はじめに
IBM Cloudのベアメタルでは、ISOファイルからブートすることが可能です。ただし、ISOブートするためにはBIOSのboot orderを変更する必要があります。
以下では、変更方法・注意点を記載します。
変更手順
変更手順は、払い出されたベアメタルの種類によって異なります。
Supermicro・Lenovoサーバーそれぞれについて記載します。
Supermicroサーバーの場合
Caseにて依頼する必要があります。
Case作成時のトピックは以下を指定します。
- トピック:Bare Metal Server for Classic
- サブトピック:Other
以下、サンプル文 です。(ISO ブートしたい場合)
タイトル:request for changing boot order on "server name"
Hello,
We would like to boot from ISO.
Could you change boot order on "server name" as CD-ROM is top?
Best regards,
また、対象サーバーをCaseにアタッチしておくとサポート担当が作業しやすくなります。
また、KVM ConsoleにてISOをマウントしていると、以下のようにISOを認識するブート・オプションに表示されます(この場合 USB CD/DVD
に「Virtual CDROM」の表示があります)。
事前にマウントしておくことで、変更すべきブート・オプションをCase担当者が判別しやすくなります。
Lenovoの場合
Lenoboサーバーでは、モデルの種類によって対応が2つに分かれます。新しいモデルの場合は以下の対応となります。
新しいモデルのLenovoサーバーをオーダーしてKVM Consoleへアクセスすると、以下のようなXclarity Controller
画面が表示されます。
IBM Cloudポータル記載のリモート管理ユーザー/パスワードを入力してログインすると、ホーム画面が表示されます。
「Server Configuration」をクリックし、「Boot Options」をクリックします。
変更したいboot optionを選択し、矢印にて優先順位を変更します。(上部が優先してブートされます)
「Restart server immediately」をチェックし、「Apply」をクリックして完了です。
古い種類の場合は、Supermicroと同様にCaseで依頼する必要があります。
注意点
1つのCaseで依頼するのは1,2台
一度に多くのサーバーの変更依頼をしますと、Case担当者が混乱してしまい、boot orderのミスや変更のし忘れにつながります。
一度に依頼する台数は1,2台としましょう
エビデンスをもらう
上記のように、Case担当者の変更作業においてミスが発生する可能性があります。そのため、必ず作業後のスクリーンショットなど、エビデンスをもらうようにしましょう。