はじめに
Googleが提供する強力なデータ分析環境であるBigQueryが、空間情報処理(GIS)関数のアルファテストが開始されましたので試してみました。
Betaに移行されました!
2018年9月10日にBeta版に移行されたようです。
BigQueryを利用可能な人は誰でもGIS関数が利用可能です
ドキュメントも公開されました
https://cloud.google.com/bigquery/docs/gis-intro?hl=JA
Alpha版の利用までの流れ(現在は必要ありません!)
- Googleのクラウド環境(Google Cloud Platform)に利用登録する
- ブログ記事にあるテスト登録リンクを探す
- https://cloud.google.com/blog/products/gcp/bridging-the-gap-between-data-and-insights
- 下記の文の最後にリンクがあります。
BigQuery GIS and BigQuery Geo Viz are in public alpha now. To request access to both, please fill out this form.
- フォームに必要事項を記入する
- 登録完了待つ(私は4日かかった)
登録メールが来たら
「BigQuery GIS Alpha program」というタイトルのメールが、google.comの個人アカウントから送られて来ました。
- bq-gis-feedback グループに参加しましょう(必要に応じて職場の同僚も)
- GIS関数とGeoVizのクイックスタートガイドがあるよ
- 困ったことを調べたり、要望を書き込んだりしましょう
- BigQuery のGIS関数と GUIツールのGeo Viz の利用登録も完了
動作チェック
実際に空間関数が動くことを試してみましょう。
Geo Vis で地物を表示
1. Geo Vis にアクセス
https://bigquerygeoviz.appspot.com/
2. アカウントの登録
ログオンするGoogleアカウントを選択します。GCPの登録したアカウントを選んでください。
3. SQLの実行
3.1 設定
SQLを実行するには、SQLの記述の他に、クラウド環境の設定が2つ必要です。
-
Project ID
GCPのプロジェクトを選択します。
(GCPは1アカウントで複数のプロジェクトに登録可能なため) -
Prosessing location
クラウドの場所の選択 ( US・UK・asia-notheast など)
AWSのリージョンの選択と同じです。
3.2 SQLの作成
BigQueryのGIS関数で処理可能な型は、GEOGRAPHY型。対応している測地系は世界測地系(WGS84:SRID=4326)です。
SELECT
'都筑まもる君' AS point_name
, st_geogfromtext( 'POINT(139.57899 35.549542)') AS geog;
SQLがかけたら「Run」ボタンを押下します。
4.実行結果の地図表示
地図に表示したい地物が出力されている列名(カラム名)を指定すると。実行結果が地図表示されます。
Define columnsをクリックしたあとに、プルダウンメニューから列名を選択してください。例では「geog」がGeometry columnに該当します。まとめ
BigQueryのGIS関数の利用申請から、Geo Visを用いた動作検証を行いました。
はまった箇所としては、どこから登録申請をすればいいのか分からなかったこところです。alphaテストが終了しGeneral Availabilityになれば一切必要無い手続きです。
あと半年もすれば、数兆行のGISデータを誰もが簡単に取り扱える時代が到来します。