はじめに
こんにちは。今回は、はじめてMac端末へSalesforce開発に必要なツール群をインストールしていく手順を公開します。
こちらの記事の姉妹記事です。Windowsのかたはこちら:
Windows向けローカル開発環境のおすすめ構築手順の紹介
ポイント
Homebrewを使います。
原理原則
私の独自見解ですが、ローカル開発環境構築作業における原理原則は3つです。
1. 作業ミスが発生しにくい手順であること
- サイトにアクセスして、インストーラーをダウンロードして、... というマニュアル作業はとにかく減らしたい
- インストーラーだとすごく深い階層に勝手にインストールされるなど、どこにインストールされたのか分からなくなるのを避けたい
- 作業手順書を作成・メンテするためにたくさんスクリーンショットを取得しなくてもいいようにしたい
2. 再現性・再利用性のある手順であること
- コマンドラインで実行するだけ、にすればとても簡単
- タイプミスだけ気にすれば良い
- やり直したい時にすぐ元に戻せるとすごく嬉しい
3. 手順は一度作って終わりではなく、常に見直すこと
- 1年経てばツール界隈は様変わりする
- もっといいツール、もっといい手順に組み替えられるかもしれない
- ツールのLTSバージョンの更新情報にアンテナをはる
よろしいでしょうか。それでは、いってみましょう!
各種ツールをインストール
ターミナルを使用して、何も考えず、以下のコマンドを1行ずつ実行し続けましょう。バッチファイルにまとめて一括実行してもOKです。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
brew install git
brew install visual-studio-code
brew install nvm
mkdir $HOME/.nvm
# 次のメッセージを探す:
## Add the following to your shell profile e.g. ~/.profile or ~/.zshrc:
# そのメッセージの下に記載されているコマンドをメモ帳に保存しておく
# 例:
## export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
## [ -s "/usr/local/opt/nvm/nvm.sh" ] && \. "/usr/local/opt/nvm/nvm.sh" # This loads nvm
## [ -s "/usr/local/opt/nvm/etc/bash_completion.d/nvm" ] && \. "/usr/local/opt/nvm/etc/bash_completion.d/nvm" # This loads nvm bash_completion
nvm install 20.15.1
nvm use 20.15.1
npm install -g @salesforce/cli@latest
sf plugins install @salesforce/sfdx-scanner
brew tap homebrew/cask-versions
brew install zulu17
Node.jsのバージョンを 20.15.1 に指定しています。Node.jsのバージョンアップに合わせて、ご自由に変更ください。
内訳
上記の手順を分解して、何をインストールしているのかを明記してます。不要な方はスキップしてください。
Homebrew
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Git
brew install git
Visual Studio Code
brew install visual-studio-code
Node Version Manager
brew install nvm
mkdir $HOME/.nvm
Node.js
nvm install 20.15.1
nvm use 20.15.1
Salesforce CLI
npm install -g @salesforce/cli@latest
Salesforce Code Analyzer
sf plugins install @salesforce/sfdx-scanner
Java 17
brew tap homebrew/cask-versions
brew install zulu17
Node.jsを永続的に設定する
ターミナルの初期読み込みファイル (.profile または .zshrc など) を開き、先ほどメモ帳に保存しておいたコマンドを最下部にコピペします。
そうすることで、ターミナルを起動するたびにNode Version Managerを自動で読み込見込むことができ、Node.jsが使えるようになります。
# 例: .zshrcを開く場合
code $HOME/.zshrc
Visual Studio Code拡張機能をインストール
ここはコマンドラインではなく、1つずつ手動でインストールしていきます。
- 下記URLから対象のVisual Studio Marketplaceページへアクセス
- Visual Studio Marketplaceページ内のInstallボタンをクリック
- VS Codeの拡張機能の画面に自動で遷移する
- VS Code内のInstallボタンをクリック
- インストールが完了したら、次の拡張機能へ進む
Codey's in bed by 10
Trailing Spaces
Prettier - Code formatter
ESLint
Salesforce Extension Pack
Einstein for Developers
Salesforce Code Analyzer
このほかにもおすすめな拡張機能はたくさんありますが、最小構成としたいのでここでは割愛します。
Visual Studio CodeのSettingsを修正
VS Code拡張機能を有効活用するためには、Settingsを調整する必要があります。
- VS Codeを開いた状態で、「Command」キー + 「,」キーを押下
- Settingsが開く
- タブの右端にある「Open Settings (JSON)」アイコンをクリック
- settings.jsonが開く
- 次の設定値で上書き
{
"editor.renderWhitespace": "all",
"extensions.ignoreRecommendations": true,
"workbench.colorTheme": "Codey's in bed by 10",
"editor.defaultFormatter": "esbenp.prettier-vscode"
}
このほかにもおすすめな設定値はたくさんありますが、最小構成としたいのでここでは割愛します。
Einstein for Developers を利用したい場合、機能の有効化などの追加設定が必要です。詳しくは公式ドキュメント Einstein for Developers (Beta) をご覧ください。
以上で準備万端です。Happy Coding!!
さいごに
今後も予告なく内容を修正します。最終更新日をご参考にしてください。