はじめに

最近追加されたKibanaのCode Appでは、GithubやGitlabなどのリポジトリを読み込んで、Language Serverを使ってソースコードを解析、コードや変更履歴、解析結果もインデックスに溜め込んでくれます。
これ使うと、簡易コードビューワーになります。
＃簡易っていうわりに、重いんですけどね・・・

今のところ、対応しているLanguage ServerはJavascript(typescript)とJavaのみっぽいです。Language Serverの管理画面にはGoも出てくるんですが、読み込むプラグインが表示されないので、多分使えないんでしょう。

準備

特にありません。
が、プロキシを挟まない環境が必要です（最近のKibana Appはプロキシに対応してないやつが、ちょいちょいありますよね。Mapsもそうだし・・・）。

Code Appの起動

起動すると、以下のような画面が表示されます。
まだ、リポジトリを読み込ませて無いので、なんもありません。

リポジトリの読み込み

試しに、nodegitを読み込ませてみます。

しばらくすると、リポジトリのクローンとインデクシングが終わり、以下のような表示となります。

リポジトリの表示

では、リポジトリを表示して見ます。

左側にはディレクトリ構造と、コードを表示してる場合はそのコード内の構造が以下のように表示されます。

コードの一部にカーソルを持っていくと、その部分の詳細が表示されたりします。

リポジトリの検索

検索してみます。上部の検索ボックスにキーワードを入れると、リポジトリ内でひっかかったものが出てきます。

適当に選ぶと、ちゃんと当該箇所にジャンプしてくれます。

その他

他には、コードの修正がいつ行われたのかや、ヒストリなども見ることができます。

問題点

色々あります。

プロキシに対応していない

内部で使っているnodegitに適切なオプションを指定すれば解決しますが、オプションで指定できると良いですね。
てか、これ対応してくれないと、企業では使えない・・・

ローカルリポジトリに対応していない

これは、色々な要因があります。
https://host:port/path/to/repo.git
とある場合、内部で使っている is-sshのせいで、プロトコルがsshであると見なされてしまいます。

さらに、解析結果を格納するインデックス名として「host:port」の部分を使おうとしますが、インデックス名には「:」が使えないのでエラーになります。

さらにさらに、「host」部分がIPアドレスの場合、オプションであるhostWhiteListのチェック方法に問題があってうまくいきません。
例えばIPアドレス部分が「10.0.1.10」だったとすると、ホスト名を「0.1.10」（第一オクテットを除いた部分）として取り出してしまい、hostWhiteListに「10.0.1.10」と入れているとマッチしません。
＃hostWhiteListに「0.1.10」を指定するのもどうかと思うので・・・

dockerイメージを使うと落ちる

Javascript Language Serverを使った場合だけです。
いつの間にか、Kibanaのコンテナが落ちています。ログを見ると・・・

{"type":"log","@timestamp":"2019-05-21T14:40:34+00:00","tags":["code","ts@127.0.0.1:41273","info"],"pid":1,"message":"Launch Typescript Language Server at port 41273, pid:undefined"}
events.js:174
      throw er; // Unhandled 'error' event
      ^

Error: spawn node ENOENT
    at Process.ChildProcess._handle.onexit (internal/child_process.js:240:19)
    at onErrorNT (internal/child_process.js:415:16)
    at process._tickCallback (internal/process/next_tick.js:63:19)
Emitted 'error' event at:
    at Process.ChildProcess._handle.onexit (internal/child_process.js:246:12)
    at onErrorNT (internal/child_process.js:415:16)
    at process._tickCallback (internal/process/next_tick.js:63:19)

なんだかわかんないけど、Language Serverを起動しようとして落ちています。
コードを見ると、

       const spawnTs = () => { 
         const p = spawn( 
           'node', 
           ['--max_old_space_size=4096', installationPath, '-p', port.toString(), '-c', '1'], 
           { 
             detached: false, 
             stdio: 'pipe', 
             cwd: resolve(installationPath, '../..'), 
           } 
         );

んー・・・ node起動しようとしてるけど、パスが通ってない？

diff --git a/x-pack/plugins/code/server/lsp/ts_launcher.ts b/x-pack/plugins/code/server/lsp/ts_launcher.ts
index e8195ce..605621e 100644
--- a/x-pack/plugins/code/server/lsp/ts_launcher.ts
+++ b/x-pack/plugins/code/server/lsp/ts_launcher.ts
@@ -50,7 +50,7 @@ export class TypescriptServerLauncher implements ILanguageServerLauncher {
      } else {
        const spawnTs = () => {
          const p = spawn(
-          'node',
+          resolve('node/bin/node', './'),
            ['--max_old_space_size=4096', installationPath, '-p', port.toString(), '-c', '1'],
            {
              detached: false,

な感じにパッチ当ててdockerイメージ作り直したら動いた！

おわりに

まぁ、まだまだベータなので良いですが、せめてプロキシぐらいは対応してほしい・・・