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IBM Cloud:RAID監視ソフト「LSA」のインストール

Last updated at Posted at 2023-10-17

はじめに

これまでWindows OSがインストールされたIBM Cloud ベアメタルでは、RAID構成を組んだ際にMegaRAID Managerがデフォルトでインストールされていました。そのためMegaRAID Managerを使用してRAID監視することができていました。

しかし、最新モデルのハードウェアがデプロイされた場合はMegaRAID Managerとの互換性がないことから、初めからMegaRAID Managerがインストールされていない状態でデプロイされます。つまり、RAIDの状態を監視できずに突然ディスクが使用不能になることが起き得ます。
そのため、最新ハードウェアと互換性のあるLSI Storage Authority (LSA)を手動でインストールする必要があります。

LSA は主に設定と管理のための GUI ベースのインターフェイスを提供します。CLIベースで情報を提供する StorCLI コマンドを使用した際に得られる結果と同様のログや情報へのアクセスも提供します。また、SLA上で確認できる発生イベントはWindows Event Logにも記録されます。

本記事では、IBM Cloud Classic上のベアメタルにおいて、LSAのインストール手順、ダッシュボード画面をご紹介します。

環境情報

IBM Cloud Portalのサーバーの詳細ページで確認できます。

  • Bare Metal Servers for Classic
  • OS:Windows2022 FULL STD
  • Drive Controller:LSI Avago MegaRAID 9461-16i

導入手順

LSAのダウンロード

BROADCOM社のホームページより、使用しているRAIDカード (9461-16i)のページ、あるいは最新バージョン(今回は9560-16iに対応するSLAをダウンロードしました)のRAIDカードページから「Downloads」->「Management Software and Tools」をクリックし、選択肢を表示します。
OSに適合したLSAをクリックするとダウンロードが開始します。
image.png

Broadcomにおける、該当RAID カードのページがない場合があります。互換性に関する記載がない場合は近いバージョンをインストールし、RAID Controllerを認識するか確認ください。

上記URLからダウンロードしたZIPファイルを解凍し、Windowsサーバーへコピーします。
RDPでアクセスし、コピー&ペーストで可能です。

コピーしたフォルダ内の setup.exeを実行すると、LSAのインストールウィザードが起動します。「Install」をクリックします。

「Install」をクリックし、必要なコンポーネントをインストールします。

はじめにOpenSLPをインストールします。
セットアップの種類を選択します(図は最も標準的な「Typical」を選択)

OpenSLPのインストールが完了すると、LSAのインストールが再開します。
「Next」をクリックし次に進みます。

LSAのライセンス規約が表示されます。
熟読の上、「I accept the terms in the license agreement」にチェックを入れ、「Next」をクリックし次に進みます。

ユーザー情報の入力画面が表示されます。
ユーザー情報を入力し「Next」をクリックし次に進みます。

インストール先の選択画面が表示されます。
インストール先を選択し「Next」をクリックし次に進みます。

インストールの種類の選択画面が表示されます。
インストールの種類を選択し、「Next」をクリックします。
(デフォルトはGateway、今回はStandAloneを選択)

ポートの設定画面が表示されます。
Webサーバー、LSAサーバーで使用するポートを入力し「Next」をクリックし次に進みます。
(デフォルト設定はWebサーバー:2463、LSAサーバー:9000)

アラートの設定画面が表示されます。
アラートの設定を選択し、「Next」をクリックし次に進みます。

「Install」をクリックすると、LSAのインストールが開始します。

インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。

確認

GUIダッシュボードへのログイン

デスクトップ上に作成されたLSAのショートカットをダブルクリックし、ブラウザが起動します(使用するブラウザによって表示が異なる場合があります)

ドロップダウンメニューから、「HOST」を選択し、ユーザー名とパスワードを入力します。(ユーザーにパスワードが設定されている必要があります)
今回はサーバーログイン時に使用したユーザーを使用します。
Screenshot 2023-10-12 at 11.21.47.jpg

ログインが完了すると、サーバーダッシュボード画面が表示されます。
Screenshot 2023-10-12 at 11.22.56.jpg

発生しているイベント一覧も「Action」から確認できます。
Screenshot 2023-10-12 at 11.36.36.jpg

The LSI Storage Authority software monitors the activity and performance of all of the controllers in the workstation and the devices attached to them. When an event occurs, such as the start of an initialization, an event message appears in the log at the bottom of the Server dashboard or Controller dashboard. The messages are also logged in the Windows Application log (Event Viewer).

発生したイベントはWindows Event Viewerで確認することも可能です。

参考:LSA LSI Storage Authority Software:Events and Messages

コントローラの詳細を表示

ダッシュボード右上の「Select Controller」→「Controller ID: xxx」をクリックします。
image.png

Controller Informationセクションを開くと、RAIDコントローラ、ファームウェアバージョン等を表示できます。この情報は、storcli /c0 /show all で得られる情報に似ています。またセクション最下部にて、これらの情報をダウンロードすることも可能です。
image.png

Controller Informationセクション株の「2 Other Hardware」をクリックすると、RAID ディスクのSlotやステータスを確認することができます。障害時、こちらをサポートに共有することで障害発生の原因特定・対処を速やかに行うことができます。
image.png

メール通知設定

ダッシュボード右上の「Administrator」プルダウンメニューを表示し「Settings」をクリックします。
image.png

障害のレベルによってメール通知の有無が設定できます。
メール通知したいレベルの「Email」チェックボックスにチェックを入れ、「Save Settings」をクリックし、設定を保存します。
image.png

「Mail Server」タブをクリックします。
「Sender Email Address」の入力フォームに、送信者のメールアドレス、「SMTP Server」の入力フォームにSMTPサーバー名またはIPアドレスを入力します。使用するポート番号を変更する場合は「Use Default」のチェックを外し、ポート番号を入力します。認証が必要な場合は「Username」「Password」を入力します。
必要な情報を入力し終えたら「Save」をクリックします。

image.png

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