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【Java】Calendar ( 日時の計算をするクラス )

Last updated at Posted at 2020-11-29

Calendarクラス

【説明】

日付や 指定した日時の計算 」 などを行う場合に使用します。

【使用場面】

  • 入会してから90日後
  • 今日から1ヶ月と2週間後

といった、少々ややこしい計算が必要な時に便利です。

【基本構文】

java.util.Calendar の インポート

まずは import java.util.Calendar; で通常のようにインポートを行います。

// Calendarクラスのインポート
import java.util.Calendar;

getInstanceメソッド で オブジェクト の生成(重要)

Calendarクラスでは演算子newではなく、getInstanceメソッドを呼びオブジェクトを生成」します。

getInstanceメソッド

getInstanceメソッド は呼び出すごとに
現在の日付と時間に初期化された状態でオブジェクトを返す」メソッドです。

以上を踏まえて、Calendarクラスのインスタンス化( オブジェクト化 )のしかたはこちらです。

//Calendarクラスの オブジェクト の生成
Calendar calendar = Calendar.getInstance();

calendarクラスの「主要フィールド」のチートシート

フィールド 用途
YEAR
MONTH 月(0 ~ 11)
DATE,DAY_OF_MONTH 現在の 月 の 何日目 か
WEEK_OF_MONTH 現在の 月 の 何周目 か
DAY_OF_WEEK 現在の 週 の 何日目 か
AM_PM 午前 か 午後 か
HOUR 午前 / 午後 の 何時 か
HOUR_OF_DAY 24時間制 で 何時 か
MINUTE
SECOND

Calendarクラスに使うメソッド

Calendarクラスで特に使えそうなメソッドである、getTimeメソッド, setメソッド, addメソッド, formatメソッド のまとめです。

【使用場面】

  • getTimeメソッド (時刻を出力)
  • setメソッド (日時を設定する)
  • add (日付の加減算を行う)
  • format (文字列で日付のフォーマットを指定)

getTime()メソッド

【説明】

getTimeメソッドを利用することで、カレンダーから「 現在の時刻をjava.utilパッケージ の Dateオブジェクト 」 として取得できます。

【使用場面】

  • 現在時刻を表示したい時
  • setされた時刻を表示したい時

【基本構文】

基本的には カレンダーのオブジェクト名にドットでgetTime()繋げて呼び出します。

// getTime()
Calendarクラスのオブジェクト名.getTime()

【サンプルコード】 getTime()メソッドで現在時刻を出力

現在時刻を出力する場合以下のように記述します。

System.out.println(Calendarクラスのオブジェクト名.getTime());

getTime() メソッドを用いた一連の流れがこちらです。

package about_java_dateClass;

//Calendarクラスのインポート
import java.util.Calendar;

public class DateMain {

    public static void main(String[] args) {
			
        // Calendarクラスの オブジェクト の生成
        Calendar calendar = Calendar.getInstance();

        // 現在時刻を出力
        System.out.println(calendar.getTime());
    }
}

【実行結果】

Sun Nov 29 12:58:32 JST 2020

setメソッド (日時を設定する)

【説明】

setメソッドは日時を設定するために使用します。

【使用場面】

2020年を2030年に設定」といったような、日付を処理するようなプログラムによく使われます。

【基本構文】

calendar.set(年, 月, 日, 時, 分, 秒);

年月日時分をまとめて指定するとき

Calendar calendar = Calendar.getInstance();
calendar.set(2021, 1, 30, 22, 01, 55);
// 現在時刻を出力
System.out.println("現在時刻は" + date);
// setした時刻を出力
System.out.println("setした日時は" + calendar.getTime());

出力結果

現在時刻はSun Nov 29 12:38:43 JST 2020
setした日時はTue Mar 02 22:01:55 JST 2021

特定の日付/時刻要素(たとえば年だけ)を指定するとき

Calendar calendar = Calendar.getInstance();
calendar.set(Calendar.YEAR, 2040);

// 現在時刻を出力
System.out.println("現在時刻は" + date);
// setした時刻を出力
System.out.println("setした日時は" + calendar.getTime());

出力結果

現在時刻はSun Nov 29 12:40:19 JST 2020
setした日時はThu Nov 29 12:40:19 JST 2040

addメソッド (日付の加減算を行う)

【説明】

Calendarクラスで
現在時刻を基準に日付の加減算を行うとき 」には addメソッドを使用する
。addメソッドでは、指定された日付/時刻要素(getメソッドの表を参照)に対して、

  • 引数の値だけ加算
  • 引数が負数の場合には減算

を行います。

【使用場面】

現在時刻から何年後、何年前、何日後、何日前といった日にちを計算して表示するなど。

【基本構文】

Calendar calendar = Calendar.getInstance();
calendar.add(Calendar.演算する対象, 値);

【サンプルコード】 現在時刻から3ヶ月前の日付を表示するプログラム

現在 日本時間で 2020年 11月 29日ですが、そこから addメソッドを使って日付操作を行ってみます。

//Calendarクラスのインポート
import java.util.Calendar;

public class DateMain {

    public static void main(String[] args) {

        Calendar calendar = Calendar.getInstance();

        // addメソッドで 5年前にする
        calendar.add(Calendar.YEAR, -5);
        // addメソッドで 1ヶ月後にする
        calendar.add(Calendar.MONTH, 1);
        // addメソッドで 10日前にする
        calendar.add(Calendar.DATE, -10);
        // 年を表示
        System.out.println(calendar.get(Calendar.YEAR) + "年");
        // 月を表示
        System.out.println(calendar.get(Calendar.MONTH) + "月");
        // 日を表示
        System.out.println(calendar.get(Calendar.DATE) + "日");

    }

}

【実行結果】

以上のプログラムで現在時刻 日本時間で 2020年 11月 29日を操作し実行結果が以下になります。

2015年
11月
19日

formatメソッド

【説明】

文字列で日付のフォーマットを指定することができるメソッドです。

【使用場面】

"〇〇〇〇年〇〇月〇〇日"といったような、馴染みのあるフォーマットに変えたい時に使用する。

日時の書式について

こちらが日時のフォーマットの書式をまとめたものになります。
こちらのアルファベットを用いてフォーマットを作成していきます。

書式 概要 パターン 表示
G 紀元 G AD
y year, 年 yyyy
yyy
2020
20
M Month, 月 MM
MMM
MMMM
03
Mar
March
d day, 日 d
dd
1
01
H 時(0-23) H
HH
0
00
K 午前/午後の時(0-11) K
KK
0
00
h 午前/午後の時(1-12) h
hh
1
01
m m
mm
0
00
s s
ss
0
00
S ミリ秒 S
SSS
1
001

【基本構文】

まずはパッケージ指定後、Calendarクラスといっしょにjava.text.SimpleDateFormat;をインポートします。

// java.text.SimpleDateFormat をインポート。
import java.text.SimpleDateFormat;

import java.util.Calendar;

インポート後インスタンス化を行います。SimpleDateFormatの略で「sdf」とする場合が多いかもしれません。
そして、時刻表示する場合のフォーマットを作成します。
以下の例場合の実行結果も添えます。

// Calendarクラスの オブジェクト の生成
        Calendar calendar = Calendar.getInstance();
        //日付のフォーマットを設定
        SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy年 MM月 dd日 E曜日 HH時(hh時) mm分 ss秒 SSSミリ秒");
// フォーマットを適用し現在時刻を表示
System.out.println(sdf.format(calendar.getTime())); 

実行結果

2020年 11月 29日 日曜日 15時(03時) 04分 36秒 845ミリ秒

あとがき

最近だとjava.utilでの日付操作はモダンではないようですが、今の所現場で現役だそうなので、習得しておきたい。

参考資料

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