はじめに
Pythonプログラミングにおいて、データ（値）を格納し、操作するための基本となるのが「変数」と「文字列（String）」です。ここでは、チートシートの内容を参考に、これらの使い方を具体的なコード例とともに解説します。
1. 変数 (Variables)
変数は、値を記憶するための「名前付きの箱」のようなものです。
📌 割り当てと出力
| Action (操作) | 説明 | Example (例) |
|---|---|---|
| Assign a value to a variable | 変数に値を割り当てる | message = "Hello, World!" |
| Print the value | 変数に格納された値を出力する | print(message) |
📝 プログラムソース
# 変数 'message' に文字列 "Hello, World!" を代入
message = "Hello, World!"
# 変数 'message' の値を出力
print(message)
# 出力: Hello, World!
# 変数の値は上書き可能
message = "Goodbye, Python."
print(message)
# 出力: Goodbye, Python.
2. 文字列 (Strings)
文字列は、文字の並び（テキストデータ）を扱うデータ型です。Pythonでは、シングルクォート (') またはダブルクォート (") で囲んで表現します。
📌 文字列の操作 (String methods)
Pythonの文字列には、値を変更したり、情報を取得したりするための便利な「メソッド（操作）」が用意されています。
| String methods (文字列メソッド) | 説明 | Example (例) |
|---|---|---|
| Lowercase | すべての文字を小文字に変換する | message.lower() |
| Uppercase | すべての文字を大文字に変換する | message.upper() |
| Title Case | 各単語の先頭の文字を大文字に変換する（タイトル形式） | message.title() |
| Remove whitespace | 文字列の両端にある空白（スペース、タブ、改行など）を削除する | message.strip() |
📝 プログラムソース
name = "aLiCE sMith"
text = " Hello World! \n"
# 1. 大文字・小文字変換
print(f"元の文字列: {name}")
print(f"大文字に変換: {name.upper()}")
# 出力: ALICE SMITH
print(f"小文字に変換: {name.lower()}")
# 出力: alice smith
print(f"タイトル形式に変換: {name.title()}")
# 出力: Alice Smith
# 2. 空白の除去
print("---")
print(f"元の文字列 (前後に空白あり): '{text}'")
print(f"空白を除去した文字列: '{text.strip()}'")
# 出力: 'Hello World!'
# ※ .strip() は文字列の内部にある空白（例: 'Hello World'の二重スペース）は削除しません。
💡 まとめと次のステップ
-
変数は、データを格納する名前であり、代入演算子 (
=) を使って値を設定します。 -
文字列は、テキストデータであり、様々なメソッドを使って整形・操作できます。特に
.lower(),.upper(),.title(),.strip()は頻繁に使われます。
これらの基本を習得すれば、データの管理と表示に関する基礎はバッチリです！