの差を割合として可視化することで成長率を可視化できました。
成長率でみると、AmazonとAppleがかなりの成長していることがわかります。特にAmazonの4000%越えは驚異的です。
単純な株価だけでは、Googleが高値を見せていましたが、成長率で比べると他の企業に比べて見劣りしてしまいます。Twitterは低迷しているようです。
まとめ
今回はラインチャートと表計算の差の割合を使用して、GoogleやAppleなどといったテック企業の株価の成長率を可視化して比べてみました。
次回は時系列のトレンドを表計算の移動平均を使用してみていきたいと思います。
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