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Zettelkasten(ツェッテルカステン)x Google Workspaceでもう一つの脳メモリを育てる実践法

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Last updated at Posted at 2026-06-12

はじめに:知識は「思い出す」より「呼び出す」

エンジニアの仕事は、覚えることが多いです。技術だけじゃなく、仕様の背景、過去の判断、トラブルの理由、関係者の暗黙知…etc.

現実的には、全部を頭で覚え続けるのは無理です。でも慌てているときほどそれらが必要で、脳のメモリーから見つけ出せず更にあわあわさせられたりします。
なので大事なのは「覚える」よりも「必要なときに取り出せる」状態にしておくことだと私は考えています。

この“取り出しやすさ”を上げるのが、知識管理の肝です。
今日は私がたどり着いた知識管理、Zettelkasten(ツェッテルカステン)についてお話しします。

知識管理をざっくり定義すると

私は、知識管理を次の3つに分けて考えています。

  1. 集める:メモ・リンク・学び・気づきを、とにかく逃さない(まずはキャッチ!)
  2. 育てる:あとで読んでわかる形に整える(短く、再利用できる形にメイク!)
  3. つなぐ:似たテーマや関係する話をリンクして、再発見しやすくする(コネクション!)

この3つが回ると、「あとで役に立つメモ」になっていきます。

得てしていきなりNo.2から作ろうとすることがあるのですが、「面倒くさい」が勝り後回しになり結局知識が流れて行ってしまいます。まずは要不要を考えず集めることに注力します。これらはZettelkastenを使って実現します。

そもそもZettelkastenって何?

Zettelkastenは、例えるならば、小さなメモを、リンクで育てていくやり方です。きれいなノートを作ることが目的ではなく、考え直せる材料を貯めることが目的です。
そのポイントは3つ。難しそうに見えるけど、やることはシンプルです。

  • 「気になる」「あとでしっかり見よう」「覚えていこう」と思ったものは、一時メモに1メモ1テーマで保存する
  • 保存するときには、長文は避ける。でもそのメモだけ読んでも意味が通るようにはする。
  • 関係する永久メモ同士をリンクする

具体的にそれを行うには?

ここからは、じゃあGoogle Workspaceでどうやっているかについて、実例を簡単にお話ししますね。私はGoogle Workspaceで、だいたい次の流れで脳(知識)を育てています。

まずは受け皿を分ける

「タスク」と「メモ」や「学び(知識)」を同じ場所に混ぜてしまうと、後から探すのが一気に大変になります。まずは自分ルールで置き場を明確に分けるだけで、ノイズが消えて楽になります。

  1. Google ToDoリスト:タスクの受け皿。やること・期限・進捗を設定する
  2. Google Keep:一時メモの受け皿。タスク以外の気になったサイト/情報/あらゆるものを放り込む
  3. Googleドキュメント:永久メモ/学び(知識)の受け皿。一時メモの受け皿から学びや、自分の知識(ナレッジ)となるものを抽出し整形して保存します
  4. NotebookLM:サーチツール。自分の言葉でまとめた永久メモを効果的に引き出すツールとなります

一時メモの粒度は「未来の自分が読める最小単位」にする

Google Keepに保存するメモは、決して長文にしてはなりません。長いと二度と読み返さないのと、「しっかり保存するの手間だな」となるのを防止するためです。あとから閲覧しやすいようにラベルを付けておきます。

永久メモに1メモ1テーマでまとめる

ラベリングされた一時メモに対して、ドキュメントのサイドパネルでKeepを開き永久メモにペーストしていきます。この時注意してほしいのは、まとめた情報について ①自分の言葉で再執筆する、②複数のテーマを記載しない(長文を避ける) の2点を必ず心がけてください。ただのコピペは見返しません。ここはコストを少しかけます。使用した一時メモはアーカイブしておきましょう。

タスクと永久メモ、永久メモ同士をつなげる

メモがデッドストックになりがちなのは、使う場面(仕事)や他の知識とつながっていないからです。ToDoリストが発生したときや新しい永久メモを作成したときに、関連や参照する永久メモへのリンク(Googleドキュメントへの「@メンション」やKeepの「固有URL」など)を貼り付けておきます。
5. 永久メモをNotebookLMに保存する
自分の言葉で書いた永久メモは、自分だけの簡易脳メモリとなります。そこで完成した永久メモをNotebookLMに保存します。これでNotebookLMがこの脳メモリをソースとした動くAIになります。

すぐ始めるためのミニ手順

最後に、まず始めるならこの手順でイメージを掴んでいただくのがおすすめです。

  1. 受け皿を作る
    Googleドライブに「Zettelkasten」フォルダを作る。NotebookLMに「Zettelkasten」ノートブックを作成する。(永久メモの保存先)
  2. 一時メモを1つのテーマで作る
    Keepに「1テーマ」に絞った一時メモを3本だけ作成する(短くてOK・主語と前提は書く)。あとから抽出しやすいように何について書いた(保存した)かのラベルをつける
  3. 一時メモ→永久メモに育てる
    手順2でKeepに溜めたメモをドキュメントに貼り、必ず自分の言葉で短く書き直す。終わったKeepはアーカイブして一時メモを常に未対応の情報だけにする。
  4. NotebookLMに永久メモを保存する
    これで自分の言葉だけでできた、検索も質問もできる簡易脳メモリの完成です。

おわりに

知識管理は、がんばって整えようとするほど続かなくなりがちです。
まずは少しずつ日々あふれる情報の坩堝から、自分が必要な粒度に落とし込んでいくのに注力することで、「あれなんだっけ?」「どこにあったっけ?」が減っていくかと思います。

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