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Databricksにおけるデータベースおよびテーブル

Last updated at Posted at 2021-04-10

Databases and tables | Databricks on AWS [2021/3/22時点]の翻訳です。

警告!
こちらの内容は古いものとなっています。Databricksレイクハウスにおけるデータオブジェクトをご覧ください。

Databricksのデータベースはテーブルの集合体です。Databricksのテーブルは構造化データの集合体となります。Databricksテーブルに対して、Apache Sparkのデータフレーム(英語)でサポートされているあらゆる操作、フィルター、キャッシュを行うことができます。Spark API(英語)Spark SQL(英語)を用いてテーブルに対してクエリーを実行することができます。

テーブルには2種類あります:グローバルテーブルとローカルテーブルです。グローバルテーブルは全てのクラスターからアクセスすることができます。DatabricksはグローバルテーブルをDatabricksのHiveメタストア、あるいは外部のHiveメタストア(英語)に登録します。Hiveサポートの詳細はApache Hive compatibility(英語)を参照ください。ローカルテーブルはHiveメタストアに登録されず、他のクラスターからはアクセスできません。これは一時ビューとも呼ばれます。

Create Table UI、または、プログラムからテーブルを作成することができます。DBFS上のファイル、あるいはサポートされている形式(英語)のデータからテーブルにデータを取り込むことができます。

要件

データベース、テーブルを作成、参照するためには起動しているクラスターが必要です。

データベースとテーブルの参照

サイドバーのをクリックします。Databricksはあなたがアクセス権を持つクラスターを選択します。defaultデータベースが選択された状態でDatabasesフォルダーが表示されます。Tablesフォルダにはdefaultデータベースのテーブル一覧が表示されます。

Databasesメニュー、Create Table UIView Table UIからクラスターを変更することができます。例えば、Databasesメニューであれば:

  1. Databasesフォルダーの上部のをクリックします。
  2. クラスターを選択します。

データベースの作成

SQLでデータベースを作成するには:

SQL

CREATE DATABASE <database-name> ...

他の選択肢に関しては、こちらをご覧ください。

テーブルの作成

UIあるいはプログラムからテーブルを作成できます。

UIによるテーブルの作成

注意
UIでテーブルを作成する際、以下のことはできません。

UIからテーブルを作成するとグローバルテーブルになります。

  1. サイドバーのをクリックします。Databases、Tablesフォルダーが表示されます。

  2. Databasesフォルダーでデータベースを選択します。

  3. Tablesフォルダーの上部にあるAdd Dataをクリックします。

  4. データソースを選択し、テーブルを設定する手順に従います。

    • ファイルのアップロードはデフォルトでは有効になっています。Databricksの管理者がこの機能を無効(英語)にした場合、ファイルをアップロードすることはできませんが、他のデータソースにあるファイルを用いてテーブルを作成することはできます。
      • ファイルのアップロード

        • ファイルをFileエリアにドラッグするか、Fileエリアをクリックし、ファイルを選択します。アップロード後にそれぞれのファイルパスが表示されます。ファイルパスは/FileStore/tables/<filename>-<random-number>.<file-type>と言った形式になりますので、ノートブックでファイルパスを使用してデータを読み込みます。
        • Create Table with UIをクリックします。
        • データを参照するためのクラスターをClusterドロップダウンから選択します。
      • S3

        • Create Table with UIをクリックします。
        • クラスタードロップダウンからクラスターを選択します。
        • バケット名を入力します。選択したクラスターがS3にアクセスできるようになっている必要があります。
        • Browse Bucketをクリックします。
        • ファイルを選択します。
      • DBFS

        • ファイルを選択します。
        • Create Table with UIをクリックします。
        • クラスタードロップダウンからクラスターを選択します。
  5. Preview Tableをクリックしてテーブルを参照します。

  6. Table Nameフィールドで、デフォルトのテーブル名を上書きすることができます。テーブル名には小文字のアルファベット、数字、アンダースコアを含めることができますが、最初の文字は小文字のアルファベットかアンダースコアに限られます。

  7. Create in Databaseフィールドで、選択されているdefaultデータベースを変更することができます。

  8. File Typeで、識別されたファイルタイプを変更することができます。

  9. CSVファイルの場合:

    1. Column Delimiterフィールドで、識別された区切り文字を変更することができます。
    2. 最初の行がタイトルであるかどうかを指定します。
    3. スキーマを推測するかどうかを指定します。
  10. ファイルタイプがJSONの場合、ファイルがマルチラインなのかどうかを指定します。

  11. Create Tableをクリックします。

ノートブックによるテーブルの作成

Create New Table UIには、あらゆるデータソースに接続できるDatabricksのクイックスタートノートブックを活用することができます。

  • S3: Create Table in Notebookをクリックします。ノートブックをアタッチするクラスターがS3バケットにアクセスできるようになっている必要があります。
  • DBFS: Create Table in Notebookをクリックします。
  • 他のデータソース: Connectorのドロップダウンからデータソースタイプを選択し、Create Table in Notebookをクリックします。

プログラムでテーブルを作成

本章では、どのようにしてプログラムでグローバルテーブル、ローカルテーブルを作成するのかを説明します。

グローバルテーブルの作成

SQLでグローバルテーブルを作成するには以下を実行します。

SQL

CREATE TABLE <table-name> ...

他のオプションに関しては、Databricksランタイム 5.5 LTS及びDatabricksランタイム 6.4においてはCreate Table(英語)、Databricksランタイム 7.1以降においてはCREATE TABLE(英語)を参照ください。

PythonやScalaでデータフレームからグローバルテーブルを作成するには以下を実行します。

Python

dataFrame.write.saveAsTable("<table-name>")

ローカルテーブルの作成

PythonやScalaでデータフレームからローカルテーブルを作成するには以下を実行します。

Python

dataFrame.createOrReplaceTempView("<table-name>")

こちらはDatabricks File System (DBFS)上のファイルからdiamondsというローカルテーブルを作成する例となります。

Python

dataFrame = "/databricks-datasets/Rdatasets/data-001/csv/ggplot2/diamonds.csv"
spark.read.format("csv").option("header","true")\
  .option("inferSchema", "true").load(dataFrame)\
  .createOrReplaceTempView("diamonds")

テーブルへのアクセス

テーブルに対して、詳細の参照、読み込み、アップデート、削除を行うことができます。

テーブル詳細の参照

テーブル詳細ではテーブルスキーマとサンプルデータを参照できます。

  1. サイドバーのをクリックします。
  2. Databasesフォルダーでデータベースをクリックします。
  3. Tablesフォルダーでテーブル名をクリックします。
  4. 必要に応じて、テーブルのプレビューをするためのクラスターをドロップダウンから選択します。

注意
テーブルのプレビューを表示するためには、Clusterドロップダウンで選択したクラスターでSpark SQLクエリーが実行されます。当該クラスターで別の処理が行われている場合、プレビューが表示されるまで時間がかかる場合があります。

テーブルに対するクエリー

以下が、それぞれの言語でdiamondsテーブルの内容を表示するサンプルになります。

SQL

SELECT * FROM diamonds

Python

diamonds = spark.sql("select * from diamonds")
display(diamonds.select("*"))

diamonds = spark.table("diamonds")
display(diamonds.select("*"))

R*

diamonds <- sql(sqlContext, "select * from diamonds")
display(diamonds)

diamonds <- table(sqlContext, "diamonds")
display(diamonds)

Scala

val diamonds = spark.sql("select * from diamonds")
display(diamonds.select("*"))

val diamonds = spark.table("diamonds")
display(diamonds.select("*"))

テーブルの更新

テーブルスキーマは不変(immutable)です。ですが、バックエンドにあるファイルを変更することでテーブルを更新することができます。

例えば、S3のディレクトリーから作成されたテーブルにおいては、当該ディレクトリでファイルの追加・削除を行うことでテーブルの中身を更新できます。

バックエンドのファイルを更新した後は、以下のコマンドでテーブルをリフレッシュします。

SQL

REFRESH TABLE <table-name>

これにより、バックエンドのファイルで更新があったとしても、テーブルにアクセスする際にSpark SQLで正しい内容を読み取ることができます。

テーブルの削除

UIでテーブルを削除

  1. サイドバーのをクリックします。
  2. テーブル名の隣にあるをクリックし、Deleteを選択します。

プログラムでテーブルを削除

SQL

DROP TABLE <table-name>

マネージド、アンマネージドテーブル

全てのSpark SQLテーブルは、スキーマを格納するメタデータ情報とデータ自身を持っています。

マネージドテーブルは、Sparkがメタデータとデータの両方を管理するSpark SQLテーブルです。マネージドテーブルの場合、DatabricksはメタデータとデータをあなたのアカウントのDBFSに格納します。Spark SQLがテーブルを管理するので、DROP TABLE example_dataはメタデータとデータ両方を削除します。

マネージドテーブルを作成する一般的な方法は以下の通りとなります。

SQL

CREATE TABLE <example-table>(id STRING, value STRING)

Python

dataframe.write.saveAsTable("<example-table>")

もう一つの選択肢は、Spark SQLにはメタデータを管理させ、データの場所はあなたがコントロールするというものです。我々はこれをアンマネージドテーブルと呼びます。Spark SQLはメタデータを管理しますので、DROP TABLE example_dataを実行した際には、Sparkはメタデータのみを削除します。データ自身は削除しません。このため、あなたが指定した場所にデータは残り続けます。

CassandraやJDBCテーブルなどのデータソースにあるデータからアンマネージドテーブルを作成できます。Databricksでサポートしているデータタイプに関してはData sources(英語)を参照ください。アンマネージドを作成する一般的な方法は以下の通りです。

SQL

CREATE TABLE <example-table>(id STRING, value STRING) USING org.apache.spark.sql.parquet OPTIONS (PATH "<your-storage-path>")

Python

dataframe.write.option('path', "<your-storage-path>").saveAsTable("<example-table>")

テーブルコンテンツの置換

テーブルコンテンツを置換する方法には2つあります。シンプルなものと推奨のものです。

テーブルコンテンツ置換のシンプルな方法

テーブルコンテンツを置換するシンプルな方法は、テーブルのメタデータとデータを削除し、別のテーブルを作成するというものです。

マネージドテーブル

SQL

DROP TABLE IF EXISTS <example-table>     // deletes the metadata and data
CREATE TABLE <example-table> AS SELECT ...

アンマネージドテーブル

SQL

DROP TABLE IF EXISTS <example-table>    // deletes the metadata

Python

dbutils.fs.rm("<your-s3-path>", true)   // deletes the data

SQL

CREATE TABLE <example-table> USING org.apache.spark.sql.parquet OPTIONS (PATH "<your-s3-path>") AS SELECT ...

警告!
上記のアプローチは妥当なものですが、S3にデータがある場合には、削除したデータと同じ場所に再作成しようとした際にS3 eventual consistency issuesの問題に遭遇する場合があります。一貫性問題に関して詳細を知りたい方は、ブログ記事S3mper: Consistency in the Cloudをご覧ください。

代替策としては、

  1. SQL DLLを用いてテーブルを作成する。
    CREATE TABLE <table-name> (id long, date string) USING PARQUET LOCATION "<storage-location>"

  2. 新たな場所<storage-location>にデータを格納する。

  3. refresh table <table-name>を実行する。

テーブルコンテンツ置換の推奨方法

一貫性問題を回避するために、推奨するアプローチはテーブルを上書きするというものです。

Python

dataframe.write.mode("overwrite").saveAsTable("<example-table>") // Managed Overwrite
dataframe.write.mode("overwrite").option("path","<your-s3-path>").saveAsTable("<example-table>")  // Unmanaged Overwrite

SQL

insert overwriteを追加います。この方法はマネージドテーブル、アンマネージドテーブルに適用できます。以下の例はアンマネージドテーブルに対するものです。

CREATE TABLE <example-table>(id STRING, value STRING) USING org.apache.spark.sql.parquet OPTIONS (PATH "<your-s3-path>")
INSERT OVERWRITE TABLE <example-table> SELECT ...

Scala

dataframe.write.mode(SaveMode.Overwrite).saveAsTable("<example-table>")    // Managed Overwrite
dataframe.write.mode(SaveMode.Overwrite).option("path", "<your-s3-path>").saveAsTable("<example-table>")  // Unmanaged Overwrite

テーブルのパーティション

Spark SQLは、テーブルに対するパーティション列を提供するために、ファイルストレージレベルで動的にパーティションを作成することができます。

パーティションされたテーブルの作成

以下の例は書き込んだデータをパーティションするものです。Spark SQLはパーティションを検知し、Hiveメタストアに登録します。

Scala

// Create managed table as select
dataframe.write.mode(SaveMode.Overwrite).partitionBy("id").saveAsTable("<example-table>")

// Create unmanaged/external table as select
dataframe.write.mode(SaveMode.Overwrite).option("path", "<file-path>").saveAsTable("<example-table>")

しかし、既存のデータからパーティションテーブルを作成する際は、Spark SQLは自動的にパーティションを検知し、Hiveメタストアに登録しません。この場合、SELECT * FROM <example-table>は結果を返しません。パーティションを登録するには、以下を実行してパーティションを作成します:MSCK REPAIR TABLE "<example-table>"

Scala

// Save data to external files
dataframe.write.mode(SaveMode.Overwrite).partitionBy("id").parquet("<file-path>")

// Create unmanaged/external table
spark.sql("CREATE TABLE <example-table>(id STRING, value STRING) USING parquet PARTITIONED BY(id) LOCATION "<file-path>"")
spark.sql("MSCK REPAIR TABLE "<example-table>"")

パーティションの刈り込み(pruning)

テーブルがスキャンされる際には、SparkはpartitionByを含むフィルター条件をプッシュダウンします。この場合、Sparkはこれらの条件に合致しないデータを読みません。例えば、<date>でパーティションされたテーブル<example-data>がある場合、SELECT max(id) FROM <example-data> WHERE date = '2010-10-10'と言ったクエリーは、クエリーで指定された条件と合致するdateを持つデータファイルのみを読み込みます。

テーブルのアクセスコントロール

テーブルアクセスコントロールによって、管理者とユーザーは他のユーザーに対してきめ細かいアクセスを設定することができます。詳細は、Databricksにおけるデータオブジェクトのアクセス権管理を参照ください。

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