はじめに
OpenClawのどこが新しいのかを前回で考えてみましたが、今度は使い方を考えてみたいと思います。いろいろ例を挙げるというよりは、大きく分類をしてみたいと思います。
OpenClawのユースケース分類
アシスタント的な使い方
AI Agentで最も典型的な使い方といえるでしょう。これまで人のやっていた面倒なタスクを代わりにやってくれるというものです。具体例としては、調べ物をしてまとめてくれる、メールを整理して見るべきもの、必要なものだけを抽出してくれる、スケジュールを整理・調整してくれる、代わりにSNSを発信してくれる、などなどがあります。イメージとしては「有能な秘書」です。OpenClawはAlways ONなプライベートなAI Agentなので24時間その人のために動くことができますし、メール・ファイル・SNSなどもその人の権限でアクセスできるようにすれば、その人の代わりとしていろいろな作業ができます。さらに秘書としてではなく、友人・恋人・カウンセラー的な役割とすることもできます。いずれにしても、個人に属するAI Agentという考え方で、エンタープライズというよりは個人用途に向きやすいと言えます。
独立した人・社員として扱う使い方
個人に属するアシスタントではなく、独立した人として扱うという考え方です。OpenClawは24時間稼働し続け、チャネルに一人の人として存在して、話しかければ応答しますし、自分から話に入ってくることもできます。複数のOpenClawを立ち上げて同じチャットグループに属させて、OpenClaw同士で会話をしてタスクを実行するようなこともできます。つまり、リアルな人に付属するアシスタントではなく、完全に独立した人・社員として扱うことができるのです。これはセキュリティ面でもわかりやすくなります。アシスタントだと、私のメールや個人情報、ファイルなどをOpenClawにさらすことになり抵抗がありますが、OpenClawを独立した人とすれば、だれかの情報を共有するのではなく、OpenClawのアカウントを作り、OpenClawのメールアドレス・ファイルフォルダがあるということになります。勝手に自分の情報を見るのではなく、必要な情報は共有すればよい。これは通常の社内で行われている情報管理と同じで、エンタープライズでは親和性があると思います。
これをさらに進展させると、AIだけで会社を作るという発想も出てきます。CEOは人がやるかもしれませんが、COO、CMO、CTOのような役割のOpenClawを立ててそれぞれがやりとりをしながら会社を運営するというものです。すでに欧米ではそのようなトライも出てきています。
ゲートウェイとしての使い方
これまでの使い方は汎用的なAI Agentの発想から出てきたものですが、これは特定の用途や領域などに限定し、そこのゲートウェイとして使うという考え方です。典型的にはホームゲートウェイです。Alexaみたいなのがさらに賢くなったようなイメージです。例えばSlackにホームゲートウェイのOpenClawがいて、暖房をしておいてと指示すると帰宅するときには暖房がついているとか、不審者がいたらチャットで教えてくれるとかしたら便利です。エンタープライズであれば、ロボットやフィジカルAIのゲートウェイとして使えるかもしれません。特定のシステムの保守や監視という使い方もありえます。これらはいずれもOpenClawでなくてもAI Agentを作ることができましたが、OpenClawをベースとして用いることで、既存チャネルで簡単にやりとりをすることができて、動作もSkillとして登録して管理ができるので、開発・メンテナンスがしやすいというメリットがあります。用途を限定することで必要以上の情報を与えずに動かすことができるので、エンタープライズ用途でも考えやすいと言えるでしょう。
まとめ
OpenClawのユースケースをここでは3つに分類をしてみました。思考の整理として役立てば幸いです。まだまだ新しい発想が出てくるかもしれず、引き続きウォッチをし、個人としても使ってみつつ、使い方を考えてみたいと思います。