はじめに
この記事はGlideAppsのRelationについてまとめたものです。
今回使用したデータは次の通りです。
Relationとは
Relationとは指定した値をキーにしてデータとデータを結びつける機能です。マスターデータの取得や親子関係のデータを作成するのに役立ちます。
本記事では会社に所属している社員のデータを作成します。少し具体的に書くと、会社データの名前をキーにして、社員データの勤め先にマッチするデータが存在した場合に社員データの名前を取得します。
Relationのイメージが湧きにくい方のために、先に完成したデータをお見せしておきます。右側の「社員」項目のデータが社員データから取得したデータです。(「社員」項目のデータは一部しか表示されていません)
操作方法
画面左の[Data](楕円が3枚重なったボタン)をクリックし、[Add Column]をクリック。
次の画面が出現するので、次の通りに入力して[Done]をクリックします。
- Label: 社員(Relationで追加される項目の任意の名前)
- COLUMN TYPE: Relation
- CONFIGURATION
- Relate to items where the value in: 会社データの名前(データ取得元のキーとなる値)
- Matches the value in: 社員データの勤め先(データ取得先のキーとなる値)
- Match multiple: チェック(取得するデータが複数存在する場合にチェックをつける)
以上でRelationデータの完成です!(この画面では全ての社員データは表示されていません)
Relationデータを活用すると次のような親子データの表示も可能です。
同じデータ内のRelationも可能
ちなみにRelationは1つのデータ内でも作成する事が可能です。操作方法も一緒です。
今回は社員データの名前と上司を使って、部下データを作成してみましょう。
先ほどと同様に、画面左の[Data](楕円が3枚重なったボタン)をクリックし、[Add Column]をクリック。
次の画面が出現するので、次の通りに入力して[Done]をクリックします。
- Label: 部下(Relationで追加される項目の任意の名前)
- COLUMN TYPE: Relation
- CONFIGURATION
- Relate to items where the value in: 社員データの名前(データ取得元のキーとなる値)
- Matches the value in: 社員データの上司(データ取得先のキーとなる値)
- Match multiple: チェック(取得するデータが複数存在する場合にチェックをつける)
次の通り、部下データが作成されました。部長Zの部下に(「上司」項目に部長Zが設定されている)課長Zが登録されているのが分かります。
最後に
Relationは親子データの作成の為に学びました。1画面で両方のデータを見たいケースは多々ありますので良い機能を知る事ができました。
しかし、キーが1つしか指定できないので、マスターデータの取得に対しては役不足と感じる事もあると思います。(キーにしたい複数の項目の値を連結させた値をRelationのキーにすれば、実質複数のキーを使ったRelationになるとは思いますが...)
Glideのようなサービスを使用する場合は、機能や制限を良く理解して、目的にマッチしているかどうかを判断する必要があると改めて思いました。