1. この記事の目的
Amazon Quickを試してみようと思い、ハンズオン記事を書きました。
第0回の記事でデータの事前準備を実施しました。
この記事はこの続きで、実際にAmazon Quickをセットアップして準備したデータを分析していきます。
第0回の記事はこちらからご確認ください。
本記事の各種情報は2026年10月時点のものです。
最新のサービス仕様などはAWS公式のドキュメントなどをご確認ください。
2. ハンズオンシナリオ
架空のクレジットカードカード会社であるABCカードの経営企画部門から、競合他社のサービス内容と価格戦略を調査するよう依頼されたとします。
競合他社の情報は一通り収集し、S3バケット内に格納している前提として、これらを調査し、経営会議向けの競合分析レポートを作成します。
3. Amazon Quickセットアップ
AWSコンソールの検索窓から「Quick」と入力すればAmazon Quickのログイン画面に遷移することができます。ユーザをまだ作成していない場合はユーザを作成して、ログインしてください。(ユーザIDはグローバルで一意にする必要があります)
Amazon Quickの課金についてご注意ください。
2026年10月時点では新規作成アカウントには30日分のEnterprise相当の機能を持った無料枠が設定されます。ただし30日後には自動で有料プランに切り替わるようになっています。登録時の案内メールをご確認ください。
Amazon Quickにログインすると以下のようなチャットの画面が表示されます。
3.1 QuickにIAMロールを付与
第0回の記事で作成したIAMロールをQuickアカウントに付与します。
右上のメニューから「アカウント管理」を選択します。
左側のメニューにある「アクセス許可」から「AWSリソース」を選択します。
第0回の記事で作成したIAMロールを選択して保存します。
3.2 S3をナレッジベースとして登録
第0回の記事で作成したS3バケットをナレッジベースとして登録します。
チャットを開き、「すべてのデータ」から「特定のデータ」を選択します。
ナレッジベースを設定する画面に遷移するので、S3を選択します。
第0回で作成したS3バケットを設定します。
この画面はデフォルトのまま「Create」に進みます。
再びチャットを開き、「すべてのデータ」から「特定のデータ」を選択し、Quickアセットを開きます。この時ナレッジベースのタブから登録したS3のナレッジベースを確認できていれば登録に成功しています。
該当のS3ナレッジベースを選択し、「保存」した後、チャットに「S3ナレッジベースにはどんなデータが格納されてますか」と尋ねてみてください。
第0回の記事で作成したデータにアクセスできていればS3バケットとの統合に成功しています。尋ねる際に「アクセスできない場合はエラー情報を表示してください」を付け加えればデバッグを行う時に便利です。
Amazon Quickのセットアップは以上です。
4. Researchを使った調査
さっそくResearchの機能を使ってみましょう。
「研究」の画面を開きます。
「新しい研究」を開いて、今回のハンズオンシナリオに対応するプロンプトを入力します。
ハンズオンシナリオに沿って、今回は以下のようなプロンプトを利用します。特に指定が無ければ英語で出力されることが多いので、「研究計画や研究内容は日本語で出力してください。」と記載しておきます。
研究計画や研究内容は日本語で出力してください。
ABCカードの経営企画担当者として、競合3社のクレジットカードサービスを比較分析してください。
以下の情報源を使用してください。
・S3に保存されたABCカードの製品情報
・S3に保存された競合他社の製品情報
・業界ニュース
以下の観点で分析してください。
・年会費とポイント還元率
・付帯サービス
・新規顧客獲得戦略
・最近のサービス変更
・ABCカードに対する競争上の脅威
最後に、各社の特徴を比較表にまとめ、ABCカードが検討すべき施策を提示してください。
各情報の出典を明示し、確認できない情報は推測で補わないでください。
期待する成果物
Researchによって、以下のようなレポートを作成します。
・競合各社のサービス比較
・各社の価格戦略
・競合他社の最近の動向
・ABCカードとのサービス差
・今後の市場動向
・追加調査が必要な項目
「Quickアセット」からナレッジベースとして今回登録したS3バケットを選択しておきます。
「計画を確認」から研究計画を確認できます。これによりAIエージェントの大まかな作業方針を事前にチェックすることが可能です。
「研究を始める」に進むとAIエージェントが作業を開始します。
作業内容と進捗状況を確認することができます。
AIエージェントの作業が完了すると、以下のようなレポートが表示されます。
S3バケットに配置してある情報に沿ってABCカードと、XYZカード、DEFカード社などとの比較を行ってくれています。
重要なポイントに関しては、レポートの中でのビジュアライズも適宜行ってくれます。
プロンプトで依頼した通り、比較表も作成してくれています。
プロンプトの指示に即しつつ、S3に配置した情報を正しく読めているようです。
5. 調査結果の共有
調査結果についてはリンクの共有、Word/PDFでのダウンロード、Spaceに配置することが可能です。
リンクの共有は閲覧できるQuickアカウントを指定し、URLを渡すことで他のQuickアカウントからアクセスできるようにする機能のようです。
PDFに出力した時のイメージは以下の通りです。
このPDFやWordをSpaceに配置することも可能です。Spaceについては次回のブログで取り扱います。
まとめ
今回はAmazon Quickのセットアップ、S3との連携、Research機能を試してみました。次回はSpace機能を試してみます。



















