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Databricksクイックスタートガイドのコンテンツです。

お恥ずかしながら、これまで自分でUnity Catalogをセットアップしたことがなかったのでした。

こちらを見ながら実際にセットアップします。

自動化ツールを使うこともできますが、ここではマニュアルでセットアップしてみます。Terraformの手順も後でまとめたいところです。

前提条件

警告
DatabricksアカウントIDやアカウントオーナーのメールアドレスは厳重に管理してください。第三者に公開しないでください。

AWSの設定

Unity Catalogを使い始めるには、AWSで以下の設定を行う必要があります。

  • IAMロール: Databricksコントロールプレーンからのアクセスを許可するために必要となるIAMロールです。
  • S3バケット: Unity Catalogのルートストレージロケーションとなります。Unity Catalogのマネージドテーブルが格納されます。
  • IAMポリシー: 上記IAMロールがS3バケットにアクセスできるようにポリシーを定義します。

IAMロールの作成

  1. Databricksのデプロイに使用したアカウントを用いて、AWSマネジメントコンソールにログインします。

  2. IAMに移動してロールにアクセスし、ロールを作成をクリックします。

  3. 信頼されたエンティティタイプAWSのサービスユースケースEC2を選択します。
    Screen Shot 2022-12-19 at 13.40.41.png

  4. 許可の追加では次へをクリックします。

  5. ロール名を入力してロールを作成をクリックします。

  6. ロール一覧に戻るので、作成したロールを検索してアクセスします。

  7. 信頼関係タブをクリックして 信頼ポリシーを編集をクリックします。

  8. 以下の内容を信頼ポリシーに貼り付けます。

    JSON
    {
      "Version": "2012-10-17",
      "Statement": [
        {
          "Effect": "Allow",
          "Principal": {
             "AWS": [
               "arn:aws:iam::414351767826:role/unity-catalog-prod-UCMasterRole-14S5ZJVKOTYTL",
               "arn:aws:iam::<AWSアカウントID>:role/<作成したIAMロール>"
             ]
          },
          "Action": "sts:AssumeRole",
          "Condition": {
            "StringEquals": {
              "sts:ExternalId": "<DatabricksアカウントID>"
            }
          }
        }
      ]
    }
    

    以下はご自身の環境の値で置き換えてください。

  9. ポリシーを更新をクリックします。

  10. ARNをコピーしておきます。

S3バケットの作成

  1. S3に移動して、バケットの作成をクリックします。
  2. バケット名を指定してバケットの作成をクリックします。バケット名にピリオドは含めないでください。
  3. バケット名をコピーしておきます。

IAMポリシーの作成

  1. 再びIAMに移動し、ポリシーにアクセスします。

  2. ポリシーを作成をクリックします。

  3. JSONタブを開き、以下の内容を貼り付けます。

    JSON
    {
     "Version": "2012-10-17",
     "Statement": [
         {
             "Action": [
                 "s3:GetObject",
                 "s3:PutObject",
                 "s3:DeleteObject",
                 "s3:ListBucket",
                 "s3:GetBucketLocation",
                 "s3:GetLifecycleConfiguration",
                 "s3:PutLifecycleConfiguration"
             ],
             "Resource": [
                 "arn:aws:s3:::<作成したS3バケット>/*",
                 "arn:aws:s3:::<作成したS3バケット>"
             ],
             "Effect": "Allow"
         },
         {
             "Action": [
                 "sts:AssumeRole"
             ],
             "Resource": [
                 "arn:aws:iam::<AWSアカウントID>:role/<作成したIAMロール>"
             ],
             "Effect": "Allow"
         }
       ]
    }
    

    以下はご自身の環境の値で置き換えてください。

    • <作成したS3バケット>: 上のステップで作成したS3バケット
    • <AWSアカウントID>: ご自身のAWSアカウントID
    • <作成したIAMロール>: 上のステップで作成したIAMロール
  4. 次のステップ: タグをクリックします。

  5. 次のステップ: 確認をクリックします。

  6. 名前にポリシー名を入力しポリシーの作成をクリックします。

  7. ポリシー一覧に移動するので、作成したポリシーにアクセスします。

  8. ポリシーの使用状況タブを開き、アタッチをクリックします。

  9. 上のステップで作成したIAMロールを検索し、チェックボックスを付けてポリシーのアタッチをクリックします。これでIAMロールにポリシーがアタッチされます。
    Screen Shot 2022-12-19 at 14.55.55.png

Databricksの設定

これで、AWSの準備が整ったので以下の情報を用いて、Unity Catalogをセットアップします。

  • IAMロールのARN
  • S3バケット名

メタストアの作成

  1. アカウントコンソールにログインし、サイドメニューのデータをクリックします。なお、アカウントコンソールも日本語対応しています。
    Screen Shot 2022-12-19 at 13.13.30.png
  2. メタストア一覧が表示されますので、メタストアを作成するをクリックします。
    Screen Shot 2022-12-19 at 14.58.47.png
  3. メタストアの名前を名前リージョン(ワークスペースが存在するリージョンを選択してください。メタストアはリージョンごとに1つ作成できます)、S3バケットパス上のステップで作成したS3バケット、IAMロールARN上のステップで作成したIAMロールのARNを入力します。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.03.26.png
  4. 作成をクリックします。

ワークスペースへのアタッチ

DatabricksワークスペースでUnity Catalogを利用するには、ワークスペースにメタストアをアタッチする必要があります。

  1. 対象のワークスペースにチェックをつけて割り当てるをクリックします。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.05.42.png
  2. 確認メッセージが表示されるので有効化をクリックします。
    Screen Shot 2022-12-19 at 13.55.46.png
  3. 完了メッセージが表示されるので閉じるをクリックします。
    Screen Shot 2022-12-19 at 13.56.16.png

これでUnity Catalogがセットアップされました。

動作確認

  1. メタストアにアタッチしたワークスペースにログインします。
  2. サイドメニューからデータにアクセスするとデータエクスプローラが表示されます。
  3. これまでHiveメタストアで管理されていたデータベースはhive_metastore配下に格納されています。
  4. その他、デフォルトのカタログmainが作成されています。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.09.14.png

メタストア管理権限をグループに移譲

初期状態ではメタストアを作成したユーザーがメタストア管理者となります。運営上、個人のユーザーを管理者にするよりは、管理者用グループを作成してグループにメタストア管理権限を割り当てる方が望ましいです。

上のマニュアルに沿ってグループにメタストア管理権限を割り当てます。

  1. アカウントコンソールでユーザー管理にアクセスし、グループを追加をクリックします。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.40.29.png
  2. metastore adminsといったグループ名をつけます。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.40.42.png
  3. グループのメンバーを追加します。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.41.05.png
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.41.19.png
  4. アカウントコンソールのデータに移動して、メタストア管理者の右に表示されている編集をクリックします。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.41.29.png
  5. 上で作成したグループを選択します。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.42.33.png
  6. これでメタストア管理権限がグループに割り当てられました。このグループにユーザーを追加することで、メタストア管理権限を付与することができるようになりました。
    Screen Shot 2022-12-19 at 15.42.41.png

次のステップ

チュートリアルを試してみてください。

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