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LoRaWANゲートウェイ Dragino LPS8 のセットアップ方法

Last updated at Posted at 2023-04-10

はじめに

LoRaWANゲートウェイである Dragino LPS8 について、セットアップ方法について紹介します。
※2022/12/05以降は、後継機である、LPS8N-JP/LPS8 v2-JPが発売されています。

以下の記事も参考にしてください。

LPS8について

LPS8は、Dragino社から販売されている、オープンソースのLoRaWANゲートウェイです(※屋内用です)。
LAN/WiFiを介して、LoRa通信をIPネットワークにブリッジできます。

dragino-lps8.jpg

LPS8は、以下のDraginoオンラインショップから購入できます。

特徴

LPS8の特徴として、以下の点が挙げられます。

LPS8の設定画面へのアクセス方法

LPS8の設定画面へは、Webブラウザからアクセスできます。
工場出荷時の設定では、WiFiアクセスポイントとして動作するようになっており、LPS8自体にWiFiでアクセスことが可能です。

LPS8の電源を繋いだら、PCのWiFiネットワークで 「dragino-xxxx」 という名前のアクセスポイントに接続します。
アクセスポイントのパスワードは、デフォルトでは 「dragino+dragino」 となっています。

WiFi接続ができたら、Webブラウザから、LPS8の設定画面にアクセスします。
以下のURLにアクセスすると、Basic認証が求められるので、ユーザーID/パスワードを指定してログインしてください。

項目 入力値
URL http://10.130.1.1/
ユーザーID root
パスワード dragino

ログインに成功すると、以下のような画面が表示されます。

LPS8-setup01.jpg

LPS8のセットアップ

ここまでの設定では、LPS8に直接アクセスしている状態ですので、アクセス元のPCは、インターネットなどへのアクセスができない状況になります。
また、LPS8自体がインターネットにアクセスできないため、LoRaWANの通信もできません。

この状態だと、設定操作も不便であり、LoRaWANの利用もできないため、LPS8の設定を変更していきます。

ローカルネットワークのWiFiでアクセスできるようにする

まず、多くの場合、アクセス元のPCは、自宅やオフィスなどのWiFiなどに接続しているかと思います(有線LANによる接続も可能です)。
そのため、それらのローカルネットワークのWiFiにアクセスできるようにします。

WiFiクライアント設定

LPS8の設定画面にアクセスし、「Network」→「WiFi」 の画面を開きます。
「WiFi WAN Client Settings」 の部分で、以下のように設定してください。

LPS8-setup03.jpg

項目 入力値
Host WiFi SSID (自動入力)
WiFi Survery 接続するWiFiのアクセスポイントを選択する
Passphrase 接続するWiFiのパスワード
Encryption 通常は「WPA2」で問題ないと思われるが、WiFiの設定に応じて指定

「Save&Apply」 ボタンを押下して、 「WiFi status: OK. Click Refresh to check status.」 というメッセージが表示されることを確認してください。

IPアドレス設定

次に、「Network」→「Network」 の画面を開きます。
「WiFi WAN Settings」 の部分で、IPアドレスの設定を行います。
環境に合わせて設定を行いますが、ここでは「192.168.1.100/255.255.255.0」と指定します。

LPS8-setup05.jpg

項目 入力値
Enable DHCP Static
IP Adress 192.168.1.100
Netmask 255.255.255.0
Gatway 192.168.1.1
DNS 空で良い。指定する場合は環境に応じたDNSのIPアドレスを設定する。

アクセス確認

ここまでの設定で、ローカルネットワーク経由でアクセスできるようになったため、アクセス元のPCのWiFiネットワークを、LPS8に設定したモノと同じアクセスポイントに切り替えてください。

設定がキチンと行えていれば、Webブラウザで http://192.168.1.100/」 のURLからアクセスできるはずです。

また、このWiFiのアクセスポイントが、インターネットにアクセスできる状態であることを確認してください。
インターネットにアクセスできる状態であれば、LPS8もインターネットに接続し、LoRaWANの通信を行うことが可能になります。

LPS8-setup06.jpg

WiFiアクセスポイントを無効にする

ローカルネットワーク経由でアクセスできるようになったため、セキュリティを考慮して、LPS8自体のWiFiアクセスポイントは、無効にしておきます。

LPS8の設定画面にアクセスし、「Network」→「WiFi」 の画面を開きます。
「WiFi Access Point Settings」 の部分で、 「Enable WiFi Access Poin」 のチェックを外してください。

LPS8-setup07.jpg

「Save&Apply」 ボタンを押下して、設定を保存します。

Home画面に戻ると、右下の 「WiFi Access Point」 がグレーアウトされていることが確認できます。

LPS8-setup08.jpg

LoRaの設定

LoRa通信を、日本で動作させるための設定にします。
LPS8の設定画面にアクセスし、「LoRa」→「LoRa」 の画面を開きます。

「Radio Settings」 の部分で、以下のように設定してください。

LPS8-setup11.jpg

項目 入力値
Frequency Plan 「AS923-1」の項目を選択する

トラブルシューティング

LPS8の設定を工場出荷時の状態に戻したい

LPS8の設定画面にアクセスし、「System」→「Reboot / Reset」 の画面を開きます。
「RESET」 ボタンを押下すると、工場出荷時の状態になります。
ネットワークの設定なども初期化されるため、注意してください。

LPS8に接続できなくなってしまった

LPS8に設定したIPアドレスを忘れてしまったり、何らかの問題でLPS8の設定画面にアクセスできなくなった場合、LPS8のフォールバックIP経由でアクセスすることが可能です。

まず、LANケーブルを使って、LPS8とアクセス元のPCを直接繋ぎます。
その上で、アクセス元のPCのネットワークを以下の設定してください。WiFiではなく、LAN(イーサネット)の設定になります。

image.png

項目 入力値
IP Adress 172.31.255.253
Netmask 255.255.255.252
Gatway (空で良い)
DNS (空で良い)

この状態で、Webブラウザで http://172.31.255.254:8000」 のURLからアクセスできるはずです。
設定画面が開いたら、改めてネットワークの設定を行ってください。

参考情報

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