はじめに
友人の誘いもあり最近パルワールドを遊び始めました。何やら今年の7月に正式リリースされたようで、正式リリースされてからしばらく経ってのプレイとなります。パルワールド自体数年前からプレイ可能だった気がしますが、まだ正式版ではなかったことに驚きです...。
実際にプレイしてみるとグラフィックの綺麗さやキャラクターの多さ、やり込み要素の多さから見事にハマってしまいました。
問題点
パルワールドではユーザー自身がサーバーのホストとして機能することで、1つのワールドを皆で遊ぶことができます。一緒にプレイするメンバー3人の中で私が一番PCのスペックが高かったため、ホスト役を引き受けましたが実際にやってみると想像以上にPC、特にメモリとCPUへの負荷が高いことが分かりました。
昨今のPCパーツ高騰が続く中でPCへ負荷をかけ続けるのはいかがなものかと思い、今回Google Cloudが提供するCompute Engineを用いてサーバー構築を進めることに決めました。
動作要件
パルワールド公式ではサーバーの動作要件として以下の情報を公開しています。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| CPU | 4コア |
| メモリ | 16GB ※推奨は32GB |
| ネットワーク | UDP Port 8211 (デフォルト・変更可能) をポート開放できること |
| ストレージ | 高速なSSDを推奨 |
| OS | Windows 64bit Linux 64bit |
また構築方法としてLinuxはSteamCMDを使用する方法と公式が提供するDockerイメージを使用する方法の2種類が用意されているようです。
スペック選定
コンピュート: e2-custom-4-24576 (4 vCPU, 24GBメモリ)
推奨値よりもやや少ない24GBのメモリ構成を選択しました。よりシングルスレッド性能が高いN2ファミリーやより多くのメモリを搭載しているe2-highmem-4 (4 vCPU / 32 GB RAM)で悩みましたが、Compute Engineでは作成後のマシンタイプ変更が可能なため、まずはこの構成にしてみました。
下記にE2ファミリーとN2ファミリーの違いを整理しておきます。
基本スペックの比較
| 比較項目 | E2ファミリー(コスト最適化) | N2ファミリー(汎用・性能重視) |
|---|---|---|
| 搭載CPU | 世代が指定不可(Intelの少し古い世代やAMDが動的に割り当てられる) | 第2世代(Cascade Lake)または第3世代(Ice Lake)の新しいIntel Xeon |
| シングルスレッド性能 | 標準的 | 高い(クロック数が高い) |
| コスト | 安い(N2より約20〜30%安価) | E2より割高 |
| GPU/ローカルSSDの追加 | 不可(※今回の用途では影響なし) | 可能 |
ストレージ: pd-balanced(バランス型永続ディスク) / 40GB
今回使用するUbuntuのOS要件としてブートディスク容量10GBは最低限確保する必要があります。
動作要件には具体的な必要容量が記載されていませんが、参考にさせていただいた有志の方のブログ では40~100GBが推奨されていたので、今回は40GBを採用しました。
月額コスト予想と比較
Compute Engineの利用料は以下の4つの要素から算出されます。
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コンピュート費用(vCPU・メモリ)
- 起動中の時間数に応じて発生
- 停止すればここの加算は無くなる
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ストレージ費用(Persistent Disk)
- ディスクの容量(GB単位)に応じて発生
- インスタンスが停止していても加算は続く
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ネットワーク費用(Egress)
- アウトバウンドトラフィックのデータ量に応じて発生
- インバウンドは無料
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外部IPアドレス費用
- 静的なIPを利用した場合停止時間に応じて加算される
- 動的なIP(エフェメラルIP)を利用することで無料にできる
これに基づくと今回の要件を満たすために東京リージョン(asia-northeast1)、e2-custom-4-24576 (4 vCPU, 24GBメモリ)、40GB pd-balanced を使用し、エフェメラルIPで月60時間(週15時間)運用した場合の月額目安は以下の通りにシュミレートできます。
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コンピュート: 約 $0.197/時 × 60時間 = 約 $11.85
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ストレージ: 約 $0.13/GB月 × 40GB = 約 $5.20 (※24時間365日課金)
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ネットワーク: 10GB送信と仮定 = 約 $1.20
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IPアドレス: エフェメラルIP利用 = $0.00
トータル月額コスト目安: 約 $17.85 (日本円で 2500〜2700円前後)
中途半端なメモリ容量を選択したおかげで純粋な比較が難しくなってしまいましたが、ゲーム用レンタルサーバー大手のXServer for Gameが提供する32GBメモリプランの料金が11000円であることを考えるとかなりお得に構築できたかなと思います。
なおXServer for Gameさんではプランをカスタマイズすることもできるので、構築の手間を取りたく無い方は手軽に24時間遊べるレンタルサーバーの方がおすすめです。
結論
今回の記事ではパルワールド鯖構築のスペック選定と費用予測を行いました。
次の「GoogleCloudでTerraria鯖を構築する話 -その2 構築編-」では実際にインスタンス作成からパルワールド起動までの流れをご紹介します。本記事からご興味を持っていただけた方は下記のリンクから閲覧頂けると幸いです。
引用
https://docs.palworldgame.com/ja/getting-started/requirements
https://games.xserver.ne.jp/game-server/palworld/