記事の前提
- 転職活動をほぼやったことがない人
- キャリアだけはそこそこある普通のエンジニア
- ログ的な雑記なのに、ものすごく長い
- 私のために、貴重なお時間を頂戴したエージェント様・企業様に感謝いたします
結果
転職活動期間
約2ヶ月
選考数
選考 | count |
---|---|
最終 | 6 |
2次 | 3 |
1次 | 16 |
コードテスト | 5 |
書類 | 25 |
カジュアル | 27 |
経由別/選考企業数
サービス | count |
---|---|
Findy | 16 |
エージェント | 9 |
LAPRAS | 4 |
Wantedly | 4 |
ビズリーチ | 2 |
Qiita Jobs | 1 |
最終判断するために利用した比較項目
重視していた項目にあまり差が無かったので、結局決め手となったのは自分の成長性
でした。
重視 | 影響 | 項目 | コメント |
---|---|---|---|
高 | 低 | 会社が人を大事にしていること | そこまで大きく労働条件・仕事の進め方は違わないので、全く 判断基準にならなかった |
高 | 低 | エンドユーザー目線で物作りしている | これも同じく、あまり 判断基準にはならなかった |
中 | 低 | 選考してくれた人 | みなさん良い人たちばかりだったが、選考の中での質問された内容、こちらからの質問への回答、表情・仕草・態度などは、少し 判断基準として考慮できた |
中 | 低 | joinした場合のイメージ | 面接の時に質問もしていたので、あまり 判断基準にならなかった |
中 | 低 | 雇用条件 | ほぼ同条件だったので、あまり 判断基準にならなかった |
中 | 中 | 即戦力か? | 求められる能力が違うので、判断基準として考慮できた |
低 | 中 | 企業の成長性 | 事業フェーズや、提供しているサービスも違ったので、判断基準として考慮できた |
低 | 大 | 自分の成長性 | 求めている人物像も違ったので、判断基準として考慮できた |
転職活動の前提
目的
- マッチしそうな会社を見つける
- (
後付け
)自分の市場価値を見極める - (
後付け
)今の自分(思考・スタンス・能力)に対する詳細なフィードバックを出来るだけもらう
転職軸
- フルリモート
- スポットの出社(出張)はOK
- 副業OK
- 会社が人を大事にしていること
- エンドユーザー目線で物作りしている
- 業種にこだわりはない
- ポジションもこだわりはない
- 良く聞かれるので最終的には
6:4でフロントエンド希望
に落ち着いた
- 良く聞かれるので最終的には
意識してやったこと
- 全てのエージェント様・企業様へ返信する
- どのような、お祈り(お見送り)メールにも出来るだけ返信する
- カジュアル面談後の選考に進むかどうかについても、明確に意思表示する
- 1社メールを見逃していて返信できませんでした。(悔しい)
- 選考が進んでいても、新規エージェント様への返信も出来るだけする
- 相手がどのような対応するかではなく、自分が真摯であり続けたいという信念
- この記事を見つけて、私がちゃんと対応出来ていない場合がありましたら、すみません。
- 正直に応える・嘘をつかない
-
人
を転職軸にしていたので、私がマッチしそうかを出来るだけ確度高くご判断いただくために、自分の思考・スタイルなどを出来るだけ伝えるようにした- わからないものは、わからない
- できないものは、できない
- やったことないものは、やったことない
- して欲しいこと・して欲しくないこと
- 仕事のスタンス・スタイル
- 嗜好・思考・志向
- 自分の地雷の話
- 一緒に働きたいタイプ
- etc...
-
状況の可視化
- 数十社も受けたので、ちゃんとメモしておかないと忘れるので一覧化した
- 利用したのは notion
- 管理項目
- 企業名
- どこ経由か?(サービス・エージェント名)
- 現在ステータス(カジュアル面談・書類選考・etc)
- 最終ステータス(カジュアル面談・書類選考・etc)
- 選考(期待される)ポジション
- 興味
- 印象
- 人の良さ
- レスポンス(の速さ)
- NG理由
- 企業/成長性
- 自分/成長性
- 即戦力(になれそうか?)
- joinした時の働くイメージ(が想像できたか?)
- 提示年収
- 提示月収
- 福利厚生
準備
github
- プライベートリポジトリへのコミットも見えるように
草
の設定をする
履歴書・職務経歴書
エンジニアの能力判断において、履歴書に何の意味があるのか不明だったが。。。
どうせ作ることになるので、さっさと作ってしまった方が楽
どのファイルで作っても良いので、PDF化しておくのが良い
面談設定枠(時間)
- 1日3枠(8:30-10:00 / 13:00-14:00 / 19時以降)と決めて、そこで調整をした
- 私は手動でやりましたが、調整の手間がかなり大変
- 手動のメリットは、優先度あげたい企業様の面談を調整しやすい
- 優先順位とか関係なく調整するなら、eeasy はオススメ
利用させて頂いたサービス
転職条件のテンプレ化
大体同じようなこと聞かれるのでテンプレ化した
# 条件
## 必須
## できれば
# 転職で重視していること
# 企業に求めていること
# やりたいこと
# 退職予定日
# 退職理由
# 面談可能日時
# プロフィールリンク
## github
## lapras
## findy
## wantedly
転職エージェント様
お願いしたこと
- 提案いただける企業数を1,2社くらいに厳選していただくこと
- エージェント様によっては、自社システムへ誘導するパターンも多いので、その場合は全てお断りしたこと
- 情報集約・管理をコントロールするのが主な目的
- 自社システムへの誘導は、機械的に大量提案されそうという懸念
- エージェント様とも面談をしているので、本当にマッチしそうな企業様を厳選して提案して欲しいという想い
- やりとりは、
メール
orビズリーチ
上のチャットのみ
カジュアル面談
よく聞いたこと
最終的にテンプレ化していったが、最初はかなり手探りだった
- 競合他社・競合優位性について
- 今抱えている課題感について
- 残業時間(平均・中央)
- 残業時間過多は、マネージメントの失敗を責任転嫁しているという思想なので。
- 本人がやりたいという場合もある。
- この場合、評価制度がどのようになっているかの質問が増える
- どんな人を求めているか?
- 色々やれるタイプ
- マネージメントタイプ
- 何かの技術に特化しているタイプ
- 即戦力タイプ
-
安定・速度・大量データ
を捌く実装経験 - スクラム導入経験
- 0->1でのリリース経験
-
- 最後に時間がある時に聞いていたこと
- (直感で)私がjoinした場合にお役に立てそうですか?
- (直感で)私と働きたいと思いましたか?
コードテスト
- 短い面接時間で様々な会話をするより、よっぽどわかりやすい判断軸になるのでオススメ
- 内容によってはすごく時間のかかるものもあるので、時間確保と覚悟が必要
- 私はフロントエンド希望なのに、react/vue全然触ってなかったので、キャッチアップがとても辛かった。
コードテスト種別
- 提示された課題を、1から実装して提出するタイプ
- テスト用のリポジトリをforkして、拡張するタイプ
- コードテストサービス(web)を利用して、課題を実装をするタイプ
面接
聞かれたこと
個人に関わること
- 退職理由・時期
- 企業に求めること
- 自分の強み・弱み・苦手なこと
- 今何がやりたいか?(ポジション)
- 将来の展望(キャリアパス)
仕事に関わること
- どんなもの作ってきましたか?
- 工夫したこと
- 一番大変だったこと
- 辛かったこと
- どんな判断基準で選択したか?
- 利用するフレームワーク・モジュール・ライブラリなど
- 実装方法
- 実装するとき・レビューするときに気をつけていることはなんですか?
- 若いエンジニアに教える時はどのように教えますか?
- 何に苦労しましたか?
- どのような解決アプローチをしましたか?
- 普段仕事で気をつけていることはなんですか?
- joinした時にどんなバリューを出せそうですか?
聞いたこと
- カジュアル面談で聞いたこととほぼ変わらなかった
感じたこと
- 企業の状況(フェーズ・メンバー構成)により、欲しいエンジニアの属性はかなり違う
印象悪かったこと
- 面接中の高圧的に
見える
姿勢 - 答えづらい質問への曖昧な回答
フィードバック
ポジティブ
- 苦労されてますね
- readmeちゃんと書いてる・更新してるのが良い
- 業務実装経験ないのに、キャッチアップしながら、このくらい書けるのいいですね
- テストが書けていること
- マネジメントに関する知識が豊富な印象を受けた
- スクラムに関しての経験、知識が豊富
- 積極的にご質問をいただき、楽しくコミュニケーションができた
- チーム内でもコミュニケーションが取りやすそう
- 興味深いアイデアが次々に出てくる
- ユニークな視点と丁寧なコミュニケーションが印象的
- ぜひボスではなくチームのリーダーとなっていって欲しい
- 必要であればジャンルにこだわりなく技術や知識を使う・得るといったスタンスもとても魅力的
ネガティブ
- 発言に矛盾がある
- 即戦力ではない
- どこかしらのポジションの軸が欲しかった
- 最初怒ってるのかと思った
- 何かを選択するときの判断基準が甘い
- 技術領域でリーダーシップを発揮できるイメージを持ちきれない
反省点
人
を転職軸にしたこと
面談ということもあり、良い人ばかりだった
良い人ばかりなので、ほぼ判断基準にならない
自分の強みが言語化できていない
私は 広く・浅く・必要なポジションを大体なんでもやる
タイプなので、どのポジションにも特化していないため、これがマイナスになる企業様も少なくなかった
将来の展望(キャリアパス)が言語化できていない
最終的に 一生エンジニアしたい
と定義しましたが、解釈の幅も広く、なかなか説明が難しい
自分が明確に意識してないし、言語化してないだけなんですが。。。
応募企業数
-
自分の市場価値を測る
を本気でやったので、とにかく良さそうなところは選考に進んだのだが、選考終盤になるとクロージングをどうするか悩むことになる - 面談の日程調整も大変だった
- 1日面談3,4件、隙間にコードテスト実装、土日にがっつりコードテスト実装など、割とハードだった。
最終選考の質問
- CEOや執行役員などの偉い人たちが出てくる場合が多いのですが、何聞けば良いかわからなかった
- 今でも何聞くのが良いのか全くわからない
- 聞いてない項目もありますが、聞きたいことリスト作ったので、とりあえず書いておきます。
# 本人に関わること
* 最近読んだ本があれば教えてください
* どこでどうやって死にたいですか?
* 辛いことはありますか?
* 長所・短所を教えてください
* 社員のどなたかと意見が割れた時はどのようなアプローチを取りますか?
# 会社に関わること
* ここだけは絶対に負けていない点を教えてください
* 所属する(社員・業務委託を含む)人とは何ですか?
* なぜ、みなし残業を採用しているのですか?
# 課題感
* 代表としての課題感
* 会社としての課題感
* 組織としての課題感
* 評価制度の課題感
# 自分に関わること
* 私に何を期待していますか?
オファーのタイミング
そんなに内定頂けないだろうと思っていたので気にしなかったが、ありがたいことに内定を複数頂けたので、回答期限を揃えるところでエージェント様・企業様に配慮頂くことになった
活動終盤の新規選考
-
自分の市場価値を測る
という目的があったので、選考したが良くなかった- 他の企業様への回答期限を揃えるために、中盤からの新規選考はタイトな期間でお願いする必要が出てくる
- ある程度目処がたったら、カジュアル面談も含めてお断りすればよかった
- 今回の私のスタンスでは、カジュアル面談すると、大体選考に進みたくなってしまう
-
結果的に
選考頂いた企業様に失礼をしてしまうことになる
感想
レスポンス
お声がけ頂くまで・面談調整・選考結果などのレスポンスが悪い企業様が少なくなかった
お祈り(お見送り)
- お祈り(お見送り)のテンプレが少なくない
- 詳細にフィードバック頂ける方が印象が良いと思いました
- 特にコードテストを実施した場合
書籍購入補助制度
企業側からすると大した金額ではないが、対外的にアピールポイントを増やせるので費用対効果抜群
エンジニアブログ
改めてある・なし
で印象が全然違う
ただ、やっぱり中の人は辛そうな雰囲気をとても感じた
選考
次に進めたパターン
- 技術的な側面より、人の側面で判断頂けた場合
次に進めなかったパターン
-
人
を転職軸にしていたので、初回面談で微妙そうな反応される場合は大体ダメ- 今回の経験則だと、笑顔が少ない・会話が盛り上がらない(共感得られない)とダメな傾向が強い
- コンサル出身のマネージャー
- たまたまかもですが、私とは合わない印象を受けた
- 先方からのリアクションも当然悪かった
- ゴリゴリのエンジニアが欲しい
- 少数精鋭でやりたい場合
- 技術的な何かに特化していて欲しい場合
- 難易度の高い実装経験が欲しい場合
1社に絞る苦痛
そんなの当然だろ的な理屈はわかった上での感情の話です。
選べる喜び
より、選ばなければならない苦痛
の方が断然辛いという話。
印象に残ったもの
質問
- その価値観はどこで培われたと思いますか?
- 生きる上で大事にしていることはなんですか?
福利厚生のユニークなネーミング
-
アン・コンサルティング様
- くるしゅうない、ちこうよれ(近隣補助)
- おやじ召喚(育休制度)
よく使われているslackスタンプ紹介
- その会社の雰囲気を的確に表現している
面談のしおり
- 面接される人の自己紹介や、面接でどんなこと聞きたいかが事前にわかる
各種ポジションの責務・役割一覧(可視化)
- ポジション毎に何を期待しているのかは、チーム(企業)によりマチマチなので、すごくわかりやすい
-
Lancers様
- 見せていただいた一覧の図が見つかりませんでした。。。
-
Lancers様
ユニークなフィードバック
- コードテストで頂いたフィードバック項目が
good/bad
ではなく、good/next
という表現- ゆめみ様
面接回数を増やしてくれた
- 私が
人
を軸にして転職をしていることへの配慮をしていただき、今いるメンバーとの顔合わせの面接を追加していただいたこと
メッセージ
前回の面談内容を、次回のメッセージ(フィードバックや選考合否)に入れて頂けるだけで、おじさんにはクリティカルヒットでした
ここまで見られた方へ
ここまで見られたということは、何かしら転職
における情報を探している人だと思うので、私なりのアドバイスを残します。
数年後の自分宛かもしれない。
転職者向け
-
何をやるか?
or誰とやるか?
のどちらかに軸は決めておいた方が良い - 現在の能力を
発揮したいのか?
or向上させたいのか?
の軸も大事-
期待されている結果
or自分の成長
のどちらに重点を置くかという視点
-
- カジュアル面談で
なんか違うかも
はあまり間違ってない気がするので、直感を信じて良い- 出来るだけ自分をさらけ出せると、確度が上がる(はず)
- コードテストは大変だけど、受けておいた方が自分の
状態
を再認識できるのでオススメ - 期間は2ヶ月は想定しておいたほうが安全
- とにかくメモを残して振り返れるようにしておく
企業様向け
- 初回メッセージの送信者名
- 代表・CTOなどの名前を使っているのを多く見かけましたが、忙しいはずの役職者が本当に書いているのか?と疑ってしまいました。
- 本当に本人が送っているのであれば問題ありません。
-
偉い人の名前を使わないと応募(反応)が来ない企業
とも捉えられる可能性があります。 - 興味を持ってもらう(
目的達成
)ための嘘
を許容している企業体質とも捉えられる可能性があります。
- 代表・CTOなどの名前を使っているのを多く見かけましたが、忙しいはずの役職者が本当に書いているのか?と疑ってしまいました。
- お祈り(お見送り)メッセージ
- テンプレ構文ではなく、理由を書いて頂いた方が長い目で見た時にメリットが多いと思います。
- 応募者も1顧客(潜在・顕在)である
- 良くも悪くもイメージは一人歩きしやすい
- テンプレ構文ではなく、理由を書いて頂いた方が長い目で見た時にメリットが多いと思います。
- レスポンスの速さ
- 大量の応募を選別しなければならない大変さは理解していますが、合否はどうあれレスポンスの
速い
企業様には良い印象しかありませんでした。
- 大量の応募を選別しなければならない大変さは理解していますが、合否はどうあれレスポンスの
Qiitaにはいつも感謝しております。