Vim は非常に強力なテキストエディタですが、初期設定のままでは使いにくいと感じることも多いでしょう。そこで、多くのユーザーは .vimrc
(Windowsでは _vimrc
) を設定して自分好みにカスタマイズしてるようです。
今回は、具体的な _vimrc
の設定内容を解説しながら、快適な Vim 環境を作るためのポイントを紹介します。Windowsでvim を使うときはChocolatey(パッケージマネージャー)が必要
1. 基本設定
行番号を表示
set number "行番号を表示
コードの可読性を向上させるために、行番号を表示します。
タブの設定
set tabstop=4 "タブ幅を4に設定
タブの幅を 4 スペースに設定し、インデントを統一しやすくします。
2. ファイル管理の設定
バックアップファイルを作成しない
set nobackup " バックアップファイルを作成しない
set nowritebackup " 上書き時のバックアップファイルも作成しない
デフォルトでは、Vim はファイル編集時に .bak
などのバックアップファイルを作成しますが、これを無効化することで、不要なファイルの作成を防ぎます。
スワップファイルを無効化
set noswapfile " スワップファイルも作成しない
スワップファイルは Vim のクラッシュ時に復旧できる利点がありますが、環境によっては不要な場合もあります。
3. 検索関連の設定
インクリメンタル検索
set incsearch " インクリメンタル検索 (検索ワードの最初の文字を入力した時点で検索が開始)
キーワードを入力すると即座に検索が始まり、目的の単語を素早く見つけることができます。
検索結果のハイライト表示
set hlsearch " 検索結果をハイライト表示
検索結果を視覚的に強調し、見落としを防ぎます。
検索の循環
set wrapscan " 検索がファイル末尾まで進んだら、ファイル先頭から再び検索
検索がファイル末尾まで到達した場合、自動的に先頭に戻って検索を続けます。
4. 便利なカスタマイズ
Vi互換モードをオフ
set nocompatible " Vi互換モードをオフにし、Vimの拡張機能を有効化
Vim の豊富な機能を活用するため、Vi 互換モードを無効化します。
Backspaceの動作を改善
set backspace=indent,eol,start " Backspaceキーの動作を通常のテキストエディタと同様に設定
デフォルトでは Backspace で削除できる範囲が制限されていますが、この設定により、より直感的な操作が可能になります。
入力中のコマンドを表示
set showcmd " 入力中のコマンドを表示
コマンド入力時に現在の入力内容を表示し、誤入力を減らします。
まとめ
これらの設定を _vimrc
に記述することで、より快適な Vim 環境を構築できます。
Vim の設定はカスタマイズ性が高く、用途に応じてさらに細かく調整可能です。自分の使い方に合った設定を試しながら、快適な Vim ライフを送りましょう!