本の情報
タイトル
瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。
著者
荒木 俊哉
本の内容
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言語化とは
言語化とは、頭の中の感覚や概念を言葉にすること。
言語化により、自分独自の考えや経験を示せるようになることが重要。
→相手に新しい気付きや視点を与えることになり、評価につながるため -
言語化できるようになるには
人は、日々多くのことを感じているが、それを無意識下に追いやってしまっている。
この無意識下にあるものを意識下に持ってきて、何を感じたのかを言葉で理解することが必要。
→これを行うためには、「とりあえず書き出してみる」ことが有効な手段となる。
書きだす際には言葉にしないといけないので、強制的に感覚や概念を言葉で示すことになる。
更に、書きだした言葉が引き金となり、更なる感覚や概念が連想されて次の言語化につながる。 -
書き出す訓練
1つの質問を用意し、それに対する「思考(思ったこと)」と「理由(そう思った理由)」を実際に書いてみる。
この際、意識すべき点として以下がある。
・とりあえず書く:正解不正解がある作業ではない。自身のトレーニングなので、浮かんできたことを素直に書いてみることが必要。
・制限時間を設定する:実生活では、即座に意見を求められる場面が多い。トレーニングでも長い時間をかけて考えるのではなく、2分程度で集中して考えてみるのが良い。
・自分の経験を振り返る:言語化するとっかかりや自分の言葉で語るための情報として、自分の経験が重要になる。経験した出来事とその時感じたことを振り返るようにすると、言語化しやすくなる。
言語化の目標は、相手が理解できる言葉で共有できること。
普段から言語化の練習をするための問いを立て続け、相手を思い浮かべながら訓練することで、確実に言語化力を伸ばしていくことができる。
ためになった点
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トレーニング
具体的かつ詳細にトレーニングに関する内容が記載されていた。
加えて、問いが立てられなかった際の例題も多数掲載されており、続けやすいトレーニングという点に強い意識が向けられている内容だった。
これなら始められるという印象を持ったので、まずは一度取り組んでみたい。 -
経験の重要性
自身が経験してきたことに、言語化のきっかけや新たな視点があるという記載があった。
自分には語れるような経験がないと思い込んでしまっていたので、新たな視点を得られた内容だった。
経験を振り返ったことがあまりなかったので、その点を含めながらトレーニングを行うようにしたい。
まとめ
言語化の概念に加えて、どのように言語化の力を付けるか に重点を置いて記載されている内容でした。
最初の一歩が踏み出せないということが多々あったので、その点に関してもフォローされていて、自分に向けられていると感じる箇所もありました。
まずは、紙とペンを手に持って始めてみたいと思います。
ありがとうございました。