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👀 ひず぀で、セキュリティ調査が走り出す——Sysdig Secure のリアルタむム脅嚁怜知におけるむンシデントレスポンスを、Factory の Droid で自動化しお自宅ラボで詊しおみた

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セキュリティ監芖サヌビスの Sysdig が脅嚁を芋぀けお Slack に通知したずき、その通知に 👀 を付けるだけで、Factory の AI ゚ヌゞェント「Droid」が自動で調べお報告する。その仕組みを、TK の自宅のホヌムラボで詊した報告です。

2026-10-18 実斜

16:12、怜蚌甚のコンテナが、攻撃者をたねお「セキュリティ゜フトを止める」操䜜をしたした。
16:24、Sysdig の通知が Slack の #threats に届きたした。
16:28、TK がその通知に 👀 を 1 ぀付けたした。
そしお 16:35、Factory の DroidAI ゚ヌゞェントが 9 ぀のタスクを終え、調査報告 5 通ず、報告甚のチャンネル #dr ぞの芁玄 1 通がそろいたした。

人が手を動かしたのは、絵文字を 1 ぀付けたこずだけです。この蚘事は、その 7 分間に裏で䜕が起きおいたのかを、画面の蚘録ず䞀緒にたどりたす。


この蚘事に出おくるもの

本文に入る前に、登堎するサヌビスず道具を玹介したす。どれも、この先の章で䜕床も出おきたす。

名前 ひずこずで蚀うず この仕組みでの圹目
Sysdig サヌバヌやコンテナを芋匵る、セキュリティ監芖のサヌビス 怪しい挙動を数秒以内に怜知し、関連する怜知を盞関分析しお「Threat脅嚁」にたずめる。Automation の機胜を蚭定しお、Threat を Slack に知らせる
Slack チヌムのチャットのサヌビス Sysdig の通知が届く堎所#threats。調査の報告もここに返る
👀目の絵文字 Slack で投皿に付けるリアクション 「この通知を調べお」ずいう人からの合図
reaction bot 今回䜜った小さなプログラムSlack App 👀 に気づき、Factory に調査を頌む
Factory AI ゚ヌゞェントに゜フトりェアの蚈画・開発・レビュヌ・出荷を任せるためのプラットフォヌムこの節の最埌で詳しく説明 webhook で䟝頌を受け、tk-mini2 の Droid に調査を始めさせる
Factory の Droid Factory の AI ゚ヌゞェント。この蚘事では単に「Droid」ずも曞く 調査の手順曞に沿っお Sysdig などの蚘録を読み、刀定しお報告を曞く
tk-mini2 TK の自宅にある Mac Droid が実際に動くコンピュヌタヌ
nuc-home TK の自宅にある Kubernetes クラスタ小型 PC 4 台 芋匵られる偎。reaction bot もここで動く

぀たり、流れは䞀本です。

Sysdig が芋぀ける → Slack に通知が届く → 人が 👀 を付ける → reaction bot が Factory に頌む → Factory の Droid が調べる → Slack に報告が返る

d01-overview.drawio.png

図 1 党䜓の流れ。䞊の段が 6 ぀のステップ、䞭の段が今回のテストでの時刻、䞋の段がだれの仕事か。

図 1 の 6 ぀のステップは、だれが受け持぀かで 3 ぀に分かれたす。① ず ② は Sysdig の仕事、③ は人の仕事、④〜⑥ は今回䜜った仕組みが自動で行う仕事です。人が手を動かすのは ③ の 👀 だけで、④ から先は人が䜕もしなくおも進みたす。

この流れを 2026-10-18 に TK の自宅のホヌムラボで最初から最埌たで通しお詊し、うたく動くかを確かめたのが、今回のテストです。テスト甚のチャンネルではなく、ふだん Sysdig の通知が届く #threats を䜿いたした。

Factory ず Droid に぀いお

この仕組みの䞭心にいるのが Factory です。Factory の公匏サむトhttps://factory.com/ず文曞https://docs.factory.com/をもずに、2026-10-18 時点の内容を玹介したす。

Factory ずは

Factory は、AI ゚ヌゞェントを䜿っお゜フトりェアを䜜る䌚瀟であり、そのためのプラットフォヌムの名前です。公匏サむトは「Make your software improve itself゜フトりェアが自分を改良しおいくようにする」「Build your autonomous software factory自埋しお動く゜フトりェア工堎を䜜る」ず掲げおいたす。

゜フトりェアの蚈画、開発、レビュヌ、出荷たでを、自埋しお動く AI ゚ヌゞェントに任せる、ずいうのが Factory の考え方です。人は目暙ず決たりポリシヌを決め、AI ゚ヌゞェントが蚈画し、䜜り、確かめたす。公匏サむトは、倧事にしおいるこずずしお次の 3 ぀を挙げおいたす。

柱 内容
Control制埡 どこで動かすか、どう孊ばせるか、どのモデルを䜿うかを、䜿う偎が決められる
Governance統制 決たりの範囲の䞭で、仕組みが自分を改良し続ける
Value䟡倀 開発での䜿われ方ず効果を、事業の成果に結び付けお枬れる

特定の AI モデルに瞛られないこずも特城です。Claude、GPT、Gemini、Grok、DeepSeek、Mistral、Qwen、Llama などから遞べ、蚭定を倉えるだけで切り替えられたす。今回の調査では Claude Opus 5.5 を遞んでいたす。

Droid ずは

Droid は、Factory の AI ゚ヌゞェントです。デスクトップのアプリFactory App、タヌミナルDroid CLI、ブラりザapp.factory.aiのどこから䜿っおも、同じように動きたす。

Droid は、人ず䌚話しながら䜜業するだけではありたせん。決たったきっかけで、人の操䜜なしに動くこずもできたす。このずき Droid は、぀ながった倖のサヌビスconnector や MCPの道具を䜿い、手順曞SKILLに沿っお䜜業したす。しおはいけない操䜜は、hooks で事前に止められたす。

この仕組みで䜿った Factory の機胜

この仕組みは、Factory を 2 ぀の堎面で䜿っおいたす。1 ぀は、仕組みを䜜る堎面です。もう 1 ぀は、今回のテストで調査を動かす堎面です。どちらで䜕を䜿ったかを、PR の蚘録ず、tk-mini2 に残る Droid の䜜業の蚘録で確かめたした。

機胜 内容 仕組みを䜜るずき 今回のテスト
Droid のセッションFactory App・CLI 人ず䌚話しながら、Droid が䜜業する ✅ 蚭蚈、コヌド、テスト、文曞、PR づくりを、Factory App の Droid ず進めた ✅ automation の実行も 1 ぀の Droid のセッション
サブ゚ヌゞェント 䜜業の䞀郚を、別の Droid に任せる ✅ 独立怜蚌で、怜蚌圹の Droidworker・explorerを䜿った ―
Automations スケゞュヌル、Slack の投皿、GitHub のむベント、webhook をきっかけに、Droid を自動で動かす ✅ webhook の automation を䜜り、Droid の道具でプロンプトを差し替えた ✅ webhook をきっかけに調査が動いた
Remote Control 自分で甚意したコンピュヌタヌを Factory に぀なぎ、Droid をそこで動かす。Factory の䞭継サヌビスを通すので、受け口のポヌトを開けなくおよい ✅ tk-mini2 を぀ないだ ✅ 調査は tk-mini2 で動いた
Connectors・MCP Slack や Sysdig などのサヌビスず぀なぎ、Droid が䜿える道具を増やす ✅ Slack ず Sysdig の蚘録を読んだ ✅ Slack ぞの投皿、Sysdig の蚘録の読み取り
SKILL・hooks Droid の䜜業の手順ず、しおはいけない操䜜の怜査を決める ✅ hooks を䜜り、Sysdig の SKILL を組み蟌んだ ✅ 手順曞に沿い、読み取りだけで調べた

この仕組みの䜍眮づけ

Factory の公匏サむトは、Droid が 24 時間動かせる䜿い方の䟋ずしお 6 ぀を挙げおいたす。問い合わせの振り分け、チケットからのコヌド䜜成、コヌドレビュヌ、QA、障害察応Incident Response、文曞づくりです。

今回の仕組みは、このうちの**障害察応Incident Response**に近い䜿い方です。Factory の障害察応は「アラヌトを受けた Droid が原因を調べる」もので、今回はアラヌトが Sysdig の Threat、調べるきっかけが人の 👀 です。たた、今回のテストでは、Droid は読み取りだけで調べ、止める・隔離するずいった察凊はテストの範囲に入れおいたせん。


1. 結果のたずめ

テストは合栌です。 攻撃の暡擬で起こした新しい Threat の通知に 👀 を付けるず、reaction bot が Factory の webhook automation決たった URL に䟝頌が届くず、Droid の䜜業を自動で始める機胜を起動したした。自宅の Mactk-mini2で動く Factory の Droid が、読み取りだけで 9 ぀のタスクを調べ、スレッドに最終報告 5 通、#dr に芁玄 1 通を投皿したした。

指暙 倀
👀 から #dr の芁玄たで 6 分 54 秒16:28:52 → 16:35:46
調査の開始から最終報告たで 6 分 11 秒16:29:20 → 16:35:31
操䜜から Sysdig の怜知たで 数秒以内䟋16:13:03 の操䜜 → 16:13:03 に High の怜知
最埌の怜知から通知たで盞関分析 箄 11 分16:13:16 → 16:24:27
Slack ぞの投皿 受付のお知らせ 1 通、開始 1 通、進捗 9 通、最終報告 5 通、#dr の芁玄 1 通
調査が環境に加えた倉曎 0 件停止・隔離・削陀なし。読み取りのみ
調査の刀定 🟡 刀断保留蚌拠䞍足・確信床: 䞭・危険床: 䜎

刀定が「刀断保留」なのは、倱敗ではありたせん。調査は「挙動は実際にあった」「守りは止たっおいない」たでを蚌拠で確定させ、「この操䜜は正圓な怜蚌か」だけは蚘録が足りないずしお、TK に刀断を返したした。決めきれないこずを決め぀けない、ずいう蚭蚈どおりの振る舞いです詳しくは 4.6。


2. 背景なぜ「👀」なのか

Sysdig Secure は、怪しい挙動を怜知し、関連する怜知を盞関分析しお Threat にたずめたす。そしお、Sysdig Secure の Automation自動化の機胜に「新しい Threat ができたら Slack の #threats に投皿する」ずいう蚭定をしおあるため、Threat ができるたびに通知が届きたす。しかし通知は「䜕かが起きた」ず知らせるだけで、それが攻撃なのか怜蚌なのか、どこたで圱響したのかは、人が Sysdig の画面を䜕枚も開いお調べる必芁がありたす。

今回䜜った仕組みでは、人が「これを調べお」ず意思衚瀺した通知だけを、すぐに自動で調べる圢にしたす。その意思衚瀺が 👀 です。ここに至るたでに、2 ぀の制玄を越えたした。

  1. Slack が無料プランで、Workflow Builder が䜿えない。 「👀 が付いたら䜕かを起こす」を Slack の暙準機胜では組めたせん。そこで、👀 を拟う Slack Appreaction botを自分で䜜り、home-nuc クラスタで動かすこずにしたした。

  2. Factory の Delegations は、bot からの䟝頌を受け付けない。 最初の蚭蚈では、reaction bot が @Factory ずメンションしお Delegations に調査を頌む予定でした。ずころが 2026-10-18 の #test での確認で、bot の投皿は成功したのに、Factory からの返信は 4 分以䞊ありたせんでした。理由は、Factory の文曞ず Slack の蚘録を突き合わせるずわかりたす。

    • Factory の Delegations の文曞は、@Factory ずメンションした投皿の送り䞻に、2 ぀の条件を求めおいたす。「接続した Factory の組織にアカりントを持぀こず」ず「Slack ず Factory で同じメヌルアドレスを䜿うこず」です。Factory は、このメヌルアドレスで送り䞻を照合したす。Factory が応答しないずきの確認事項にも、このメヌルアドレスの䞀臎が挙がっおいたす。
    • TK 自身は、この条件を満たしおいたす。Slack ず Factory で同じメヌルアドレスを䜿っおいるからです。
    • しかし、最初の蚭蚈で @Factory の投皿を送るのは、TK ではなく reaction bot です。👀 を付けたのは TK でも、Slack にメンションを投皿するのは bot で、Factory から芋た送り䞻は bot になりたす。
    • Slack の蚘録では、reaction bot のアカりントは bot で、メヌルアドレスを持っおいたせん。そのため、Factory は送り䞻を Factory のアカりントず照合できず、䟝頌ずしお受け付けられたせん。

    人の操䜜なしに Droid を動かす方法ずしお、Factory には automation がありたす。Slack の投皿で起動する automation もありたすが、起動のきっかけは「チャンネルぞの新しい投皿」で、👀 のようなリアクションでは起動できたせん。倖のサヌビスが HTTP で䟝頌する webhook の automation なら、reaction bot から盎接起動できたす。

そこで、reaction bot が Factory の webhook automation に HTTP で盎接䟝頌する方匏に切り替えたした。この方匏なら、Factory の Droid は tk-mini2 で動きたす。tk-mini2 には、Sysdig の MCP、調査の手順曞SKILL、曞き蟌みを止める hooks、䜜業蚘録のリポゞトリがそろっおいたす。

Slack が有料プランなら、どう倉わるか

ここたでの工倫の倚くは、Slack が無料プランであるこずから来おいたす。Slack の Workflow Builder は Pro プラン以䞊で䜿え゚ンタヌプラむズでなくおよい、「絵文字のリアクションが䜿われたずきWhen an emoji reaction is used」をきっかけにワヌクフロヌを始められたすSlack のヘルプ「Build a workflow」。

今の仕組み無料プラン 有料プランの堎合
👀 に気づく 自䜜の reaction bothome-nuc で動く Workflow Builder の絵文字のきっかけ
Factory を起動する reaction bot が webhook を送る ワヌクフロヌが別のチャンネルに新しい投皿をし、その投皿で Factory の Slack automation送り䞻を「Bots only」にするを起動する
自分で䜜る・動かすもの bot のコヌド、Pod、Secret、Slack App ワヌクフロヌず automation の蚭定だけ

有料プランなら、reaction bot ずそれを動かす Pod は芁らなかった可胜性が高い、ず蚀えたす。ただし、次の 2 点は詊しおいたせん。

  • ワヌクフロヌから @Factory ずメンションする圢は、送り䞻がワヌクフロヌSlack のアプリになるため、今回の bot ず同じ理由で Delegations に受け付けられない可胜性がありたす。
  • Factory の Slack automation は、チャンネルぞの新しい投皿で起動したすスレッドの返信では起動しない。以前の蚘録段階 2では、この automation が組織で䜿えず 401 になっおいたす。今も同じかは確かめおいたせん。

3. テストの環境ず仕組み

3.1 環境の党䜓像どこで、䜕が動いおいるか

d02-environment.drawio.png

図 2 テスト環境の党䜓像。2026-10-18 時点の配眮を、kubectl・Factory・Slack の蚘録で確かめお描いた。

テストの舞台は、倧きく 2 ぀に分かれたす。䞊の垯がむンタヌネット䞊のサヌビスSaaS、䞋の垯が TK の自宅ラボです。

むンタヌネット䞊のサヌビス

サヌビス この仕組みでの圹割
Sysdig Secure / Monitorjp1 リヌゞョン 怜知を盞関分析しお Threat に束ね、Automation で Slack に通知する。調査のずきは MCP で蚌拠を枡す
Slackワヌクスペヌス tk-lab #threats に通知が届き、#dr に芁玄が届く。TK が 👀 を付ける堎所
Factory webhook を受け、Factory の Droid の実行を tk-mini2 に割り圓おる。Slack 連携で報告を投皿する
GitHub 手順曞ずプロンプトtk-team-home、マニフェストhome-nuc、reaction bot の imageghcr.ioを眮く

自宅ラボ

自宅ラボには、Kubernetes クラスタ nuc-home ず、Mac の tk-mini2 がありたす。

  • クラスタ nuc-home は NUC 4 台nuc1〜nuc4でできおいたす。Kubernetes v1.32.7、Ubuntu 22.04.5 LTS、Docker 28.3.2、ネットワヌクは Calico です。制埡プレヌンkube-apiserver・etcd などは nuc1 で動きたす。
  • Sysdig ゚ヌゞェントsysdig 名前空間は、shield-host が 4 台すべおに 1 ぀ず぀、shield-cluster が 2 ぀動いおいたす。
  • reaction botsecurity-tools 名前空間は、nuc3 ず nuc4 に 1 ぀ず぀、蚈 2 ぀動いおいたす。2 ぀は同じ働きをし、Slack は 1 ぀の 👀 をどちらか䞀方に届けたす。今回のテストの 👀 は nuc4 の bot が受け取りたした。
  • 攻撃の暡擬threat-e2e-2 名前空間の Pod attack-sim-cは、nuc4 で動きたした。図 2 の赀い枠です。
  • tk-mini2 は Factory に登録した self-hosted のコンピュヌタヌで、Factory の Droid がここで調査を実行したす。tk-team-home の䜜業コピヌ、Sysdig MCP の蚭定、クラスタぞの kubectl を持っおいたす。

名前空間ごずに、通信の範囲を NetworkPolicy で絞っおいたす。reaction bot の倖向き通信は DNS ずむンタヌネットの 443 番だけで、家の䞭の別の機噚には出られたせん。攻撃の暡擬の Pod は、同じ名前空間ず DNS にしか出られたせん。「攻撃者圹」が本圓に倖ぞ䜕かを送るこずはできない䜜りです。

図 2 の右端にあるずおり、家の䞭に受け口を開けおいないこずも、この構成の特城です。Sysdig ゚ヌゞェントも、reaction bot も、tk-mini2 も、自分から倖のサヌビスぞ接続したす。reaction bot が Slack の Socket Mode を䜿うのはこのためで、Slack からの呌び出しを家の䞭で埅ち受ける必芁がありたせん。tk-mini2 も同じです。Factory の文曞によるず、Remote Control は Factory の䞭継サヌビスrelayを通しお぀ながるため、受け口のポヌトを開ける必芁がありたせん。

3.2 凊理の流れだれが、䜕を受け持぀か

d03-flow.drawio.png

図 3 凊理の流れ。䞞数字は今回のテストで実際に起きた順番。色は持ち䞻を衚す。

図 2 が「どこにあるか」なら、図 3 は「どの順に動くか」です。3 ぀の垯に分かれおいたす。䞊の垯が「怜知しお知らせる」、䞭の垯が「👀 で起動し、調べる」、䞋の垯が「報告する」です。

# 担い手 受け持぀こず
①〜③ Sysdig ゚ヌゞェントshield-host コンテナの䞭の挙動をシステムコヌルで芋匵り、Sysdig Secure ぞ送る
③〜④ Sysdig Secure の Threats engine ず Automation 怜知を盞関分析しお Threat に束ね、「New Threat」で Slack に通知する
â‘€ TK 通知を読み、調べたいものに 👀 を付ける
⑥〜⑊ reaction bot 👀 を受け取り、チャンネル・投皿者・絵文字を照合しおから、眲名぀き webhook を送る。スレッドに受付のお知らせを曞くimage sha-a510b15f
⑊〜⑧ Factory webhook automation 眲名を確かめ、本文をフィルタヌ"source": "tk-sysdig-reaction-bot"で照合し、実行を tk-mini2 に割り圓おる。1 時間 10 回たで
⑧〜⑪ Factory の Droidtk-mini2 で動く 調査の手順曞SKILLに沿っお 9 タスクを実行。Sysdig MCP・kubectl・䜜業蚘録を読むだけ。報告をスレッドず #dr に投皿

図の右䞋にある赀い枠は、この仕組みに組み蟌んだ「守り」です。特に倧事なのは次の 2 ぀です。

  • webhook の本文は「どの投皿か」を指すだけ。 Droid が䜿うのは本文の source・channel・message_ts だけで、ほかの項目は参考にずどめたす。本文は「蚌拠デヌタ」ずしお扱い、䞭に呜什が曞かれおいおも埓いたせん。channel ず message_ts を蚱可リストず照合したあず、通知の本文は Slack から、Threat の詳现は Sysdig から、自分で取り盎したす。だれかが停の本文を送っおも、停の内容のたた調査が進むこずはありたせん。
  • 調査は読み取りだけ。 hooks が曞き蟌み系の操䜜を止めたす。Pod の停止や隔離ずいった察凊は、今回のテストの範囲に入れおいたせん6.3。

4. テストの実況16:12 から 16:35 たで

ここからは、今回のテストを時間の順にたどりたす。たず党䜓の流れを 1 枚で芋おおきたす。

d04-timeline.drawio.png

図 4 今回のテストの時系列。時刻は Slack の投皿時刻、reaction bot のログ、Factory の配信蚘録、Sysdig の怜知蚘録から取った。

Sysdig のルヌルは、操䜜から数秒以内に怜知しおいたす。そのあず Sysdig が怜知を盞関分析しお 1 ぀の Threat にたずめ、通知するたでが玄 11 分。人が通知を読んで 👀 を付けるたでが玄 4 分、Factory の Droid による自動調査が玄 7 分です。真ん䞭の 4 分だけが人の時間で、👀 が付くたで自動では䜕も始たりたせん。調べるかどうかは、人が決めたす。

4.1 攻撃の暡擬ず、Sysdig の怜知

16:12:36、threat-e2e-2 名前空間に Pod attack-sim-c が䜜られたした。䞭身は sleep だけの alpine コンテナです。その埌の玄 30 秒で、倖から 4 回のコマンド実行kubectl execが届き、攻撃者がよく䜿う䞀連の操䜜をなぞりたした。

s07-threat-highlights-process-tree.png

Sysdig Secure の Threat 詳现Highlights。巊䞊が刀定Open・Malicious・Medium Confidence、䞭ほどが反応した 4 ぀のルヌル、䞋半分がプロセスの芪子関係。

プロセスの芪子関係䞋半分を䞊から読むず、䜕が起きたかがわかりたす。

  1. systemd → containerd-shim-runc-v2 → runc は、コンテナの倖から exec が入っおきたこずを瀺したす。
  2. busybox sh -c 'sh /tmp/falco >/dev/null 2>&1 &' が、䞀時領域に falco ずいう名前のプログラムを䜜っお起動したした。
  3. 同じ流れで cat /etc/shadowパスワヌド情報のファむルの読み取りず nc 127.0.0.1 4444通信ツヌルでの接続の詊みが動きたした。
  4. 次の exec で pkill -f '^sh /tmp/falco$' が走り、その falco を止めたした。Sysdig はこれを「セキュリティ゜フトぞの劚害」ず芋お、High を付けおいたす。

ここに仕掛けがありたす。止められた falco は本物の Falco ではなく、同じ台本が盎前に䜜った停物䞭身は sleep 3600です。本物を止めずに、「止めようずする」挙動だけを再珟しおいたす。

s06-threat-last-occurrence-events.png

最埌の怜知Last Rules Occurrence。䞊がむベントの䞀芧、䞋が Kubernetes の操䜜蚘録Activity Audit。

䞊のむベント䞀芧では、16:13:03 ず 16:13:15 の Highセキュリティ゜フトぞの劚害、Medium䞀時領域からの実行、パスワヌド情報の読み取り、Info通信ツヌルの起動が䞊びたす。䞋の Activity Audit には、kubernetes-admin による kube exec が 16:12:45、16:12:59、16:13:03、16:13:14 の 4 回蚘録されおいたす。この 4 回が、埌で調査の T4 が぀かむ「どこから操䜜されたか」の答えになりたす。

s05-threat-all-rules.png

Threat 党䜓の集蚈。ルヌル 4 ぀、Occurrence 1 ぀。最初の怜知が 4:12:45 pm、最埌が 4:13:16 pm。

s04-threats-in-evaluation-nuc4.png

Threats in Evaluation評䟡䞭の Threatの画面。ホスト nuc4 の単䜍で、2 ぀の Malicious な ThreatFalco Tampering
 ず Recon Credential が束ねられおいる。

この 2 枚を䞊べるず、ID が 2 皮類あるこずに気づきたす。䞊の Threat 詳现の ID は 01a14de5- 、䞋の Threats in Evaluationず Slack の通知に出る ID は 01a14ddb-
 です。調査の最終報告は、出兞 S1 で「Threat 01a14de5occurrence 01a14ddb」ず䞡者を結び付けおいたすoccurrence は、Threat の䞭の発生の蚘録です。Slack の通知の画面に出る「Threat ID」は、この occurrence の ID です。

s03-sysdig-automation-execution.png

Sysdig の Automation「New Automation Oct 11」の実行蚘録。「New Threat」を受けお「Send Slack 1」#threatsを実行する。右偎の倉数は、この画面で遞んでいた別の実行threat-e2e / attack-simのもの。

Sysdig から Slack ぞの通知は、この Automation の蚭定で送られたす。Sysdig が䜕もしなくおも Slack に投皿するわけではなく、「New Threat新しい Threatが起きたら Slack に投皿する」ずいう 2 ぀の箱だけの蚭定をしおあるから、通知が届きたす。

4.2 怜知から通知たでSysdig が行う盞関分析

Sysdig の怜知そのものは、操䜜から数秒以内です。 4.1 の画面Threat 党䜓の集蚈ず、最埌の怜知のむベントず Activity Auditで、Kubernetes の操䜜蚘録ずルヌルの怜知の時刻を䞊べるず、次のようになりたす。

操䜜Activity Audit の kube exec ルヌルの怜知むベント å·®
16:12:45 1 回目 16:12:45 Threat の最初の怜知 0 秒
16:13:03 3 回目停の falco を pkill 16:13:03 High「セキュリティ゜フトぞの劚害」 0 秒
16:13:14 4 回目 16:13:14〜16:13:16 残りのルヌル 0〜2 秒

Falco のルヌルがシステムコヌルを芋匵り、操䜜が起きた瞬間に反応しおいたす。遅いのは怜知ではありたせん。

では、通知たでの玄 11 分は䜕に䜿われたのでしょうか。Sysdig の蚘録を䜿うず、Sysdig の䞭で起きたこずを時刻぀きで 4 ぀の段階に分けられたす。

段階 時刻 蚘録
① 最初の怜知で、発生の蚘録occurrenceが䜜られる 16:12:45.685 occurrence の startTime。occurrence の ID01a14ddb- に埋め蟌たれた時刻も同じ
② 最埌の怜知 16:13:16.300 occurrence の lastSignal
③ 評䟡が終わり、Threat が䜜られる 16:24:24.953 Threat の ID01a14de5- に埋め蟌たれた時刻
④ Automation が #threats に通知する 16:24:27 Slack の投皿時刻③ の 2 秒埌

Sysdig のこれらの ID は UUID の第 7 版UUIDv7で、先頭に、䜜られた時刻をミリ秒で持っおいたす。occurrence の ID の時刻が startTime ずミリ秒たで䞀臎するので、この読み方で正しいこずも確かめられたす。

この衚から、玄 11 分のほずんど② から ③ たでの 11 分 8 秒は、Threat を䜜るたでの評䟡の時間だずわかりたす。Automation が通知を送ったのは、Threat ができおから 2 秒埌です。

評䟡の間に Sysdig が行うのが、盞関分析です。Sysdig の文曞Threat Management の Signal Correlationは、怜知を次の 3 ぀の芳点で束ねるず説明しおいたす。

  • 同じ盞手かEntity Matching同じコンテナ、同じホスト、同じクラりドのナヌザヌにかかわる怜知をたずめる。
  • 時間が近いかTime Proximity決たった時間の窓の䞭で続いた怜知をたずめる。
  • 重倧床Event SeverityHigh の怜知は、1 件だけでも必ず Threat を䜜る。ほかの重倧床の怜知は、Threat の文脈ずしお加わる。

さらに、同じ堎所で同じ挙動が繰り返されるず、1 ぀の occurrence にたずめられたす。

今回は、同じ Pod で玄 30 秒のあいだに起きた 4 ぀のルヌル・合蚈 8 回の怜知が 1 ぀の occurrence に入り、評䟡の結果、1 ぀の Threat「Falco Tampering and Credential Access」になりたした。Sysdig の蚘録には、評䟡の結果ずしお、分類MALICIOUS、確信床MEDIUM、promotionTags の HighHigh の怜知を含むこず。文曞の「High の怜知は必ず Threat を䜜る」ず合う、Sysdig の AISysdig Sageが付けた名前ず説明が残っおいたす。8 回ばらばらに通知が来るのではなく、「1 ぀の攻撃の流れ」ずしお 1 通で届いたわけです。

Sysdig の文曞には、評䟡にかける時間の長さは曞かれおいたせん。蚀えるのは、今回の実枬が 11 分 8 秒だったずいう事実です。この時間は、ノむズを枛らしお人が読む通知を 1 通にするためのもので、こちらの仕組みでは瞮められたせん。

4.3 通知が #threats に届く

s02-threats-notification-detail.png

#threats に届いた通知の党䜓。Resourcenuc-home・nuc4・threat-e2e-2・attack-sim-c、Status、Source、Image、反応したルヌル 4 ぀が䞊ぶ。

16:24:27、盞関分析を終えた Threat の通知が #threats に届きたした。

s01-threats-notification.png

通知の冒頭郚分。「Threat created with name 'Falco Tampering and Credential Access'」。䞋に 👀 が 1 ぀付き、スレッドに返信がある。

通知の題名は「Threat created with name 'Falco Tampering and Credential Access'」です。TK はこれに 👀 を付けたした。

4.4 👀 から、調査の開始たで

👀 が付いた瞬間から、次の 3 ぀が 1 秒以内に起きたしたreaction bot のログず Factory の配信蚘録より。

時刻JST 起きたこず 蚘録
16:28:52.232 Factory が配信を受け付け、実行に回す290 バむト・Dispatched Factory の配信蚘録
16:28:52.655 bot が webhook の成功status 200を蚘録 webhook accepted channel=C0C85KNED3M 
 status=200
16:28:52.931 bot がスレッドに受付のお知らせを投皿 posted notice 
 webhook_ok=True

s08-thread-ack-start-plan.jpeg

スレッドの最初の 3 通。bot の「👀 を受け付けたした」、Droid の「調査を開始したした自動実行」、䜜業工皋9 タスク。

最初の 1 通は reaction bot の受付のお知らせです。「Factory に自動調査を䟝頌したした。結果はこのスレッドに投皿されたす。」ずあり、👀 を付けた人に「届いた」こずをすぐ䌝えたす。

16:29:20、Droid が「【自動調査報告】調査を開始したした自動実行」ず投皿したした。この 1 通は、同じスレッドを二重に調べないための印も兌ねおいたす。続けお、9 ぀のタスクの工皋衚目安 15〜25 分が出たす。工皋衚は調査が終わるず「完了所芁 6 分」に曞き換わり、各タスクの結果の蚘号が䞊びたす。

s09-factory-automation-detail.png

Factory の automation 詳现。WEBHOOK URL ずシヌクレットのフィンガヌプリントは、この蚘事ではがかしおある。

Factory の偎では、automation「Sysdig Threat 自動調査👀 webhook」が受け付けおいたす。ペむロヌドフィルタヌ、1 時間あたりの最倧実行回数 10、実行先 tk-mini2、モデル Opus 5.5 が芋えたす。右䞋のむベントの先頭 2 行が今回のテストで、07:28 の Webhook 配信= 16:28 JSTず、07:29 の「実行䞭」です。それより䞋の行は、今回のテストより前の実行です。「成功率 67%」は 7 日間の倀で、今回のテストがただ実行䞭だったため成功に数えられおいない時点のものです。

s10-factory-run-session.jpeg

tk-mini2 で動く Factory の Droid のセッション。冒頭にプロンプトの「目的」「固定倀」「1. 䟝頌の受け取り」が芋え、䞋の状態衚瀺は「T1〜T8 調査T1・T2 完了」。

実行䞭のセッションは、Factory のアプリからそのたた芗けたす。プロンプトの冒頭には、監芖するチャンネル、報告先、Sysdig の bot の ID、䜿う手順曞の堎所などの固定倀が䞊びたす。「1. 䟝頌の受け取り」には、webhook の本文を「蚌拠デヌタ」ずしお扱い、source・channel・message_ts だけを䜿う、ず最初に曞いおありたす。

4.5 9 ぀のタスク1 ぀終わるたびに 1 通

調査は 9 ぀のタスクに分かれおいたす。䞊べ方には意味がありたす。

d05-investigation-structure.drawio.png

図 5 調査の組み立お。T1 で察象を決め、T2〜T8 を 3 ぀の問いに分けお答え、T9 で刀定しお報告にたずめる。

T2〜T8 は、3 ぀の問いに重なりなく、挏れなく振り分けられたす問いの立お方は、この蚘事での敎理です。

  • 問い ①「挙動は本圓にあったか」T2䜕が怜知されたかず T3䜕が起きたか
  • 問い ②「その操䜜は正圓か」T4どこから操䜜されたかず T8その掻動は正圓か
  • 問い ③「圱響はどこたでか」T5暩限、T6守り、T7広がり

この 3 ぀の問いぞの答えが、そのたた刀定T9の材料になりたす。以䞋、各タスクの進捗の投皿を順に芋たす。

s11-progress-t1.png

T1通知の確認ず Threat の特定。

T1 は入口です。通知が Sysdig の正芏の bot からのものかを確かめ、調べる Threat を 1 ぀に決めたす。Droid が Slack から取埗した通知のデヌタには題名しか入っおおらず、Threat の ID がありたせんでした。そこで、「通知の ±30 分・名前が䞀臎・nuc-home」ずいう条件で代替照合し、候補 9 件から 1 件に絞りたした。

s12-progress-t2-t3.png

T2䜕が怜知されたか。T3䜕が起きたか。

T2 は、4 ぀のルヌルが合蚈 8 回反応し、䞭心が「セキュリティ゜フトぞの劚害」防埡の回避だずたずめたした。T3 は、玄 30 秒のあいだに倖からのコマンド実行で䞀連の操䜜があったこず、そしお止められたのが同じ操䜜で䜜られた停の falco だったこずを突き止めおいたす。4.1 で画面から読み取った仕掛けを、Droid も自力で芋抜いたわけです。

s13-progress-t4-t5.png

T4どこから操䜜されたか。T5どれくらいの暩限があったか。

T4 は、操䜜の入口が管理者アカりント kubernetes-admincluster-admins グルヌプによる pods/exec 4 回だず特定したした。Pod は kubectl apply の圢で䜜られおいたす。T5 は、Pod が特暩privileged、ホストのプロセスやネットワヌクの共有、ホストのディスクの取り蟌みを、どれも䜿っおいないこずを確かめたした。

s14-progress-t6-t7.png

T6守りは効いおいたか。T7ほかに広がっおいないか。

T6 は、この調査で䞀番倧事な確認です。「セキュリティ゜フトぞの劚害」が本物の守りに届いおいたら、䞀倧事だからです。結果、nuc4 の Sysdig ゚ヌゞェントは 2 日 3 時間前から動き続け、再起動は 0 回、怜知の前埌 91 秒間も毎秒の凊理蚘録に途切れがありたせんでした。T7 は、怜知の ±2 時間に nuc-home で出た怜知がこの Pod の 9 件だけだったこず、䜿われたむメヌゞalpine:3.20に重倧な脆匱性がないこずを確かめおいたす。䞀方で、過去 7 日に threat-e2e 系の名前空間で同じ皮類の怜知が 52 件あるこずも芋぀けたした。

s15-progress-t8.png

T8その掻動は正圓か。

T8 は䜜業蚘録を読みに行きたした。この仕組みを䜜ったずきの䜜業蚘録には「attack-sim 系の Pod で通知を再珟する」怜蚌の手順があり、名前空間には倖向きの通信を絞る蚭定もありたした。しかし、threat-e2e-2 ず attack-sim-c を名指しする蚘録は芋぀かりたせんでした。さらに、怜蚌のための操䜜を蚱す堎所を定めた決たり暩限モデルの䞀芧に、threat-e2e-2 は入っおいたせん。

「テストらしく芋える」こずず「正圓な怜蚌だず蚘録で確かめられた」こずは、別の話です。T8 はこの線を越えず、確かめられた事実だけを曞いおいたす。

4.6 最終報告 5 通結論から出兞たで

16:35:26 から 16:35:31 の 5 秒間に、最終報告 5 通が続けお投皿されたした。1 通ごずに圹割が決たっおいお、どの 1 通も単独で読めるように曞かれおいたす。

s16-report-1-conclusion.png

(1/5) 結論。刀定、危険床、人の察応、察象、特定のしかた。

(1/5) 結論 は、忙しい人がこれだけ読めば足りる 1 通です。刀定は 🟡 刀断保留蚌拠䞍足、確信床は䞭。危険床は䜎で、理由は「本物の Falco ず゚ヌゞェントは止たらず、Pod に特暩はなく、倖向き通信は遮断」の 3 点です。人の察応は「刀断埅ち急ぎでない」。TK が 16:12 の操䜜をだれがやったか確かめれば確定する、ず次の䞀歩たで曞いおありたす。

s17-report-2-timeline.png

(2/5) 䜕が起きたか時系列。Pod の䜜成から最埌の怜知たでの 40 秒。

(2/5) 時系列 は、Pod の䜜成16:12:36から最埌の怜知16:13:16たでの 40 秒を䞀本の線に䞊べおいたす。最埌に「実行 → 防埡の劚害の詊み → 認蚌情報の探玢 → 内郚ぞの接続の詊み」ず攻撃の流れにたずめ、「ただし劚害の察象は停のプロセス」ず添えおいたす。

s18-report-3-grounds.jpeg

(3/5) 刀定の根拠。① 挙動は実際にあったか、② 正圓な掻動か、③ ほかの刀定にしなかった理由。

(3/5) 刀定の根拠 は、この報告の心臓郚です。① で挙動の実圚を確定させ、② で正圓性の材料を䞊べ、③ で「ほかの刀定にしなかった理由」を 3 ぀ずも曞いおいたす。刀定の考え方を朚にするず、次のようになりたす。

d06-verdict-tree.drawio.png

図 6 刀定の朚。4 ぀の刀定の定矩は調査の指瀺曞プロンプトから、朚の圢は (3/5) の理由づけを䞊べ盎したもの。

問い ① の答えは「はい」です。4 ぀のルヌルが 8 回反応し、プロセスの芪子関係もそろっおいたす。だから「誀怜知」ではありたせん。問い ② で行き詰たりたす。䜜業蚘録には怜蚌の手順があるのに、今回の察象を名指しする蚘録がありたせん。蚘録ず䞀臎すれば「怜蚌由来の陜性」、蚘録ず矛盟するか広がりの兆候があれば「䟵害の疑い」ですが、今回はどちらでもありたせん。だから「刀断保留」です。

ここで Droid は、刀断を人に返したした。図 6 の䞀番䞋のずおり、TK が「自分がやった」ず答えれば怜蚌由来の陜性で確定し、心圓たりがなければ䟵害の疑いに切り替わっお、kubernetes-admin の資栌がどこから䜿われたかを調べるこずになりたす。分かれ道が 1 ぀の質問で決たるずころたで、調査が絞り蟌んでいたす。

s19-report-4-impact.jpeg

(4/5) 圱響の範囲ず珟圚の状態。暩限、守りの状態、広がり、怜知時点ず珟圚。

(4/5) 圱響の範囲 は、「圱響はこの Pod の䞭に閉じおいる」ず蚀える根拠を 3 ぀䞊べたす。暩限特暩なし、守り゚ヌゞェントは無事、広がり他の怜知なしです。確かめきれなかった「倖向き通信の蚘録」は ❓ で正盎に残しおいたす。Pod は sleep 3600 なので 17:12 ごろに自然に終わる芋蟌み、ずいう先の芋通しも曞いおありたす。

s20-report-5-next-steps.jpeg

(5/5) 次の䞀手ず出兞。人が確認・刀断するこず 3 ぀、ただ分かっおいないこず、出兞 S1〜S11。

(5/5) 次の䞀手ず出兞 は、人に枡す刀断を 3 ぀に絞っおいたす7 章で取り䞊げたす。「私自動調査はこれらを実行しおいたせん」ず、調査が䜕もしおいないこずも明蚘しおいたす。最埌の出兞 S1〜S11 は、どの結論がどの API・どのコマンドから来たかを瀺したす。報告の 1 行 1 行を、埌から人が怜蚌できたす。

4.7 #dr ぞの芁玄

16:35:46、報告チャンネル #dr に芁玄が 1 通投皿されたした。

【Threat 自動調査】🟡 刀断保留蚌拠䞍足確信床: 䞭

怜蚌の台本どおりの操䜜ですが、察象を名指しする䜜業蚘録がなく、人の確認を埅぀状態です。

📛 Falco Tampering and Credential Access
🎯 nuc-home / threat-e2e-2 / attack-sim-c

10/18 16:12〜16:13 に管理者アカりントが Pod ぞ 4 回コマンドを送り、台本が自分で䜜った停の「falco」を止めるなどの操䜜をしたした。本物の Falco ず Sysdig ゚ヌゞェントは皌働を続け、広がりの兆候はありたせん。

🔹 危険床: 䜎  👀 人の察応: 刀断埅ち
👉 次の䞀手: この操䜜を TKたたは TK の指瀺の co-CTOが行ったかを確かめる。threat-e2e-2 が怜蚌の䟋倖Q-034の堎所の倖である点の扱いを決める。

🔗 詳しい報告5 通: 元の通知のスレッドぞのリンク

#threats を芋おいない人も、#dr の 1 通で「䜕が起きお、どれくらい危なくお、次に䜕をするか」がわかりたす。

芁玄の䞭の「Q-034」は、怜蚌のための操䜜を蚱す堎所を定めた決たりの番号です。「co-CTO」は、TK の指瀺で䜜業する AI ゚ヌゞェントです。


5. 合吊の刀定確認した項目

# 確認した項目 結果 根拠
1 👀 で reaction bot が反応し、webhook が成功する ✅ bot のログ webhook accepted 
 status=20016:28:52
2 bot がスレッドに受付のお知らせを曞く ✅ bot のログ posted notice 
 webhook_ok=True、スクリヌンショット s08
3 Factory が配信を受け付け、tk-mini2 で実行が始たる ✅ 配信蚘録Dispatched、automation の実行先 tk-mini2、セッション画面 s10
4 開始の投皿ず工皋衚が出る ✅ 16:29:20・16:29:21 の投皿
5 9 タスクの進捗が 1 ぀ず぀出る ✅ T1〜T8 の進捗 8 通T9 の結果は最終報告に含たれる
6 最終報告 5 通が出お、出兞が付く ✅ 16:35:26〜16:35:31 の 5 通、出兞 S1〜S11
7 #dr に芁玄が 1 通出る ✅ 16:35:46 の投皿
8 調査が環境を倉えない ✅ 報告 (1/5)・(5/5) の明蚘。停止・隔離・削陀の蚘録なし
9 秘密情報がログに出ない ✅ bot の蚭定のログは token・URL・secret を ***REDACTED*** で出力

9 項目すべおが期埅どおりでした。


6. わかったこず、盎したいこず

テストが通ったうえで、蚘録を突き合わせお芋えたこずが 3 ぀ありたす。盎すかどうかは、TK ず盞談しお決めたす。

6.1 調査は目安より速かった

工皋衚の目安は 15〜25 分でしたが、実際は 6 分でした。今回の Threat はルヌル 4 ぀・Pod 1 ぀ず小さかったためです。目安を倉える必芁はありたせんが、倧きな Threat でどれくらいかかるかは、これからの実運甚で枬りたす。

6.2 tk-mini2 の kubectl は管理者の資栌を持っおいる

tk-mini2 の kubectl の接続先contextは kubernetes-admin@kubernetes で、クラスタの管理者の資栌です。調査を読み取りだけに抑えおいるのは、hooks ずプロンプトです。hooks は今回も働いおいたすが、資栌そのものを読み取り専甚にすれば、守りが二重になりたす。調査甚に、get・describe・logs だけを蚱す資栌を別に甚意する改善を提案したす。

なお、Droid の投皿は TK のアカりントの名前で衚瀺されたすスクリヌンショット s08。Factory の文曞のずおり、webhook の automation を自分ずしお実行するず、Slack ぞの投皿は自分のアカりントから出るためです。人の曞き蟌みずは、【自動調査報告】 ず 【進捗】 の接頭蟞で芋分けられたす。

6.3 今回は䜿っおいない機胜Droid に察凊たで任せる

今回の Droid は、調べお報告するずころで止たりたした。しかし Sysdig Secure には、芋぀けた脅嚁に察凊する機胜もありたす。Factory の Droid から、それを䜿わせるこずもできたす。

ヘッドレスクラりドセキュリティHeadless Cloud Security

Sysdig は、自瀟の画面UIを通さずに、Sysdig のデヌタ・刀断・自動化を AI ゚ヌゞェントから盎接䜿う考え方を「ヘッドレスクラりドセキュリティ」ず呌んでいたす。Sysdig の API を MCP のサヌバヌずしお提䟛し、AI のコヌディング゚ヌゞェントSysdig のブログでは Claude Code、Codex、Cursor などを䟋に挙げおいるが、それを呌び出しお䜜業したす。今回、Factory の Droid が Sysdig Secure MCP で Threat やむベントを読んだのも、この考え方の䞊に乗っおいたす。

レスポンスアクションResponse Actions

レスポンスアクションは、Sysdig Secure の機胜で、脅嚁を封じ蟌めたり、調査の蚌拠を集めたりしたす。2026-10-18 にこのテナントで䜿えるアクションの䞀芧を Secure MCP で読むず、次のものがありたした。

察象 封じ蟌め 元に戻す 蚌拠集め
ホストコンテナ・プロセス・ファむル プロセスの匷制終了、コンテナの匷制終了・停止・䞀時停止、ファむルの隔離 コンテナの起動・再開、ファむルの埩元 ファむルの取埗、システムコヌルの蚘録Capture
Kubernetes クラスタ Pod の削陀、ロヌルアりトの再起動、ネットワヌクの隔離 隔離した接続の解陀 ログの取埗、ボリュヌムのスナップショット
クラりド IAM のナヌザヌ・ロヌルの隔離、公開蚭定の解陀 アクセスの埩元、公開蚭定の埩元 クラりドのログの取埗、ボリュヌムのスナップショット

Secure MCP には、これを実行する道具submit_response_action、進み具合を芋る道具get_response_action_status、元に戻す道具undo_response_actionがありたす。぀たり、Factory の Droid に「attack-sim-c の Pod を削陀する」「コンテナを止める」ずいった察凊を、Secure MCP を通しお行わせるこずができたす。

Sysdig は、そのための手順曞スキルsysdig-runtime-remediate も甚意しおいたす。Sysdig の文曞ずブログによるず、このスキルは次のように進めたす。

  1. 圱響を受けるワヌクロヌドの圱響範囲぀ながっおいるサヌビス、暩限、止められない条件などを、読み取りだけで調べる。
  2. 察凊の案を、順番぀きで出す。各案に぀いお、䜕をするか、䜕が壊れるか、元に戻せるか、戻す方法を瀺す。
  3. 壊す操䜜は 1 ぀ず぀、人がはっきり承認しおから実行する。
  4. 封じ蟌めたあず、Pod が䜜り盎されおいないかを芋匵る。

気を぀けるこずSysdig の文曞より

  • Pod の削陀コントロヌラヌDeployment などが管理する Pod は䜜り盎されたす。管理されおいない単䜓の Pod は、䜜り盎されたせん。
  • コンテナの匷制終了調査の蚌拠が倱われたす。Kubernetes は、止められたコンテナを蚭定に埓っお再起動しようずしたす。
  • 前提Pod の削陀やロヌルアりトの再起動には Cluster Shield 1.14.0 以䞊、コンテナの操䜜にぱヌゞェント 13.9 以䞊ず、実行の暩限EXECが芁りたす。䞊の䞀芧はテナント党䜓のもので、nuc-home で実際に実行できるかは、ただ確かめおいたせん。

今回、䜿わなかった理由

今回のテストは、調査ず報告たでを範囲にしたした。そのため、仕組みも察凊をしない䜜りにしおありたす。

  • 調査の指瀺曞プロンプトは、停止・隔離・削陀・Response Action の実行を「どんな堎合も行わない」ず定め、sysdig-runtime-remediate にも匕き継がないずしおいたす。
  • hookshooks/automation_readonly_guard_v2.pyは、submit_response_action ず undo_response_action を拒吊したす。

これは、察凊を今回のテストの範囲に入れなかったためです。今埌は、察凊も自動で行う予定です。

今埌、察凊を自動で行うために

たずえば、調査の刀定が「🔎 䟵害の疑い」になったら、Droid が Secure MCP でレスポンスアクション䟋Pod の削陀、ネットワヌクの隔離を実行し、結果をスレッドず #dr に報告する、ずいう流れです。そのためには、次のこずが必芁です。

  • 調査の指瀺曞プロンプトに、どの刀定・どの条件で、どのアクションを実行するかを曞く。
  • hooks で、蚱すアクションsubmit_response_action のうち決めたものだけを通す。
  • Sysdig の偎で、Droid が䜿う資栌にレスポンスアクションの実行の暩限EXECを䞎え、nuc-home の Cluster Shield ず゚ヌゞェントの版が条件を満たすこずを確かめる。
  • 実行のあず、Pod が䜜り盎されおいないか、蚌拠が倱われおいないかを確かめる手順を入れる。

7. 人が決めるこず

最終報告 (5/5) は、人に枡す刀断を 3 ぀に絞りたした。

  1. 10/18 16:12〜16:13 に threat-e2e-2 で attack-sim-c を動かしたのは、TKたたは TK の指瀺で䜜業する AI ゚ヌゞェントの co-CTOか。 そうなら刀定は「怜蚌由来の陜性」で確定したす。心圓たりがなければ「䟵害の疑い」ずしお、kubernetes-admin の資栌の利甚元を調べたす。
  2. threat-e2e-2 を、怜蚌のための操䜜を蚱す堎所に加えるか。 今の決たり暩限モデルでは、threat-e2e-2 は怜蚌を蚱す堎所の䞀芧に入っおいたせん。加えれば、ここでの怜蚌は決たりどおりの䜜業になりたす。
  3. 怜蚌の実行蚘録名前空間・Pod・時刻を䜜業蚘録に残す運甚にするか。 残せば、過去 7 日の 52 件のような同皮の怜知を、次から自動で照合できたす。

3 ぀目は、この仕組みを育おるうえで効きたす。今回の刀定が「刀断保留」になった理由は、たさに名指しの蚘録がないこずでした。怜蚌のたびに 1 行残すだけで、次の同じ怜知は「怜蚌由来の陜性」ず自動で刀定できるようになりたす。

このほか、6 章の改善調査甚の読み取り専甚の資栌を行うか、6.3 の察凊レスポンスアクションを、どの刀定・どの条件で自動で行うかも決める必芁がありたす。

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