以前、こちらの記事を書きました。
久々にマニュアルを見たらタイトルが変わっていました。カスタム計算(Custom Calculations)に。
以前の計算メジャーは存在しています。新たに計算ディメンションが追加され、それらをまとめてカスタム計算という名前になったというわけです。(日本語訳が若干微妙なのは承知ですが、他の訳が考えつきません…)
で、計算メジャーと計算ディメンションが何かと言いますと:
- 計算メジャー: 総売上高や平均コストなどの集計値。レコードグループに対して集計関数が動的に適用されて集計値が計算されます。
- 計算ディメンション: 年齢グループのように、各レコードにCASE文などを適用して新たなカラムが動的に生成されます。
試してみます。
ダッシュボードのデータタブにアクセスすると、以前は計算メジャーだったところがカスタム計算に変化しています。
以下のように設定して、計算メジャーを作成します。しかし、以前はtry_divide
も無かった気がします。
次に計算ディメンションを作成します。
- 名前: distance_group
- コメント: trip_distanceのグルーピング
- 式:
CASE
WHEN trip_distance < 1 THEN '<1'
WHEN trip_distance >= 1 AND trip_distance < 5 THEN '1–5'
WHEN trip_distance >= 5 AND trip_distance < 10 THEN '5–9'
WHEN trip_distance >= 10 THEN '10+'
END
計算ディメンションは動的に生成される列としてスキーマに追加されます。
なお、この時点ではテーブル上に計算ディメンションは表示されません。
キャンバスタブに移動してビジュアライゼーションを追加してきます。テーブルを追加すると、計算ディメンションdistance_group
が表示されます。
計算ディメンションで集計した結果に基づいて、計算メジャーを計算することもできます。
様々な切り口で可視化を行うシーンで毎回クエリーを書き換えるのは手間なので、柔軟にロジックを組み合わせることができるカスタム計算をご活用ください!