A1miniの修理について
はじめに
先端小型の鷹羽です。今回は現在先端小型で最もキテる3dp、A1miniが壊れた時の対処法について書いていきます。
まあ調子悪い時とフィラメント押しだせない時とサムネみたいな壊れ方した時をとりあえず書きます。それ以外の壊れ方したら治し方探して後世に残して欲しいです。
目次
分解方法
なんかパーツ交換するときとかも分解は必須なのでそれぞれ説明します。
私がエクストルーダしか分解したことがないのでそこ周辺のみ解説します。
まずは構造の大雑把な話から。
大まかな構造
リニアガイドにエクストルーダのブロックが取り付けられている形状で、スライドにくっついた部分にギア、モータがついた部位が付き、その下にホットエンドとかがついてるイメージ。
雑に色分けするとこんな感じです。青がエクストルーダユニット、緑がスライドと基板などがあるところ、赤がフィラメントが差し込まれる部分(フィラメントハブ)。
この構造がわかってないと変なとこ引っ張ったり余計なネジ外したりしちゃうかもしんないです。これは前提の話なんですがネジはあんまりつけたり外したりしないほうがいいです。A1miniはかなりの数のネジの受けが樹脂製であり、当然付けはずしするたび劣化します。あと長さの違うネジとかも多くて間違えたりなくしたりもするので必要な部分だけ分解することをお勧めします。
分解の手順 エクストルーダ編
まず正面の板を外します。爪が上下にあって無理にやると折れるので注意。
中はこんな感じになってるのでオレンジのパーツを外してください。

その下のノズルも邪魔なのでシリコンカバーを取ってノズルを取り外してください。
できたら以下のネジをはずしてください。



長さには全部意味があるので間違えないよう分けておいてください。最悪なのは並目とビスを間違えることでもしやると受けが破壊されます。
ここまで出来たらエクストルーダ内部の御開帳です。

フィラメントハブを上に引き抜いてから手前の部分を引いてください。ハブはフレキシブルケーブルがついてるので無理に引くとちぎれます。 そしてもう一つ注意ポイント。引き抜く際中にスプリングがありゆっくりやらないと飛び出します。


外せたら中はこんな感じになってます。黄色いギアは外せるので引っこ抜いてください。
ここまで分解できたらファンもホットエンドも外せます。次はホットエンドを外します。
分解の手順 ホットエンド編

ホットエンドについてる三つの黒いネジを外してください。これが取れたら本体は取れてます。でもここからが問題です。

こいつはケーブルが裏まで伸びてます。このケーブルを外すためにはエクストルーダの根元まで外していくしか方法がないです。
分解の手順 ケーブル編

これらの三つのネジを外してください。それ以外にもいろいろネジが見えますが大半は今外す必要がないので無視してください。


左右にケーブルがあるのが見えますよね。左がノズルファンのケーブル、右がプリントファンとホットエンドのケーブルです。今回は右側の話をします。
ケーブルが入って行ってる白い部分を外せば裏まで続いてるのがわかります。
ケーブルをそこから出したら次は裏です。

ヘッドの裏はこんな感じです。ここも爪でくっついてるので折らないように外してください。
中はこんな感じです。この時私は電源切るの忘れてたんですが絶対に電源を切って作業してください。

ケーブルは基板の奥に行ってるので基板を外す必要があります。上部に黒いUSBケーブルが刺さってるんですがここを外す必要があります。それができたらネジを外してください。
ケーブルがなんやかんやあるんですがそれぞれ何かというと、

青がネジ、赤がホットエンド、ピンクがフィラメントセンサ(ハブのやつ)、紫がモータ、黄色がノズルファン、緑が渦電流センサ(ホットエンドについてるやつ)、水色がプリントファンです。交換する場合はそれぞれ外してください。
ちなみに公式サイトにかなり情報載せられてるので見れるならこっち見たほうがいいです。英語力か写真と翻訳文を見て理解できる読解力は求められますが。
戻す際には必ず逆順でやってください。特にフィラメントハブなど場所によってはそうしないと復旧が難しい場所も多いです。
分解の手順は以上です。
定着が悪い時

印刷してる最中に剥がれたりといった経験はありますか?ビルドプレートは使ってれば炭化したフィラメントや空気中の塵がついたり触った際に皮脂がついたりして定着悪化します。使ううちに表面のコーティングとかが剥がれたり性状が変わってしまうこともあるので無限復活はできませんがたいていの場合以下の手順で何とかなります。
パーツクリーナーなどで清掃

要は汚れが落ちればいいのでこういったスプレーで掃除してやればかなり回復します。金たわしなど硬いものでやると悪化する可能性もあるのでウエスやキムワイプなどで拭きましょう。
専用ののりを使う
ビルドプレート専用のスティックのりとかがあります。こういったものを使用するとより改善すると思います。(専用品使ったことない)値段も優しめです。
一つ注意なのはこれは根本的な解決にはならないということです。使用後は水洗いするよう記載もあります。なので基本は清掃で何とかしてのりは延命とかのほうがいいと思います。
結局のところ性状が悪化してることが主要因なのですがそこを解決する手段は一つしかありません。
新品に交換する
これにつきます。公式サイトで3000円くらいで売ってるのでどうにもならなくなったら買いましょう。
印刷品質が悪い時


明らかに印刷失敗している時や突沸している時、反りがひどい時などこういうトラブルはごまんとあります。こうなったときはいろいろ試して原因を探るしかないんですが、たいていこれすれば治るってのを紹介しときます。
ノズルクリーニング
まずノズル径にあったニードルを用意します。ニードルは正規品である必要は正直ないので安いのを買っていいです。
次にノズルをX,Z平面での加工範囲真ん中ぐらいに持ってきます。

そして加熱。200°Cくらいでいいですが状況に合わせて調整を。コントロールから加熱できます。

するとこんな感じでおもらしします。フィラメントが中にあるのにこうならない場合はまずいかもしれないです。

出てきたのを取っ払ったらニードルを突っ込みます。結構無理な姿勢なのでニードルを曲げないよう気を付けてください。

引き抜いたらめっちゃ出てきます。こうならない場合はやけどの危険があるのでお勧めはしませんがあったかいうちにノズルを取って反対側からニードルを入れましょう。この時必ずヒートシンク部分を持つようにしてください。200°Cの金属を持ったらやけどします。
内部の清掃ができたらあとはコントロールから押し出ししてみてテストプリントとかしてみてください。
これで解決しない場合は次にこれを試してください。
キャリブレーション
初回起動時にかけたりしますが設定からかけなおせます。30分くらいでできますがこれで改善することが多いです。これでも解決しない場合はノズルを新品に交換、それでも無理なら私にもお手上げです。そこから助ける方法がわかったらぜひ記事にして残してください。
フィラメントが押し出せない時
この時の対処法は
- エクストルーダを分解する
- ノズルクリーニング、交換をする
- ヘッド左のネジが短すぎないか確認する
のどれかで直ります。直らなければ根気よく原因究明しましょう。品質と違って治る見込みは高いです。
ノズル、ネジに関しては説明済みなのでエクストルーダについて話します。といっても分解は前述ですが。
エクストルーダが原因の場合について
ここが原因となる場合というのはフィラメントが折れている、または塊になっているなどで中に詰まっている場合です。この場合は単に取り除いてあげれば改善します。摩擦の大きいフィラメントを使うと起きやすいです。
とんでもない壊れ方したとき
3dpユーザーにとって最も恐ろしい壊れ方…のように見えて意外と直ります。ただ見た目のショッキングさがすごいし大変ではあります。

こうなってたらまずは患部を露出させるために温めます。たいていホットエンドとか機能的な部分は生きてるので温度を300°Cくらいまで上げます。

あんまりにもでかくてどこかに引っかかるとかの場合は外をヒートガンなどで加熱してちぎったり切ったりするほかないです。こうなったら正直エクストルーダ全交換をお勧めしますが。

そのサイズでなければこんな感じであっさり分かれます。問題は付着した樹脂です。
部品が直接壊されていることはあまりないんですが樹脂が固着したせいでパーツ交換が必要なこともあります。
あとホットエンドとプリントファンのケーブルは巻き込まれやすいです。

こんな感じになってれば当然交換です。ただファンのほうは何とかなる見込みはあります。私は配線しかやられなかったのではんだ付けで何とかなりました。
パーツ交換の方法については以下で説明します。
部品交換するとき
この項立てといてなんですが前述の分解方法で大体話してます。ここにある通りに部品を外し新品に交換してください。
部品は原則公式サイトからの購入をお勧めします。アリエクとかに激安もありますが使用する際は自己責任で。
分解方法で説明してないとこを軽く話すと、

プリントファンは左右にネジがそれぞれと裏にも一個あります。これに気づかずに引っ張って壊すと首が座んない感じになります。実害はそんなにないですが。

ノズルファンも周辺のネジを外してやってケーブルを外せば交換できます。とんでもない壊れ方したとき壊れやすいです。
おわりに
かなりの数のものが交換部品として販売されていますし、交換がしやすいつくりにもなっているのでたいていはメンテナンスと交換で何とかなります。それで何とかならなければ寿命と思ってあきらめましょう。プリンタ側からも言われますが定期的なグリスは忘れないように。
A1miniは破格の値段に対して優れたスペック、優秀なスライサ、メンテナンス性の高い構造と優れた製品です。ですが見ればわかる通り物理的な衝撃や汚れなどに弱いので丁重に扱いましょう。そうすれば確かな精度と速度で応えてくれるはずです。



