Unityの勉強を最近初めました。ふと「３DCGといえば、VRMLって今どうなったんだろう」と思い調べてみました。
VRMLとは
Virtual Reality Modeling Languageの略。
Webで３DCGを利用するために設計された。VRML言語で記述しテキスト形式で保存したファイル（拡張子wrl）をブラウザで開くと、３次元の物体や仮想空間が表示される。
アニメーション、光源、視点などの設定もでき、またJavaやJacaScriptを使った制御もできる。
VRMLの最初のバージョン（VRML 1.0）は1994年11月に制定されたがVRML2.0が一般的。
VRMLの現状
Web上での３DCGの表現についてはXMLベースのX3Dへと移行され、VRMLは現在ほとんど用いられていない。
今でもVRMLを表示できるの？
はい！今でもVRMLプラグインが配布されていました。VRMLで記述された３DCGを表示できます。
Cortona3D
http://www.cortona3d.com/cortona3d-viewers
サンプルのVRMLファイルもダウンロード出来ました。
私が一番最初（ン十年前）にテキストエディタでコーディングしてみたのはVRML1.0で、それきりになっていましたので、VRMLによる綺麗で動きのあるグラフィックが見られて、ちょっと感激しました。
編集するには？
かつては3DCGアニメーション制作ツールのBlenderでwrlファイルのエクスポートが出来たそうです。しかし現在ではできなくなっていました。
Blender.jp
https://blender.jp/
VRMLによる表現に限界があったことで次世代のX3Dに移行したとはいえ、制作環境が無い場合、限定的に活用するのも厳しくなってしまいますね。
WrlファイルとBvhファイル
VRMLで形状のデータを記述し「ワールド」と呼ばれる３次元の世界を作るのですが、これはwrlファイルとして保存し、キャラクターなどの動き（アニメーション）はBvhファイルに保存するようです。
参考：Blenderを用いたVRMLとBVHファイルの作成
http://acerola3d.osdn.jp/docs/format/tutorial3/
加えて、制御はJavaやJavaScriptで行います。
参考：VRML with JavaScript Tutorial
http://www.ceres.dti.ne.jp/~kekenken/main/3d/script/index.html
これからのVRML
HTML5の登場で脚光を浴びるようになったJavaScriptのようなことが、VRMLにも起こるでしょうか？
JavaScriptは、アプリ開発などに用いるJavaと名前の類似もあって常に比較されてきました。かつてJavaScritpはWebページ上で限定的な機能を実現するために使われていました。日付や時刻を表示する、入力チェックをするなどで、FlashやPHPの補助的な立場ともいえました。
しかしHTML5が登場してWebブラウザでのイベント制御や描画をJavaScriptで行えるようになってから、今ではJavaScriptが優位と言われることもあります。アプリもCordovaなどを使えばJavaScriptで作れるようにもなりましたしね。
私個人としてはJavaとJavaScriptは言語でメリットもそれぞれなので一概にはなんともと言えないと思っています。
VRMLも何かのきっかけでその特性が注目され、利用されるようになるかもしれませんね。Three.jsなどを見ていると、VRMLは３DCGの基礎の教育用として利用も可能性としてはあるのかと思いました。